ブルーベリー葉染め・綿のコースターで色検証
ブルーベリーの葉からとった染液の色がまだまだ残っているので、さらに染め続けて、酸・アルカリで色が変わるのか検証することにしました。
即席でコースターを5つ、ミシンで手作りしました。使った生地は、ブルーベリー染めのお弁当ナプキンと同じものです。
媒染も同じ媒染液をそのまま使い、銅媒染にしました。
5枚を同じ手順で染めてピンク色にして、最後に5枚のうち2枚だけを重曹液に入れて、緑色にしました。
想定どおり、重曹に入れることで色が変わり、緑っぽくなったものの、ブルーベリー染めのミトンのような、きれいな緑色にはなりませんでした。
同じ原料で違う色のセットのコースター、というのが素敵かと思ったのですが残念。
でも酸・アルカリ度合いで色が変わる、という検証ができました。
染めた日:2017年12月23日
目次
ブルーベリー葉染めの材料
- 綿のコースター(手作り) 5枚 合計25g ※中綿としてキルト芯入り
- ブルーベリー紅葉ミトン染めで残った染液(お弁当ナプキン染めのさらに残り)
- 銅媒染液 ブルーベリーお弁当ナプキン染めで残った媒染液
- ディスポン(木綿・麻を濃く染める濃染剤。成分:特殊カチオン性高分子)
※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて
※追記:この方法で染めるなら、濃染剤は使わない方がよかったかもしれません。
ブルーベリー葉染めの手順
- 染める布(コースター)を湯洗い
- ディスポン処理:熱湯で30分 ※綿・麻はカチオン化が必要
- しっかり水洗い
- 染液に漬ける(40℃くらいに温めなおしたもの)
- 銅媒染 常温で媒染20分
- 水洗い
- 再度、染液に漬ける(20分)
- 水洗い
- コースター2枚は、重曹液につけた後、水洗い
- 脱水して日陰干し
ブルーベリー葉染めの写真と説明
染めたもの
家にあったハギレから、コースターを作りました。
コースターとしては厚みが足りなかったので、中綿としてキルト芯(ポリエステル100%)を入れました。
5枚作って、1枚は手縫いでステッチを入れて模様がつくのかテストすることにしました。(結局、ステッチは模様はつきませんでした)
コースター1枚が5g、5枚で25gです。
表面のコットン生地はお弁当ナプキンと同じものなので、パリッとした固めの綿の生地で、ストライプの織り模様が入っています。(写真がぼやけてしまいまったくわかりませんが)
ディスポン処理
まず、ディスポンで濃染処理をします。
コースターは小さいので、台所のシンクに洗面器を置いて、熱湯にディスポンを入れた液を作り、それに浸しました。
お湯はステンレス鍋で沸かして沸騰させたものを使いました。
金属が入ると影響があるので、鉄ナベや傷ついてさびてしまったホーローのヤカンでお湯を沸かしてはいけません。
ときどき布を動かしながら、30分。
ディスポン処理のあとは、よく水洗いします。ディスポンが布に残っていると染色に影響があります。
染液はまだ赤い色
染液は、ブルーベリー紅葉染め、さらにお弁当ナプキン染めで使った残りで、3回目の利用です。
液の色はまだまだピンク、というか赤い色です。染まりそうな感じがします。
週末に作業しているので、はじめに落ち葉を煮出してから、1週間たっています。
保管は、サランラップをしてバケツごとベランダに置いておきました。
染液をステンレス鍋で40℃くらいにあたためなおして、バケツに移します。洗って絞った布を入れて、動かしながら20分染めます。
正確なPhはわかりませんが、染液作成時にクエン酸を入れているので、酸性にかたよっているはず。
染液から取り出した直後は、ピンク色です。
コースターを水洗いします。洗面器に入れて洗いました。
水洗い後は、ピンク色が少し薄くなります。
銅媒染で緑に
水洗いして絞ったら、次は媒染です。
前の日に作業した銅媒染液をそのまま使いました。お弁当ナプキン染めの後、容器ごとサランラップをして、ベランダにそのまま保管してました。
その際に洗濯ばさみでとめていたのですが、あやまって媒染液に洗濯ばさみを落としてしまいました。すぐ取り出したので影響は少ないと思いますが、洗濯ばさみの部品も金属なので一応メモしておきます。
コースターを銅媒染液につけると、だんだんとピンクから緑色に変化します。
20分媒染したら取り出します。媒染後の生地は緑色でした。
洗面器に入れて水洗いをします。
※水洗い後の写真はとり忘れました。
染液2回目でピンクに
再度染液に戻し入れて20分染色すると、ピンク色に戻りました。
2回目の染液から取り出した直後、洗う前の写真↓
水洗いします。
重曹を入れての色の変化
ペーハー(酸性・アルカリ度あい)を変えることで色が変化するのか検証です。
お掃除用の重曹が家にあったので、それを使いました。
2枚だけ、重曹液に入れました。重曹の量や温度は不明です(記録するのを忘れました)
重曹につけることで色が変化して、緑色っぽくなりました。
最後に水洗いして、日陰干しします。
下記の写真の左がピンク、右が緑っぽくになったものです。(染色から4日後、2017年12月27日に撮影)
光の当たりぐあいによって色が違う感じです。(染色から5日後、2017年12月28日に撮影)
この緑を緑と言っていいのか、曖昧な色です。
重曹を最後に入れることで変化を見ましたが、染色の段階から重曹を入れたら、また違う結果かもしれません。
ブルーベリー葉染めで思ったこと
- 重曹を入れることで色が変わった
- 酸性のまま、ピンクに染めるのがやっぱりよさそう
- 色づきが薄いので、染色は一晩置いたほうがよさそう
- ブルーベリーに限らず、酸性・アルカリ性での色の違いを知りたい
※追記:その後さらに同じブルーベリーの染色液を使いまわして、洋服用の生地を染めました。
→ 綿シャツ用の生地をブルーベリー染め
※紅葉した葉っぱの色素は、アントシアニン色素と言われています。アントシアニンの染め方をまとめたページはこちら→ アントシアニン色素で染めたい