みかんの皮の利用法。酢ミキサーでみかん染めテスト

みかんの皮と染めた試験布

台所でミキサーやお酢を使ってみかんの皮から色をとり、草木染めにチャレンジしました。黄色い食べ物から黄色が染まると楽しいです。

挑戦した染色方法について書きます。初めての試みなので、もう少しやり方を調整して、もっと濃く染めてみたいです。

みかん染めで染まった色

左から、シルク、五倍子下地の木綿さらし、濃染剤の木綿さらし、濃染なしの木綿さらしです。

みかん染めの試験布

シルクや濃染剤をした木綿は、かわいい黄色。五倍子下地がシルクより濃い色で、少し緑がかった濃い黄色(いい色)でした。濃染していないサラシはほとんど染まりませんでした。

紅茶下地をしたつもりだったサラシは、下地無しと同じ色。下地に失敗しました。布の分量が多いので、ほんのり黄色がかった色に見えます。

※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて

※五倍子下地の話はこちら→ タンニン下地(五倍子使用)

みかんの皮の色素

ケルセチンとルチン

みかんの皮には、ケルセチン(クエルセチン、quercetin)が配糖体ルチン(rutin)として含まれている。どちらも水に溶けにくい。ルチンの色は、とても淡い黄色。(媒染で発色)

ルチンは皮の白い部分にも含まれるらしい。ミカン表面の濃いオレンジ色はカロテンでしょうか?(よくわからず)

ルチンの抽出にはアルコールが使われている様子。

フラボノール色素

ケルセチンのようなフラボノール色素は常温でも抽出できるそうで、今回はその方法を試しました。

みかん染めテストの材料

  • みかんの皮 5個位(乾燥した状態で42g)
  • お酢 大さじ6(もっと使ったほうがいい)
  • 焼きみょうばん 4g
  • 染める布(サラシ100cmと5m角のハギレ布4枚)
  • 下地用のアッサム紅茶(出がらし。失敗)

みかん染めテストの写真と詳細

みかん染めのやり方について

「自然の色と染め―天然染料による新しい染色の手引き」(著者:木村光雄)という本に酢酸での抽出の方法が載っていました。

でも、その手順通りにやらなかった部分も多いです。

※草木染の書籍の話はこちら→ 草木染めのやり方がわかる本

使ったみかんの皮

みかんの皮、たぶん5個分。食べたミカンの皮をそのまま冷蔵庫に放り込んで、乾燥が進んでました。

乾燥したみかんの皮

ミカンの皮染液作り

硬かったので、ボールに水300cc、お酢大さじ5を入れて、しばらく浸しました。お酢をたくさん入れたかったのですが、家にあったお酢が足りず。クエン酸でいいのかは不明。

ヘタの硬い部分だけミキサーのじゃまにならないように外して、ミキサーがけ。ペースト状になります。

みかんの皮のミキサーがけ

こし布で絞りました。

皮ペーストを絞る

残りカスに、水200cc、お酢大さじ1を加えて再びミキサーして、絞りました。

左側が1回目。右側が2回目。どちらも同じような色でした。

みかんの皮の汁

絞って残ったカスは、まだ黄色でした。もっと長時間液につけておくべきなのか?と思いつつ、今回は上記で絞った液だけ使いました。

みかんの皮の絞りカス

絞り取った液をまとめ、水を足して2リットルにしました。鍋で少し温めました。加熱しすぎると何かが沈殿しそうな雰囲気です。

紅茶下地(失敗)

飲んだ紅茶の出がらしを煮て、バケツでサラシを紅茶液に20分つけました。(この下地は薄すぎて失敗でした)

紅茶液で下地

アルミ媒染

焼きみょうばん4gを溶かして、水2リットルで先媒染を20分しました。ハギレも一緒に入っています。

アルミ媒染

※媒染液の作り方はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

ミカンの皮液で染色

温めた液をバケツに移して、布を入れました。動かしつつ20分。温かい液なので、柑橘系のよい匂いがします。

重曹の追加

中和したほうがいい感じがしたので、重曹を入れることにしました。

重曹を小さじ1と1/2、途中で入れました。泡立ちます。最終的なペーハーはpH7と8の間くらいでした。重曹を入れた後の方が染まりやすくなったような気もしました。(もう少し多くてもいいのかも?)

※染液の色は違いますが、ドクダミの葉で染めた時に似ています→ どくだみ染めテスト

染液に放置

染色液と媒染液を何度か行き来したものの、染まった色が薄かったので、最後は4時間半ぐらい染液に入れて放置しました。

最後水洗いした後。染まった色は薄いクリームイエローでした。乾いた後はさらに色が薄くなります。(下地の失敗が原因だと思います)

無下地のみかん染めサラシ濡れた状態

最後水洗いした後のハギレ。左から、シルク、五倍子下地、濃染剤下地、濃染なしの順。

みかん染めのハギレ

残液

翌日、残った液を温めたところ。かなり沈殿しそうでした。他のテストに使ったのですが失敗しました。

みかんの皮液翌日加熱後

みかん染めテストで思ったこと

  • 常温酸性でも色が取れることがわかった。お酢は量を使う必要があり、もったいない感じがする。クエン酸でもいいのか?
  • 普通に煮出したみかん染めもしてみたい
  • 重曹を入れて色が濃くなる点をもっと調べたい
  • 今回は失敗してしまったが、身近な紅茶や緑茶でタンニン下地をしてみたい
  • 木綿は濃染しないとかなり薄いので、いかに下処理するかが重要だと思う

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。