派遣会社からの離職票の離職区分は2Aでした

派遣会社から離職票が届きました。離職票2に書かれた離職理由の離職区分は2Aでした。「会社都合による雇い止めで雇用期間が3年以上」という離職理由のコードです。

特定受給資格者となり、失業保険をもらう際に3ヶ月の給付制限はありません。私自身の状況をお伝えしたいと思います。

今回は、改正派遣法による期間制限(同じ派遣先で3年以上は働けないという決まり)による終了です。

このページは、あくまで私自身の状況と、メッセージをくださった方の状況を記載したものです。2A以外の離職理由コードや、派遣の場合の給付制限については、こちらをお読みください→ 派遣契約満了なら失業保険はすぐもらえるのか

※追記:2020年10月1日以降の離職から、自己都合の給付制限は、3ヶ月から2ヶ月に短縮されています(5年間のうち2回まで)

失業前の私の派遣契約内容

ざっくりいうと、普通の派遣社員です。

派遣会社に登録しに行き、ネットで仕事検索してエントリーして、社内選考に通れば派遣先の職場見学、顔合わせ(という名の面接)に行き、問題なければ派遣される、普通の登録型の派遣社員です。

請負とか、業務委託とか、直接派遣会社に雇用されるタイプの派遣社員などではありません。紹介予定派遣でもありません。

初回契約は短めですが、2回目からは3ヶ月ごとに更新があって、そのたびに派遣会社の人から更新の意思確認があり、更新してきました。

契約内容が書かれた紙(リクルートスタッフィングではジョブカードという名称)の契約期間の欄には、対象となる3ヶ月の期間と、その後ろに「雇用契約期間の定めあり」とカッコ書きがあります。

※昔は長期案件だと「雇用契約期間の定めあり」の記載がありませんでした。最近は毎回、3ヶ月で更新していく長期案件でも書いてあります。

事業所抵触日と組織単位抵触日の記載もあります。自分の抵触日は組織単位抵触日のほうです。

この組織単位抵触日の前日までが最後の契約期間(退職日)でした。

ジョブカードの裏面(共通の内容が書かれた部分)の「再契約の有無等」には、原則として表記の契約期間を持って契約期間満了とする、ただし双方が合意した場合は再度雇用契約を締結する場合がある、というような記載があります。

長期の案件に応募してこの扱いはひどい気がしますが、登録型派遣というのはそういうものです。

派遣会社が違っても、だいたいそんな感じの契約が多いのではないでしょうか。

私と派遣会社とのやりとり

今年になってから、派遣会社の人が更新確認に職場にくる時、次の仕事の希望を聞かれるようになりました。

派遣先の社員になりたいか、希望もきかれました。

社員になる気はまったく無かったので、希望は無いといつも答えました。

最後の更新の少し前に、期間制限とはどういうものなのか、それに際して派遣会社がおこなう雇用安定措置とはどのようなものなのか、派遣会社から案内が届きました。

最後の更新のタイミングで、派遣会社の人が雇用安定措置について、細かく説明してくれました。

わたしの場合、中途半端な日付からの就業だったので、抵触日ぎりぎりまで契約するか、その前月末までの契約にするか悩みました。

抵触日ぎりぎりまでの場合、雇用安定措置の対象になって、優先的に仕事を紹介してもらえるということだったので、抵触日前日までの日付で契約を更新しました。

契約終了日の1ヶ月前になり、派遣会社から仕事紹介の電話がかかってきました。

雇用安定措置対象の仕事紹介です。それは自分の希望にあわなかったので断りました。(見送りました)

見送ってしまうと雇用安定措置の対象でなくなるがよいか、という確認がありましたが断りました。

※この詳細はこちらの記事をご覧ください→ 派遣の抵触日と雇用安定措置のこと

念のため「引き続きお仕事は紹介して欲しいと思っている」ことを伝えましたが、以降、お仕事紹介の電話はパタリとやみました。

契約終了日の2週間前になり、メールで終了にともなう手続きの案内が届きました。

その案内に従い、マイページから離職票を希望する、現在の契約の更新を希望していた、と回答。

※この詳細はこちらの記事をお読みください→ 派遣の終了日の2週間前の派遣会社からの確認事項

そうすると、すぐに社会保険・雇用保険喪失のお知らせが郵送で届きました。

月前半の終了の場合、月末ごろに離職票が届くと書いてありました。(月後半の場合は翌月20日ころまでと書いてありました)

月末が近づいて、派遣会社から離職票が届きました。

離職票の離職理由(契約期間満了)の詳細

離職票には離職票1と2の2枚あります。離職理由が書かれているのは離職票2の方、右側です。

離職理由は、「3労働契約期間満了等によるもの」の、「(2)労働契約期間満了による離職」で、「[2]労働者派遣事業に雇用される派遣労働者のうち常用雇用される労働者以外の者」です。

細かい記載は下記のとおりでした。

  • 1回の契約期間3箇月、通算契約期間36箇月、契約更新回数14回
  • 契約を更新又は延長することの確約・合意は無
  • 更新または延長しない旨の明示は無
  • 労働者から契約の更新又は延長を希望する旨の申出があった
  • 事業主が適用基準に該当する派遣就業の指示を行わなかったことによる場合(指示した派遣就業が取りやめになったことによる場合を含む)

