オリーブの葉でウール靴下を染める(銅媒染)
オリーブの葉を使って、ウール靴下を銅媒染で染めてみました。使い回した銅媒染液だったので他の染液の影響?少し緑色が混じり、カーキっぽい黄土色に染まりました。好みの色ではないけれど、秋冬らしい色です。
オリーブ染めで染まる色は黄色系かと思います。オリーブグリーンにならないかと思って銅媒染を試しましたが、黄色が黄金色っぽく、深みが出る感じでした。
染めた日:2020年10月23日
目次
オリーブ染め銅媒染で染めた色
黄色系に染まりました。
上の靴下がウール。下のハギレは左からシルク、濃染剤下地の木綿(サラシ)、下地無しの木綿(サラシ)。
シルクや木綿については、染液と媒染を何度か繰り返して染めました。シルクは少し緑がかった黄色、濃染剤をした木綿は山吹色のような黄色、下地無しの木綿は、薄くてかわいい黄色でした。玉子色のイメージです。
アルミ媒染や鉄媒染はしなかったのでわかりませんが、アルミならもう少し明るい黄色、鉄媒染ならカーキっぽくなるのかなと思います。
オリーブの葉ウール染めの材料
- 古いウールの靴下 40g
- オリーブの葉(ほぼ乾燥。枝入り) 30g
- 銅媒染液(田中直染料店の浸染用銅液。古い物) 小さじ2
オリーブの葉ウール染めの手順
- 事前の準備:靴下をぬるま湯(お風呂ぐらいの温度)につけておく
- 鍋に葉と水1.5リットルを入れて、ふたをして沸騰後20分煮る。葉っぱをこして、バケツに染液を入れる
- 新しい水800㏄を鍋に入れて、残った葉っぱを再度、沸騰後20分煮る。同様にこす。
- 熱湯を2リットル作る。熱湯に銅媒染原液を小さじ2入れて媒染液にする
- 先媒染:媒染液に靴下を入れてよく動かす。フタをして1時間放置。時々かき混ぜる。
- 靴下をぬるま湯ですすぐ
- 2回とった液をあわせて鍋に入れて、沸騰直前まで加熱
- 靴下を熱々の染液に入れて、よく動かす。フタをして1時間放置。時々かき混ぜる。
- 靴下をぬるま湯ですすぐ
- 洗濯機で脱水して、陰干し
※ウール染めの手順はこちらを見てください→ 毛糸を染める方法(ウールの草木染)
※シルクや木綿を染める場合はこちら参照→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
オリーブの葉ウール染めの詳細と写真
オリーブの葉で染液作り
染料はオリーブの葉です。まあまあ乾燥した状態。
染料の適量はよくわからなかったので、「生葉なら染めるものと同じ重さ、乾燥なら半量」を目安に、靴下が40gだったので、半生くらいの乾燥葉ということで、30gを使うことにしました。
靴下40gなので、その50倍浴くらいにしました。40g×50倍=2000g=水量2リットル。
1番液は水量1.5リットル(ひたひたよりちょっと水分が多め)で、2番液は水を減らして800㏄(ひたひた)で、沸騰後20分煮出し。1番液と2番液をあわせて使いました。液色は少し赤みがかった黄色でした。
銅先媒染
銅液の目安の使用量が被染物の10~40%なので、靴下40gなら銅液4g~16gくらい。重さはわからないので、小さじ5㏄=5gとかなりおおざっぱに計算して、小さじ2=10g程度を使うことにしました。
他で使った銅媒染液の残液を使い回し。水2リットルを沸騰させるまで沸かせて、銅媒染の原液を小さじ2入れて混ぜました。
靴下を入れると、なぜか緑色に発色。入れてすぐはよく動かし、フタをして保温しつつ、時々動かして1時間ほど媒染。
緑染めした靴下を媒染した後の液を使い回したからかもしれません。こちらに使った媒染残液を使い回しました→ 緑葉パウダー染め靴下の染め直し(媒染のみ)
先媒染後のすすぎ。靴下はこの段階で薄緑色状態でした。まだオリーブ染めしていない状態で、既に緑色の靴下を染めることになりました。
オリーブ染液で染色
熱々にしたオリーブ染液に靴下を投入。入れてすぐはよく動かし、フタをして保温しつつ、時々動かして1時間ほど染めました。
お湯ですすいだ後の靴下。濡れた状態ではこげ茶色でした。
洗濯機で脱水して干した後、乾くと黄金色。秋色。オリーブグリーンというには、ちょっと黄色が強すぎる色です。
オリーブの葉ウール染めで思ったこと
- 媒染液をきちんと新しく作ればよかった
- 媒染で色が付いたので、酒石英を入れなくてもムラなく媒染できたことがわかった
- ハーブの葉などで染める色に近いと思う。同浴も試してみたい
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