さくらんぼの剪定枝で草木染め

さくらんぼ染めの草木染め

4月上旬に山梨でいただいたサクランボの剪定枝を使って、帆布ミニトートバッグやポーチ、ストール、小風呂敷など合計300gを染めました。ピンクに染まり、手作り市に出品しました。

5月のサクランボ染めワークショップで、どんな色が出せるか、どの程度の量が染められるのかのテストも兼ねました。

※ワークショップ(東京都内)の案内はこちら→ 2019年5月12日(日), 26日(日)草木染めワークショップ参加者募集

重曹を使わないやり方です。トートバッグとポーチを染めた方法を書きます。

品種は佐藤錦です。さくらんぼ染めは、桜染めにとても似ていると思いました。桜より色素が濃い感じで、きれいに染まります。

サクランボ農家の方は、剪定する際にぜひやってみてください。ちなみに、交配用の実も草木染めに使えるそうです。でも、重曹を使ったもっと効率的なやり方があるのかもしれないです。その方法は解明できていないので、今後桜を使って研究してみたいと思っています。

染めた日:2019年4月22日

さくらんぼ染めの材料

※実際は3倍の量でやりましたが、トートバッグとポーチの分として3分の1の量で記載します。

  • ミニトートバッグ 9号帆布・持ち手は革 67g
  • ポーチ 表地:コットンシーチング・接着芯(ダンレーヌSX3) 裏地:シルク 22g
  • さくらんぼ剪定枝(佐藤錦) 33g
  • 焼みょうばん1袋(スーパーで購入した食品用)6g

さくらんぼ染めの手順

  1. 事前の準備:トートバッグとポーチを40度くらいのお湯につけておく
  2. さくらんぼの剪定枝を2~3cmに切り、33gをステンレス鍋に入れ、水3.3リットルで沸騰後20分煮る
  3. 枝をこして染液をバケツに移す。空気を含ませると、黄色い染液が赤くなる。
  4. 枝を鍋に戻して、新しい水2リットルで沸騰後20分煮る。2番液にする。
  5. 赤くなってから、水位が足りないので、お湯(40度くらい)を1.5リットル追加
  6. トートバッグとポーチを漬ける 20分
  7. 水洗い
  8. 媒染液を作る。焼ミョウバン6gを少量の熱湯に溶かし、水を追加して合計3リットルにする
  9. みょうばん媒染液にトートバッグとポーチを入れる 20分
  10. 水洗い
  11. 再度、染液バケツに漬ける。2番液ができたら、2番液に変更 30分位
  12. しっかり水洗い
  13. バスタオルに包んで、洗濯機で脱水、影干し

※色が薄い場合は、染液→水洗い→みょうばん媒染液→水洗い→染液を繰り返します。

※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹

さくらんぼ染めの写真と説明

サクランボの枝

新鮮なほうがよいので、剪定後にすぐに使わない場合は、花を飾るように枝を水につけておいたり、切って冷凍庫に保管します。ベランダでバケツ水に入れていたら、葉っぱが出てきました。

さくらんぼの剪定枝

切った枝の中をみると、中心部がピンク色になっていました。ソメイヨシノや八重桜では見られなかったものです。佐藤錦以外の品種の剪定枝でも、同じように中心がピンクでした。染色と関係あるのかはわかりません。

さくらんぼの枝の中心がピンク色

染めた生地

いろいろ一度に染めました。ここでは手前の小さいトートバッグ(キャンバス地)と小さいポーチについて書きます。

染めた生地

トートバッグのキャンバス地は、染色用生地です。藍熊染料の、9号帆布(晒)1m税別1200円です。型染めを習った際の余りを使いました。持ち手は日暮里繊維街で買ったハギレ革から作りました。

※型染め教室の話はこちら→ 草木染の型染めを習っています
※トートバッグの作り方はこちら→ お昼休み用ミニトートバッグの作り方

帆布ミニトートバッグ

ポーチの表地は、コットンシーチング生地に接着芯(ダンレーヌSX3)を貼ったもの。内側の布はシルク。ファスナーは、フラットニットファスナーです。持ち手用の糸は、アナンダで、かせ糸の作り方を練習した時のコットン糸です。

※アナンダで植物染め体験した話はこちら→ 吉祥寺アナンダで毛糸を染める体験

※接着芯を使う場合、縫製してから染めるとしわっとした質感になります。パリッとしたい場合は、染めてから縫製したほうがよいです。縫製してから染めると、ミシン綿糸まで同じ色に染まる利点があります。

