後媒染での失敗(ブルーベリーの紅葉残液)
ブルーベリー紅葉の染液の残液でお弁当ナプキンを染めました。
染液で布がピンクになりましたが、媒染液にいれたら緑色に変わりました。そして再度染液に戻すと、できあがりは薄い色になりました。出来上がりの色は、ピンクでも緑でもない、緑になりそうなピンクという、薄汚れたような色。失敗です。
染めた日:2017年12月17日
目次
ブルーベリー残液染めの材料
- 綿のお弁当ナプキン(手作り) 43g×2枚=106g
- 綿のお弁当ナプキン(市販品で薄い紫色) 20g×1枚
- ブルーベリー紅葉の染液残液(抽出はこちら→ ブルーベリー紅葉染め)
- 銅媒染液 20ml(誠和で購入)・・・多く入れすぎた
- ディスポン(木綿・麻を濃く染める濃染剤。成分:特殊カチオン性高分子)20ml
※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて
ブルーベリー残液染めの手順
- 染める布(お弁当ナプキン)を湯洗い
- ディスポン処理:熱湯で30分 ※綿・麻はカチオン化が必要
- しっかり水洗い
- 染液に漬ける(40℃くらいに温めなおしたもの)
- 媒染:銅媒染液を水に薄めて媒染(水6L、銅媒染液20ml、17℃、20分)
- 水洗い
- 再度、染液に漬ける(20分)
- 水洗い
- 脱水して日陰干し
ブルーベリー残液染めの写真と説明
染めたもの
家にあったハギレを四角く切り、端を三つ折にして、お弁当ナプキンの形にしました。写真ではわかりにくいのですが、パリッとした固めの綿の生地で、ストライプの織り模様が入っています。
市販品のお弁当ナプキンが1枚20gなのに対し、1枚43gと重さは倍。レストランで出てくるナプキンのように目が詰まった生地で、厚みもあります。
ディスポン処理
まず、ディスポンで濃染処理。綿は通常、この処理をしないとあまり色がつきません。6Lの水をステンレス鍋で沸かして沸騰させて、洗濯カゴ(ポリプロピレン容器)に入れました。
ディスポンは1Lに対して3~4mlなので、20ml(小さじ4杯)のディスポンを入れてかき混ぜます。ディスポン自体は洗濯ノリみたいなねばっとした透明の液体です。ときどき布を動かしながら、30分。
ディスポン処理が終わったら、台所のシンクに洗面器を置いて、よく水洗いしました。
染液はピンク
前回のブルーベリー紅葉染めで残った染液をステンレス鍋で40℃くらいにあたためなおして、バケツに移します。洗って絞った布を入れて、動かしながら20分染めます。
染液から取り出した直後は、下の写真のように鮮やかなピンク色です。
銅媒染で緑に変化
水洗いして絞ってから、次は媒染に進みます。下の写真は、誠和で購入した銅媒染液とディスポンです。
銅媒染液の使用量は、染める物の重さに対して、濃色 20% 中色 10% 淡色 5%となっています。
ナプキンの重さ合計126g × 20% = 25g
この計算値から、おおよそ20ccでよいかと判断して、銅媒染液は20cc(小さじ4杯)にしました。
水6Lを洗濯カゴ容器に入れて、銅媒染液を小さじ4杯入れて、菜ばしでかき混ぜます。
基本的にすべて作業はゴム手袋をして行うようにしていますが、銅媒染の場合は特に体によくなさそうなので、素肌につけたりしないように気をつけています。
銅媒染液につけると、ピンクが抜けて、緑色っぽくなりました。
この時はまだPh試験紙を持っていなかったので、ペーハーがどのくらいかわからず。
媒染後の生地は緑色でした。
再度染液に入れてピンクに変化
水洗いし、再度染液に戻して、20分染色すると、ピンク色に戻りました。
水洗いして乾燥したところ、色は薄いピンクとなりました。ピンクに緑がまじったような薄汚れたような色となりました。
ブルーベリー残液染めで思ったこと
- できあがりが薄い色、汚い色になってしまった
※追記:アントシアニンのピンクは時間が経つとすぐ薄くなるせいかも - 染液はきれいな色なので、なんとか活用したい
- 薄い色となったので、染液に短時間つけるのではなくて、一晩置いたほうがよさそう
※追記:染液に戻しても完全に色が戻らないので、先媒染で1回で染めるのがよさそう - 綿生地が目が詰まった生地だった影響もあるかも?
※追記:その後、さらに残液を使い、検証テストをしてから、先媒染でシャツを染めて成功しました。
ブルーベリー葉染め・綿のコースターで色検証
綿シャツ用の生地をブルーベリー染め
※アントシアニンの染め方をまとめたページはこちら→ アントシアニン色素で染めたい