2023年9月29日(金)アボカド染めワークショップ開催報告(岡山)
アボカド染めのワークショップ、2回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。
今回の参加者はリピーター2名と初参加2名。初参加の方は、家族からの紹介と、桜染めを調べていて見つけてくれた方でした。桜染めも赤みを染めるので共通点がたくさんあったかと思います。
模様入れもがんばって作業いっぱいでしたが、なかなかよい染液もできて、素敵な色に染まりました。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
アボカドの種と皮
今回のアボカドの種と皮も、倉敷駅にあるフレッシュジュース屋さん、マルゴデリさんすて倉敷店さんにいただいたものです。
先日受け取りに行き、ついでに倉敷の美観地区を散策して帰りに立ち寄って、いちじくジュースで疲れを癒やしました。
草木染めはその時々で違う色に染まりますが、要因の1つに原料の違いもあると思います。とても素敵な色が取れました。ありがとうございます。
ワークショップの風景
染めるものを確認して、自己紹介したり、注意事項をお話したら、さっそく染液作り。
原料のアボカドの種と皮。洗ってカットして準備します。
ステンレスの寸胴鍋2個で煮出しました。煮ている間に布の準備。
植物繊維は下地染め(濃染処理)したほうがよく染まります。豆乳下地してきたものは、お湯へ。他の布(みんな木綿でした)は濃染剤を使いました。
下処理のあとに、模様入れ。今回は模様入れをした方が多かったです。これは風呂敷。どんな模様になるかな?
※簡単にできる模様入れはこちら参照→ 布に絵を描く、模様を入れる
できた染液をこしながら取り分け。液にピンクみが入っている感じがしました。
染め始め。徐々に色が入っていきます。これは風呂敷。
もう一つの鍋からとった染液。コットンシルクストール(こちらで準備したもの)と持ち込みのコットン靴下。
媒染液作りもします。焼きみょうばんを熱湯で溶かしたところ。媒染には、色止めと発色の効果があります。
媒染しているところ。薄色なのが豆乳下地をしたサラシ。
靴下。生成と白地で、色の微妙な違いを観察。
今回はやりませんでしたが、媒染を変えることでまた違った色に発色させることもできます。媒染の話はこちら→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)
染液へ戻したところ。風呂敷にさらに色が入っていきます。
トートバッグ(こちらで用意したもの)も濃い色になってきました。
染め終わり時も、染液に赤色が残っていました。残液も煮残りも希望者が持ち帰り。わたしも残りを持ち帰りました。
水洗いして、模様を確認しているところ。風呂敷で物を包んだ時の柄の出方がよさそうでした。
できあがり。2つの鍋の違いはあまりなくて、生地や濃染処理の違いで色の感じが違いました。
味のあるとてもよい色なのですが、写真にうまく表現できていない気がします。
濡れた状態では濃色に見えるので、乾くと少し薄まると思います。参加した方は、よければ参考のため乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
次回のワークショップ
10月は、秋の植物(セイタカアワダチソウとクサギ)を煮出して染める会をします。詳細・ご予約はこちら→ 2023年10月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)
大人がひとりでも気軽に参加できる、草木染めを体験できる場所を目指しています。一緒に秋の草木染めを楽しみましょう。
「岡山旅行ついでに草木染めをしてみたい」など個別の依頼もお受けしています。お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にご相談ください。
乾燥後の色あい
コットンシルクストール(こちらで用意したもの)。実物はもう少しくすんでいるとのことです。
晒し。白く抜いた部分に刺繍を入れるそうです。
エコバッグ(こちらで用意したもの)と木綿ハンカチ2枚。渋いいい色とのことです。
木綿の風呂敷。室内の電気の下で撮った写真。目で見た感じはもう少し濃いとのことです。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。