藍の葉、塩もみで木綿を染める
そろそろ夏本番、藍の生葉染めシーズン到来です。藍の生葉染めでは、シルクは空色、鮮やかな水色が染まるのですが、木綿は色が入らず、染まってもとても薄い色です。
去年はたたき染めでは木綿も染まることを参考に、葉っぱを布になすりつけて木綿をムラな感じに染めました→ 藍の生葉で木綿を染める(薬品なし)
今年は「塩もみなら木綿も染まる」と聞いたので、それを試すことにしました。濃度が濃ければ染まるのだと思います。
色合いは緑青みたいな暗めの水色。コットン巾着を塩もみ染めした手順を書きます。
染めた日:2023年7月初旬
※やってみたい方は、ワークショップに来てください。場所は岡山です→ 2024年7月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)
目次
藍の葉塩もみ染めの材料
- コットンの巾着(去年たたき染めしたもの)約20g
- 藍の生葉57g
- 塩 小さじ半分
- 水 57cc(葉っぱと同量)
藍の葉塩もみ染めの手順
- 茎から葉っぱを取る(茎は使わない)
- ビニール袋に葉っぱを入れる
- ビニール袋に水57ccと塩小さじ半分を入れる
- ビニール袋をもむ。4分。
- 巾着袋と巾着のヒモをビニール袋に入れる
- ビニール袋をもんで、液を布に行き渡らせる。6分。
- 葉っぱをできるだけ落として、洗わずに15分放置。
- バシャバシャ水洗いして、脱水、乾燥
藍の葉塩もみ染めの写真と詳細
コットン巾着
染めた巾着は、去年たたき染めに使ったもの。たたき染め時に精練済。漂白されてないものが染まりやすいと思います。
※たたき染めの話はこちら→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め
藍の葉
家庭菜園の畑で藍を育てています。藍の茎葉は、2日前に採取しました。茎9本分。
茎葉にさっと水をつけて、新聞紙に包み、ビニール袋に入れて、野菜庫で保管すること2日。長い茎は入れにくかったので、半分にハサミで切りました。
野菜庫から取り出したところ。元気そうです。
※保管についてはこちら参照→ 藍の生葉の保管と配送
葉っぱだけをとって、ビニール袋に入れました。普通の厚さのビニール袋にしましたが、最後のほうで少し漏れました。厚手がいいかもしれません。
塩を小さじ半分ほど、水を葉っぱと同じ重さ分、入れました。水は少なめ。
染液の揉み出し
ビニールの上から、葉っぱをもみました。グニョグニョ泡立ってもういいのでは?と思ったので4分で終了。
塩もみ染色
テストとして、巾着は下半分を、ヒモは2本のうち1本だけを水で濡らしてから染めました。(結果、差はわからず)
ビニール袋の中に巾着とヒモを投入。
ビニール袋の上から、もみました。液が布全体に行き渡るように。上からだけだとむずかしく、ビニールを開けて手で位置を調整もしました。
6分ほどもんで、全体に行き渡っている感じだったので終了。(生葉染めと同様、トータル30分程度で染めようと思っています)
染色後
できるだけ葉っぱを落として、洗わずに、汚れてもいい場所=台所のシンクの上にアミを置いて干しました。15分ほど放置。
放置後に水洗い。何度か水を変えて、色水が出なくなるまで水洗いしました。
タオルで脱水。緑青色に染まってました。
染め上がり
乾燥して、できあがり。
緑というよりは水色で、くすんでいて暗い色です。スプリングの緑青色を薄くして暗くしたような色です。
藍の葉の塩もみ染めで思ったこと
- 思ったよりもムラが少なく均一に染まった(巾着が小さいからかも)
- この暗い色の元が何なのか知りたい
- 水と塩の適量を知りたい
- 塩もみして残った葉っぱも色素が残っていると思うので、使い道を決めたい
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