地方移住に向けてキャリアチェンジ

キャリアチェンジ

地方移住に向けて職を変えたという、40代の女性からお便りをいただきました。

素敵な内容だったので、ご紹介します。引用の許可はいただいています。派遣で働く方で同じように悩んだり、変化していこうとしている方、多いと思います。

キャリアチェンジのお便り(引用)

何をするかからどこで暮らしたいか

はじめまして、

何をみてたのか、つぎいろさんのこのサイトに・・・移住関係の検索からだと思います。

あ、北杜市のお試し!からでした!

私も40代半ば、ずっと派遣で秘書の仕事をしていました。

登山自然が好きで、月に二回は山梨に行く生活。いつか山梨に移住したいと、思いつつ早3年以上・・・

私も仕事や生活に行き詰まるとついつい逃げるように空き家バンクを見たり、仕事を探してみたり・・・

そんなに簡単なものではないと思いながら悩んで悩んで

でも、北杜市、南アルプス市で暮らす事は決めました。

でも、仕事、どうしよう。。

私は独身なので、仕事しないでは生きていけない。

秘書のキャリアでは地方で勿論生きていけるわけはない。悩みました。

結論、介護士の資格を取るため現在看護助手の仕事をしています。

三年実務経過を積めれば、介護福祉士の受験資格になります。

地方でも、どこでも、生きたいところで働けるよう、かなり遅いけど一からのキャリアチェンジをしました。

秘書のお仕事はお給料も良かったのですが、派遣。同じく三年経てば切られるか、また同じような仕事があるかも分からない、この年で正社員にそのままなれるとも、賭けのような事をする年齢では無いと思い、一からキャリアの積み直しをする事にしました。

夢は三年後介護の仕事をしながら北杜市で暮らす事です。

お金もとても大事だけど、心身ともに健康、と言う言葉

心が先にくるんですよね・・・身心では無く・・・

心が豊かで無いと身体にも無理がかかり、結果いい仕事もできない・・・

そんな風にやっとこの年で気づいたんですね・・・

今は夢の為に頑張っています。

ここに住みたい!その気持ちだけでなんとかなるような気がしてます。

北杜市は移住者も多いし、色々情報が入るといいですね。

独り言のような文を長々とお読みいただきありがとうございました。

この話が素敵だと思う点

なんだかいいな、と思ったのでブログで紹介しようと思いました。

このお便りをいただいて、「なんだか実現しそう」と思えました。年を重ねると、1年間があっという間に過ぎるので、3年なんてあっという間。計画通りにいけば、3年後にこの方の夢がかなっていそうです。

なぜそう思えたのかというと、この方が、山好きで月に二回は山梨に行く生活をしていること。なんだかんだ、好きで続けていることが根底にあると強いと思います。

もう1つは、暮らしたいエリアが明確なこと。何かしら「コレ!」と自分自身で直感できている部分がある点。

そして、収入源となるお仕事について、計画的に考えている点です。

どれもこれも、「なんとなく自然の多い場所に住んでみたいなあ」「働きたくないなあ」という、あやふやな思考で、コタツに引きこもりつつ移住生活を夢見ている私に欠けている要素です。

変化を恐れない(むずかしい)

あと、悩みながらも変化していこうと決めたこと、これが素敵です。勝手に勇気づけられました。

わたしもそうありたい。変化を恐れずに変化したいです。

このお話をきいてまず思い浮かんだのは、「チーズはどこへ消えた?」という少し前の啓発本の話。それから、「職は食なり」という言葉を思い出しました。

「チーズはどこへ消えた?」

「チーズはどこへ消えた?」という本は、今のままじゃダメでしょう、という警鐘の話です。新しいチーズを探さないと、今までのチーズだけでは食べつくしてネズミが餓死する、という話だったかと思います。

「今のままじゃダメ」ということにうすうす気が付きながらも、とりあえず今日は今まで通りの一日を送ってしまう、というパターン。自分そのもの。私がここ何年か実感してきたそのものです。

登録型の派遣社員での働き方って、人にもよると思いますが、ラクだと思います。生活が最低限できる収入は得られるし、とりあえず更新すれば続けられて、契約満了したら他の仕事を見つければよくて、履歴書を書いたり自分で面接に行ったりしなくていいし、仕事の責任も重くないし、ラクです。(都会なら何かしら仕事が存在します)

だから、そのまま続けてしまう。でもそれって、いつか終わりが来るんですよね。何かしら変えなくてはならない時がいつか来るんです。(そして派遣法が変わるから、もしかしたらそれが2020年に起きる人もいるかもしれない)

チーズの話は、ギリギリになって慌てるなよ、という話だったかと思います(うろ覚え)

今まで周りを見てきた感じだと、50代前半までは、派遣でもたぶん仕事はある気がします。(でも改正派遣法2020で、このあたりも全く変わってきてしまうのかも?)問題はその後、55歳を超えたあたりから。仕事はあるのかな?正社員でさえ、早期退職させられそうな年齢です。逆に派遣の場合は実年齢が派遣先にはわからないから、若々しい外見を保てれば、何歳でもいけるような気もしますが、派遣会社の社内選考で落とされますかね?

