残液で軍手を染める(ラックダイとログウッド)
手袋を落としてしまったので、その場しのぎ。軍手を草木染めしてカラー手袋代わりにしました。
色をつけても作業用っぽい雰囲気は残りますが、真っ白な軍手をそのまま使うよりは違和感がない感じです。
使ったのはラック(赤~赤紫)とログウッド(青紫~紺)の残液。混ぜて染めたら、ほどよい紫になるかと思ったのですが、ラックの残液が薄く、ほぼログウッド染めの色になりました。
染めた日:2020年2月29日
目次
軍手の草木染め材料
軍手
家にあった軍手。薄汚れていたので、石鹸で洗いました。
草木染め残液
1か月前のラックの残液とログウッドの残液を1リットルずつ混ぜて使いました。
下記の残液です。染液は液体染料やパウダーから簡単に作ったものです。
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焼みょうばん
媒染は、漬物用の焼きみょうばんを使って、アルミ媒染をします。焼きみょうばん大さじ1(3g程度)を少量の熱湯に溶かしてから、水1.5リットルになるように溶かしました。
※媒染液の作り方はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
軍手の草木染め染色手順
- 軍手の汚れを石鹸で洗う
- 鍋に残液を1リットルずつ入れて混ぜて、沸騰直前まで温めて、火を止める。
- 濡れた軍手を染液に入れる。時々動かしながら20分浸し染め。
- 水洗い
- みょうばん媒染 20分
- 水洗い
- ログウッド残液を1リットル追加。再度染液に手袋をつける 20分
- しっかり水洗い
- 洗濯機で脱水してベランダに干す
※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
軍手の草木染めの写真と説明
1回目の浸し染め
ラックの残液(液はピンク色)1リットルと、ログウッドの残液(液は赤紫色)を混ぜて2リットル。鍋で温めます。手袋を入れて、20分浸し染めしました。
手首のゴムの部分を時々広げ、染液がつくようにします。
20分後。薄紫に染まっています。
水洗いした後。軍手は薄紫色。
アルミ媒染
みょうばんで媒染液を作ります。大さじ1を熱湯で溶かしてから、合計1.5リットルになるように水に溶かしました。
※媒染液の作り方はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
水洗いした軍手を入れて、20分。時々動かします。また、手首のゴム部分を時々広げ、媒染液がつくようにしました。
2回目の浸し染め
染液が薄かったので、ログウッドの残液を1リットル追加。加熱して熱々にしました。
媒染後、水洗いした軍手を入れて20分、浸し染めしました。
脱水して干す
しっかり水洗いしたら、洗濯機で脱水して、ベランダに干しました。
1回洗濯後の軍手の色
できあがり軍手の写真を撮り忘れました。
1回使用して、洗濯機で普通に洗濯しました。使った洗濯洗剤は、弱アルカリ性(浄JOEという洗剤)です。多少は薄くなった気もしますが、できあがりの時の色もだいたい同じです。
濃染処理したログウッド染めの場合
その後、他でログウッド染めをして残液があったので、濃染剤(ディスポン)で下処理してから重ね染めをしました。みょうばん媒染です。
ちょっとくすんだ感じの青みの強い色になりました。ログウッドは、薄いと紫に、濃いと紺色に染まるので、濃染すると紺に近くなるのかと思います。手袋としてはこの色のほうが使いやすい色です。さらに何回か重ねたり、鉄媒染にしてもっと濃色にしてもいいかもしれません。指先にあった汚れは目立たなくなりました。
軍手の草木染めで思ったこと
- 真っ白で使いにくい色を、淡い色に染めるのが好き
- 1ヶ月前の残液も使えた
- 濃染しなくても染まったが、濃染したらもっと濃く染まるかも(その後やってみたところ、青みが強く染まった)
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