ブルーベリーの紅葉した葉っぱで手袋を染める

ブルーベリー落ち葉染めの手袋

ベランダで育てているブルーベリーの木。葉っぱが紅葉して、真っ赤に色づいていました。

その落ち葉を使って、手持ちのアームカバーを染めて、ミトン型の手袋に形を変えました。

草木染め大全という書籍にモミジの紅葉からの草木染めが載っていて、やってみたい!と思っていたのですが、モミジは落ち葉だと枯れて茶色くなったものしか見あたらず。

ふとベランダを見て、我が家に紅葉した葉っぱがある!と気がついて、ブルーベリーの紅葉で染めることにしました。

作業をしたのは自宅のキッチンです。途中までピンク系の色に染まっていたのですが、最後に洗面器で洗っていた時、色が緑に変わりました。たぶん洗面器についていた石鹸成分でアルカリに傾いたせいかと思いますが、不思議です。

染めた日:2017年12月16日

染料はベランダにあるブルーベリー

染料の原料は、ホームセンターで苗木を買ってベランダで育てているブルーベリー木の葉っぱ。ラビットアイ系の品種で、育てて2年目です。

真っ赤に紅葉した葉を、落ちる寸前の、手で葉に力をかけるとぽろっと取れるタイミングで採取しました。

ブルーベリーの枝葉

ブルーベリー紅葉で手袋染めの材料

  • 表綿、裏シルクのアームカバー(市販品) 77g
  • ブルーベリーの紅葉した葉っぱ 乾燥した状態 43g
  • 焼きみょうばん 5g(誠和で購入)
  • ディスポン(木綿・麻を濃く染める濃染剤。成分:特殊カチオン性高分子)8cc
  • クエン酸 5g(小さじ1・誠和で購入)

※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて

ブルーベリー紅葉で手袋染めの手順

  1. 染料の準備:葉を水で洗い、綿さらし袋に入れる。クエン酸5gをとかした1.5Lの水で10分沸騰。水をかえて3番液まで採取。
  2. アームカバーを湯洗い
  3. ディスポン処理:水2L、ディスポン8cc、80℃、30分 ※綿・麻はカチオン化が必要
  4. しっかり水洗い
  5. 染液に漬ける(20分、40℃)
  6. 媒染:みょうばんを溶かして媒染(水4L、焼みょうばん5g、常温、15分)
  7. 水洗い
  8. 再度、染液に漬ける(20分)
  9. 水洗い
  10. 再度、媒染(20分)
  11. 再度、染液に漬ける(色がつかなかったので、一晩放置)
  12. 洗面器で水洗い(色がピンクから緑に変わる)
  13. 脱水して日陰干し

ブルーベリー紅葉染めの写真と説明

染めたものはアームカバー

自転車用の手袋が必要だったので、持っていたアームカバーに指穴を開けて、片方を糸でふさぎました。

生地の素材は、表が綿100%で、裏が絹100%。

アームカバーに穴を開けた

まず、アームカバーを湯洗いしました。普段使っていたものなので、洗濯時の洗剤が残っていたかもしれません。

みょうばん媒染しているところ

キッチンで染料を煮出す

紅葉した葉っぱを台所のシンクで水洗いしました。

紅葉した葉っぱを洗う

いつも料理に使っているステンレスの片手鍋に、クエン酸を入れて、中火で沸騰させてから、ブルーベリーの葉っぱをさらし布に入れたものを投入して、10分沸騰。水をかえて、3回抽出しました。※草木染めにはステンレス鍋を使う

ブルーベリーの葉を鍋で煮る

思ったよりも結構色が出ました。

染料抽出後の葉っぱです。もうすこし取れそうな感じもしました。(写真は湯気でぼやけています)

染料抽出後の葉っぱ

染液に漬ける

バケツに移して、アームカバーを投入しました。温度は40℃くらいです。染液の色は赤ピンク。茶色っぽさがないところがいい感じです。

ブルーベリー染液に漬ける

1回目の染液に漬けた後。水洗いする前は、ピンクに色がついています。

水洗い1回目

シンクで水洗い。水の色が薄いピンクになりました。

水洗いすると色が落ちる

ミョウバン媒染

焼きミョウバンを熱湯で溶かして、さらに水で溶かして媒染液にしました。ポリプロピレン容器に入れました。温度は常温。媒染すると、色が取れてしまいました。

みょうばん媒染しているところ

下の写真は水洗い後のアームカバーです。色がとれてしまっています。ほんのり緑がかっています。

色が取れてしまったところ

再度染色、水洗い、媒染を繰り返しましたが、色がつかなかったので、染液に一晩放置しました。

色が変化する

一晩放置後はこんな感じの色でした。

ブルーベリー溶液に一晩放置した後

その後、洗面器の中で水洗いしていたら、洗剤が出てきたのか泡が出てきて、ピンクから緑に色が変わりました。

色が緑になったところ

写真ではわかりにくいのですが、結構、緑色がきちんとついています。

その後、手が寒いので切りはりして形をミトンに変更しました。外側コットン、内側シルクなので内側が濃い色になっています。

内側はシルクなので濃い緑色

ブルーベリーの紅葉手袋染めで思ったこと

  • ピンク色が緑色に変わったのが、不思議で面白かった!
  • 家なら一晩置く、という方法も使えると思った
  • ブルーベリーの葉から、かなり色が抽出できてうれしい
  • 染液の色がまだ残っているので、さらに別のものも染めたい

※追記:その後、残った染液をさらに3回、使い回ししました。ベランダの小さい木から取れた葉っぱから、思ったより色が取れました。ブルーベリー農家になりたいぐらいです。
ブルーベリー染液残りで綿ナプキン染め失敗
ブルーベリー葉染め・綿のコースターで色検証
綿シャツ用の生地をブルーベリー染め

※紅葉した葉っぱの色素はアントシアニンと言われています。アントシアニンの染め方をまとめたページはこちら→ アントシアニン色素で染めたい