いずれにしても、何か変えないといけないと、みんな思っているとは思います。

「職は食なり」

「ショクはショクなり」という言葉。「職は食なり」だったか「食は職なり」だったか、この言葉もなぜか思い浮かびました。

私が習ったのは、人は食べるために働くんだよ、という意味でした。

ネット検索すると、食の作法を大切にすると仕事運が上がるという意味が載っていて、情報が少なすぎて真偽不明。

私自身は、「自分が何がやりたいのかという話の前に、食べるために働くんでしょう」という教訓と理解しています。

人は生活のために働かなくてはなりません。それが先。そして、やりたいことというのはその後のこと。

まあ、当然と言えば当然のことなんですけど、その言葉を思い出しました。

私自身の計画としては、「食」部分(生活費)をすごく減らすことで、「職」を減らそうという考えだったのですが、思いのほか田舎生活にはお金がかかることを知り、思考を停止したところでした。

働き方を変える計画

私自身の根底には、「これをやりたい!」という目的よりも、「これをやりたくない、やりたくないことはやりたくない」という気持ちがあります。

そこまでやりたいことって、なくないですか?

やりたくないことは、たくさんあります。満員電車に乗りたくない、というのもその1つ。

「決めてしまえばできる」という考え方が好きです。

満員電車に乗らないと決めて、1年以上都心まで自転車通勤して、滝のような雨にも打たれて、「決めてしまえばできる」ということがわかりました。それをしたのは、満員電車や地下鉄にもう乗りたくないってすごく思ったから。

もちろん、自転車通勤は時間はかかるし、体力もつらいし、寒いし、暑いし、日焼けするし、マイナスポイントもいっぱいあります。(余談ですが、それなりの距離を自転車通勤すると、やせます。かなり痩せて・・・10キロ以上と書きましたが、考えたら言い過ぎたかも。5キロ以上です・・・病気なのかと自分でも思ったくらいです。1年間働かずに家にいたら、すっかり体重が戻りました。摂取カロリーと消費カロリーの差で人の体重は変わるということを実感した出来事でした)

今は、まだ何も決められないでいますが、フルタイム派遣はやらない、というのは決めています。今、「決めてしまえばできる」と思ってチャレンジしているのは、そこです。

北杜市への移住計画

田舎に移住するかしないかも決められずにいます。チーズ状態です。

オリンピックまでには何かしら結論を出そうと思っていたのに、田舎生活って都会生活よりもお金がかかるのかも、と思ったら踏み切れません。

一つ決めたのは、スタッドレスタイヤ必須の地域に引っ越すのはやめよう、ということです。

2月になったら、雪国運転体験をぜひしたい、って思っていたんです。でも、ぜんぜん行く気にならないんです。怖いから。

訪問した移住者の方のお宅がすばらしくて、山に住みたいなあと思いました。でも、私は運転が下手で、雪が怖くて、命の危険を感じます。怖いものを押しのけるぐらいの何かを、山生活に感じてないことに気がつきました。

先日、もう少し雪深いエリアの方に、自宅から見える絶景富士山写真を見せてもらいました。本当に素晴らしい光景です。でも、何年か前の大雪の際の体験話も聞かせてもらい、山を生き抜く力(体力と気力、生命力みたいなもの)は必須ということもわかりました。それで、雪のある場所はあきらめよう、と心が決まりました。

ちなみに、お便りをくださった方が言っていた「北杜市のお試し」というのはこちらの話かと思います→ 八ヶ岳で移住お試し住宅の旅

光熱費も払える自信もなく、温暖な地に移り住みたい気もします。そう思って奄美大島を調べていたら、引っ越し代がとんでもなく高いことと、物価もそれなりに高いことを知り、またもや思考停止に陥っていたところです。

今、草木染めワークショップの回数を増やして収入の1つにしようと努力中ですが、集客できるのは都会だからだということも、実感しはじめました。

回数を増やすということは、同じ人が何度も参加するのではなく、新しい人を増やすということだから、人口が限られる本当の田舎に住んだとして、集客できるのか。

もしくは、観光客が一年中あふれるような観光地?

あと、自転車で移動するのが好きなので、半径5キロ圏内は自転車で移動できる場所に住みたいです。

いずれにしても、住むのはスタッドレスタイヤが不要な場所にしようと決めました。

流れに流されて、どこかに行きつくことができればいいのですが。


もうすぐ新年度。普段の年でも、3月の年度末から4月の年度始まりは、生活が変化する人が多い時期です。

それにも増して今年は、派遣法改正2020年バージョン(同一労働同一賃金)があって、派遣切りもあるだろうし、自分の意志ではなく、新年度に無理やり変化させられる人も多くなるのではないかと思います。

変化を恐れずって、むずかしい。でも、恐れず変化したい。

とりとめのない話になってしまいましたが、キャリアチェンジや移住について思ったことを書いてみました。

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