モチノキ染めで黄緑色
モチノキの剪定枝で草木染めをして、シルクのはぎれを黄緑色に染めました。飲むお茶の水色のような、上品な色になりました。
少ない染料では染まる色が薄く、材料を沢山使って少量を染めるという、ぜいたくな染物になりました。
染めた日:2021年4月上旬
目次
モチノキ
モチノキは、庭木でよくある樹木だそう。でも、自分では認識できないせいか、あまり見たことがない気がします。
ソヨゴ(モチノキ科)の葉が赤茶系の染料なので、似た感じになるのかと勘違いしていましたが、全然違いました。
黄緑色は、身近な雑草やハーブで染めても染まる色なので、あえてモチノキを選ぶ理由はないかもしれません。
においもあるので、屋外で煮出すのがよさそうです。
ワークショップで使おうと思って植木屋さんにもらったのですが、量を染めるにはかなりの量が必要で断念しました。代わりに自宅で染物に使いました。
モチノキ染めの材料
- シルクハギレ 8g
- モチノキの枝葉 300g程度
- 焼みょうばん 4g(大さじ1強)×2回分
モチノキ染めの手順
特別何もせず、いつも通りに染めました。
- 前準備:布はお湯につけておく
- 枝葉をカット、細かくする
- 鍋に水5リットルと枝葉を入れて煮出す。沸騰後20分
- こし布で染液をこす
- 2番液を水3.5リットルで煮出す。沸騰後20分
- 染液に布をつける 20分
- 水洗い
- みょうばん媒染 20分
- 水洗い
- 再度染液に布をつける 20分
- 染液と媒染を水洗いを挟んで何度か往復
- しっかり水洗い
- 手で絞ってベランダに干す
- 乾いたら、残液を温めて同じ作業で染める
※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
※木綿を染める時は、濃染しないと染まらないと思います。濃染についてはこちら→ 草木染めを濃く染める方法
モチノキ染めの写真と詳細
バケツの水に枝を挿して半月以上保管。少し弱ってきて、乾燥した雰囲気です。
剪定ばさみで適当に細かくカットしました。寸胴鍋に枝葉を入れて、ひたひたぐらいに水を入れると5リットル。蓋をして強火。沸騰後20分、中火で煮出しました。においがするので煮出しはベランダでしました。
煮出し終わったら、液をこし布でこして、バケツへ。染液の色は薄い黄緑色でした。2番液も、水を少し減らし3.5リットルにして取りました。
熱いうちに濡らしておいたシルクを入れて染めます。だんだん黄緑っぽい色が入っていきます。
水洗いしたら、焼きミョウバンを溶かして作ったミョウバン媒染20分。布を入れて動かしながら行います。
再度染液に戻して20分染めました。
まだ染液に色が残っていそうだったので、染液ー水洗いー媒染の往復を繰り返しました。一旦水洗いして乾かした後、残液を温め直して、もう一度染めました。
モチノキ染めで染まった色
緑味のある黄緑色に染まりました。シルクだから上品な雰囲気で、高級な感じがします。
モチノキ染めで思ったこと
- 染料の量が必要。ぜいたくな染物になった。
- せっかくもらった枝をワークショップで使えなかったのは残念。下調べ重要と反省。
- シルクだと黄緑色がきれいに感じる。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。