具体的事情記載欄(事業者用)には、「事業主が次の派遣就業を指示しなかった為。更新・延長しない旨の明示は締結時は無。」と書かれていました。

異議はなかったので、離職者が主張する理由の欄も、そのまま「同上」と書いてハローワークに提出しました。

なお、離職理由コードは右端にあります。私の場合、2Aに丸がついていました。

他の派遣社員の体験談

同じような状況の方から、お礼のメッセージをいただいたことがあります。同じ派遣会社で、ほぼ同じ状況で同じ離職理由になった、というお話です。

雇用保険情報のお礼抜粋

千葉県在中の40代女性です。

まずは感謝の気持ちをお伝えしたいです。 派遣社員と失業給付についての情報をご掲載いただき、ありがとうございます。

私も派遣法の縛りで今度の3月に契約満了となります。派遣会社はつぎいろさまと同じリクルートスタッフィングです。

以前に契約満了で失業給付を受けたことはあるのですが、派遣法による契約満了に加え、雇用安定措置の紹介案件を見送った場合に3か月の給付制限がつくのかが不透明で、さまざまな情報をあたっていました。

つぎいろさまが載せてくださった次の3点はとても有用な情報でした。

  • 雇用安定措置の案件を断っても「特定受給資格者」に該当したこと
  • 契約満了前のリクルートスタッフィングからの確認事項と回答の内容
  • 3年満期での契約満了の離職区分は、2Cではなく2Aであったこと

また、休業補償の話は初耳でした。

つぎいろさまが、もしも情報に対する責任を感じられるようなことがあってはならないので、とても参考になるケースをお聞かせいただいたと受け止めています。本当にありがとうございます。

このお問い合わせについて

わたしと同じ派遣会社で、同じように3年の期間制限による派遣契約期間満了。わたし自身が悩んだのと同じように、雇用安定措置の対象となって紹介を受けた案件を見送っていいものかどうか悩み、情報を探していた方からのお礼メッセージです。

私自身があの時知りたかったことを書こうと思ってブログに書いたことが、お役に立ったことを知って、嬉しかったです。

質問ではなかったため、お返事自体は簡単だったのですが、はじめてのブログお問い合わせへのお返事ということで、緊張しました。

ブログのアクセスがほとんどなく、誰も読んでいないなあと思っていた頃のお問い合わせだったので、参考になった方がいることを知って、はげみになりました。

お問い合わせその後

その後、この方は2019年3月末に退職され、離職票の離職理由は2Aだったとのこと。

離職票2Aは雇用保険受給資格者証の離職理由21「特定雇止め(3年以上雇止め通知あり)」となります。特定受給資格者となり、3か月の給付制限はありません。私と同じ状況です。

離職理由コードの予想は外れた

わたしが予想していた離職票コードは2C(会社都合による雇い止めで雇用期間が3年未満(契約更新の明示はないが本人は契約更新を希望))だったので、予想ははずれました。

今まで3回ほど派遣で離職票をもらったことがあり、いつもコードが2Cだったので、今回もそれかと思ったのですが、違っていました。

ちなみに2Cの場合も、特定理由離職者となり給付制限はありません。給付日数などの優遇措置も対象になります。

※優遇措置の話はこちらに書いてます→ 派遣の終了日の2週間前の派遣会社からの確認事項

今回は改正派遣法による期間制限(同じ派遣先で3年以上は働けないという決まり)による終了です。

通算契約期間が36ヶ月だから、「3年以上」なんですよね。そこを勘違いしていました。「3年以上働けない」とよく言うので、"3年以上"にはならないのかと思っていました。以上という言葉の意味は、たしかに「>3年」ではなく「≧3年」なので、抵触日の前日まで働けば丸3年でした。

離職票が届かない時

普通は退職後2週間ぐらいすると離職票が届くと思うのですが、遅れるという話もよく耳にします。

6月末に退職した方で、派遣会社に確認したら離職票が届くのは7月末になるということで、それをハローワークに電話で説明したら「明日以降に来てください」と言われ、翌日にハローワークに行って仮登録をしたという話を聞きました。少しでも早く支給を受けるためにできることの1つかと思います。

※仮手続きについての詳細はこちら→ コロナ後の派遣の失業保険(体験談)

※追記:仮手続きの場合、離職票がない状態なので、通常の手続きよりは離職理由について詳しく確認されることもあるようです。


参考になるように私自身の体験をそのまま書いてみましたが、ケースバイケースですので、雇用保険や離職票については、お近くのハローワークや派遣会社に直接お問い合わせください。

派遣社員の失業保険について、伝えたいことを書いておこうと思って、ブログ内の記事を再編成しています。

ブログの記載におかしな点があれば修正したいので、「自分の場合は違っていた」というようなことがあれば、お問い合わせフォームからご連絡いただけると助かります。

※2024年1月追記:派遣社員を辞めてから5年経過。派遣社員の失業保険の内容は更新していません。参考になる箇所もあると思うので残していますが、古い情報もあると思いますのでご留意ください。「ここが違うよ!」などお気づきの点があれば、注釈を入れますのでお問い合わせフォームから、お気軽にお知らせください。