シーチング生地のミニポーチ

さくらんぼ枝から染液を煮出す

さくらんぼの枝33gを水3.3リットルに入れて煮ます。鍋はステンレス鍋です。使う枝によって分量の調整が必要です。

さくらんぼの枝と水をステンレス鍋に入れる

沸騰後20分すると、こんな感じの色になりました。

さくらんぼ染液の抽出

染液を赤くする

枝をこしてから、空気を含ませると、染液は赤くなりました。

酸化させて染液を赤くする

染液がイチゴ着色料みたいな色になるとピンクに染まるんじゃないかと思っています。薄い感じがする場合は、空気がまだ足りてない時かと思うので、時間を置きます。

以前、剪定枝をいただいた際に、黄色がかった染液でも、シルクがきれいな黄色ピンクに染まったので、シルクならそれでもよいと思います。

2番液も使うので、枝を戻して、水の量を減らして同じように煮出します。足りない場合は、さらに水の量を減らして、3番液もとります。

染液、媒染液に漬ける

乾いたまま入れると色むらになるので、布は事前にお湯につけておきます。

染液に漬けます。トートバックとポーチ用の染液は3リットルくらいあって、少し水量が足りなかったので、お湯(40度くらい)を1.5リットル追加しました。

トートバッグとポーチの写真を撮っていませんでした。これは3番液に風呂敷を入れているところです。2番液、3番液の方がキレイな色です。

さくらんぼの染液

染液に20分ぐらい浸したら、水洗いしてから、みょうばん媒染液につけます。

みょうばん媒染液に入れると、色が抜けていく感じがします。染液に戻して時間が経てば色が戻ります。

2番液ができたら、2番液にも空気を入れて、染液を交換するか、追加します。

染液と媒染の間には必ず水洗いします。最後は染液→しっかり水洗いで終わります。

タオルで包んで洗濯機で脱水機

タオルで包んで、洗濯機で脱水します。日陰干ししました。

染色後のタオルドライ

さくらんぼ染めのできあがりの色

トートバッグのできあがりの色はこんな感じです。

紛失したさくらんぼ染めトートバッグ

ポーチはこんな色です。糸を同色にしたかったので、縫製後に染めましたが、アイロンをかけても多少しわしわが残りました。パリッとさせたい場合は、布を染めてから縫製することをオススメします。

さくらんぼ染めポーチ

シルクよりコットンの方が黄みが少なく、ピンクがクリアになります。シルクのほうがオレンジっぽくなります。

実は間違えて接着芯が表になっていた部分があったのですが、シーチングよりも、バッグやポーチに使われる接着芯、ダンレーヌSX3がよく染まって、赤味の強いピンクになりました。写真を撮り忘れてしまいました。

よりピンクにする方法

よりピンクを強める方法があって、トートバッグとポーチ以外は、その方法も活用しました。人から聞いた方法なのでブログには書いていません。

でも、その方法を使わなくても、帆布トートバッグやシーチングポーチのように、ピンクになります。

個人的な感想ですが、ソメイヨシノ < 八重桜 < サクランボ の順に濃いピンクが出やすい感じがしました。

しっかり染めたい場合は、一度乾燥させて、日を置いて同じ作業を繰り返します。

黄色っぽいピンク色のシルク

以前、剪定枝をいただいた際、猫舟さんと一緒に黄みのある染液でシルクを染めました。今回より、もう少し多めの枝で煮出したものです。

サクランボ染液

一晩染液につけて、シルク布が黄色ピンクのキレイな色に染まりました。つやつやしたシルクらしい布です。

さくらんぼ染めシルク布

桜染めの際にベージュっぽくなるとイマイチと感じていたのですが、この黄色が入ったピンクはきれいでした。

この黄色の入ったピンク色もいいなあと思っていたのですが、コットンが染まるのかわからなかったので、ピンクを目指すことにしました。時間があるときに黄色っぽいピンクにも挑戦したいと思います。

さくらんぼ染めで思ったこと

  • 以前シルクを染めたとき、黄色ピンクがキレイだったので、そういう風にも染めてみたい
  • ワークショップのテストとしても成功して、ひと安心
  • 2番液や3番液のほうがキレイなので、2番液から染めはじめてもきれいかも

5月にサクランボ染めのワークショップを東京都内でやります。ご興味がある方は、ぜひおこしください。

※ワークショップの案内・申込みはこちら→ 2019年5月12日(日), 26日(日)草木染めワークショップ参加者募集 ※追記:ワークショップ満席です