2022年12月15日(木)五倍子染めワークショップ開催報告(岡山)
2022年最後の草木染めワークショップ。場所は岡山駅東口側の貸し施設です。
11月と同じ五倍子(ごばいし)で紫鼠色を染めました。くっきり色が入りやすいので模様入れもたくさん。ちょっとずつ違う色、素敵な色に染まりました。
今回の参加者はリピーター4名。平日の会も!という要望があったので平日木曜日に開催しました。平日に開催できてよかったです。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染め体験ワークショップ
目次
五倍子染め
五倍子(ごばいし、ふし)は、ヌルデという木の虫こぶです。ふし染め、ともいいます。
葉っぱの柄に羽みたいなヒダが付いていて、太く見えるのが特徴。緑色の実みたいな部分が虫こぶです。時期は紅葉の始まる秋です。
草木染めをはじめると、今まで気にしていなかった植物がお宝に見えてきます。
今回は乾燥した虫こぶを使いました。
ワークショップ風景
乾燥した五倍子を砕いて使いました。
染色液は、ステンレスの寸胴鍋で煮出して作ります。沸騰したところ。
煮終わった液はこんな感じ。紫鼠色に染まるとは思えないベージュ色をしています。
煮た後の虫こぶ。緑色っぽくてやわらかい感じは、生の状態に似ています。
煮残りは再度煮出すことができて、冷凍保管も乾燥保管もできます。持ち帰った方はお家でも草木染めをお楽しみください。
染め始めたところ。これは模様入れをするべく、板で挟んで留めています。
木酢酸鉄で鉄媒染しているところ。媒染することで色止めになり、発色もします。
少しずつ、発色していきます。
濃くなった、と見ているところ。
染め終わって、洗濯ばさみで入れた模様を開いたところ。マルシェバッグの内ポケットにも模様。
ヒモでしばった模様もいい感じになりました。こちらも内ポケットまで模様が続いています。
三つ編み模様の麻ストール(こちらで用意したもの)にも模様が入りました。
木のブロックや割り箸でつけた模様。こちらで準備した小さめのハンカチです。
同じマルシェバッグ(持ち込み)も、模様入れで違うものになりました。
集合写真。ハンカチ、マルシェバッグ、麻ストール、ポケットティッシュケース、ふきん、刺し子糸。
麻ストール以外は木綿ですが、生地の違いで色の濃さに差が出ました。濡れた状態なので、乾くともう少し色が薄まります。参加した方はぜひ乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
参加した方に、今年の藍の種のおすそわけもしました。種まきは3月~4月、桜が咲いた頃です。畑で育てる時は苗にしてから植えるとよいです。今年の栽培日記はこちら→ 藍の栽培。地植えに挑戦2022
次回のワークショップ
1月は同じ場所で、びわ染めをする予定です。現在準備中。近日中に募集を開始します。
寒くなってきたので、屋外出店での草木染め体験は春までお休みします。
乾燥後の色あい
参加した方に乾燥後の写真を送ってもらいました。
マルシェバッグ。ポケットに収納して小さくしても模様が入っています。
小さいコットンハンカチ。
微妙な差ですが、同じものを染めても染め方で少し色みが違います。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
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