アボカド染めのやり方について

アボカド染めについて質問があったので、染め方について、自分が思う方法を書きます。
草木染めにはいろいろなやり方があるので、ひとつのやり方として参考にしてもらえたらと思います。
アボカド染めのピンク
アボカド染めはうまく染めるとピンク色に染まります。茶色っぽくもベージュっぽくも染まります。
草木染めにも様々な草木染めがありますが、身近な植物でかわいいピンク色を染めるのは結構むずかしいです。その話はこちら→ 草木染めのピンクと、ピンクに染まらない件
アボカドの種や皮を使った草木染めもその1つだと考えています。
当初、ワークショップでは桜染め同様、「クリアでかわいいピンク」を目指して染めていました。染め方は、このレシピに近いです。
ただ、この色をワークショップで短時間に再現するのはギャンブル度が高く、特にスーパーで買うアボカドの場合は品質にばらつきがあるので、うまく染まった時と同じ方法で染めても、色が出ない時もありました。
いろいろ経験するうちに、ピンク色が出る果物や野菜はアボカド以外にも結構あることに気が付きました。(びわの葉、さくらんぼに付いてる柄、ソラマメの皮など)
なので別にアボカド染めでクリアなピンクにする必要はないのかも、と考え始めて染め方を変えることにしました。
くすみココアピンク
重曹を入れて煮出して染める、という方法に変えて、茶色みや紫みが入ってるような、赤土色みたいな色を染めることにしています。ココア色みたいな感じです。

直近のワークショップの場合はこんな色でした(濡れた状態の色)


茶色みも紫味も入っている深みのある色、小豆色っぽい感じがします。
アボカド染めのレシピ
現在のワークショップでは、せっかくなので種と皮をミックスして染めています。
- 木綿や麻は濃染剤で下地染め。
- 水1リットル当たりの分量:皮4g+種7.5g、重曹0.3g
- 水から煮出して、沸騰後20分やや強火で加熱。空気を入れてすぐ染める。染液→みょうばん媒染→染液。
サンプル染めしたサラシ。くすんだピンク系。紫みもある、落ち着いた色です。シルクを染めるともう少し薄く、オレンジっぽい色になります。

無媒染でもいいのかも?とも思いつつ、きちんと検証はしてなくて、アルミ媒染で染めています。
アボカド染めの考察、説明
重曹を入れると黒っぽくなるので、少しだけ入れることにしました。
種を何度も煮出した時に紫っぽくなってかわいいと感じています。
アボカド染めのコツはこちらに書いています。
いずれにしても、赤みが出てない液で染めるとベージュになります。赤みが出たら染めます。これは水だけで煮出した液色の参考です。
コトコト長時間煮出すのをテストしたこともあります。うまくできてなくて、よいやり方があればぜひ教えてください。
ということで、アボカド染めについて書いてみました。
不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。