中古ロックミシンをヤフオクで購入した失敗談

ロックミシン衣縫人

ロックミシンをヤフオクで購入して、返品した時の話を書きます。

ニットを縫いたくて、ベビーロックの衣縫人シリーズが欲しかったんです。でも、2本針4本糸のロックミシンは新品だと高いので、中古品をオークションで買うことにしました。

ヤフーオークションでは、メンテナンス済の中古のベビーロック(古い型番)が3万円程度で売られています。落札したものの、届いた商品に納得できなくて、結局返品。最終的には、ベビーロック衣縫人BL57EXSの新品をネット通販で買いました。

いい勉強になりました。安物買いの銭失いになるところだった、と反省しています。

※上の写真は新品で買ったBL57EXSの写真です。

購入時期:2018年冬

ロックミシンをオークションで買おうと思った理由

洋裁が趣味で、主に自分の服を作っています。ニットの服を縫うためにロックミシンが欲しくなりました。

洋裁教室でロックミシンの使い方を習ったら、思ったよりも簡単にニットが縫えました。ニットの場合、短時間で服が作れて、多少適当に縫っても、既製品の服みたいな雰囲気、着やすい服になりやすい点が気に入りました。

以前からニットソーイングに興味があったものの、実際に洋裁教室でベビーロックを使ってみるまでは、どんな感じかイメージできなかったんです。でも、実際に使ってみたら思ったよりも簡単で、自宅にもロックミシンが欲しくなってしまいました。

※ロックミシンでニット服を作った話はこちら→ ニットで紺色カーディガンを作る

問題は、ニット用のロックミシン(2本針4本糸)の価格が高いこと。最近ロックミシンを買った人から、「楽天で10万円以上したけど、ポイントが増える時に買ったから、ポイントがたくさんついた」という話をきいたばかりでした。

10万円以上は、予算オーバー。そこまで力を入れてニットソーイングをやろう、という気持ちはありませんでした。

そこまでではなかったので、オークションで中古ミシンを買えばいいと思ったんです。

その時思っていたことは、こんな感じです。

  • メーカーは、ベビーロックがいい(メジャーだし、洋裁教室のロックミシンもベビーロックだから)
  • 別に古い型落ちの中古でもいい。きちんとメンテナンスされていることが重要。ニットが縫えればいい
  • 見積もりをとったわけではないけど、新品は高すぎて買えない
  • ヤフオクを見たら、2本針4本糸のロックミシンが1万円~2万円台から売っていて、それなら買えそう

オークションをウオッチリストで価格観察

メーカーは、ベビーロックなら間違いがないと聞いていたので、babylockに決めていました。

株式会社ベビーロックという、株式会社ジューキから2016年に社名変更した会社です。いわゆるミシンメーカーとして有名なJUKIとは、元々は同じだったものが、現在は分かれて別物になっているそうです。

ベビーロックの中でも、よく話にあがるのが、糸調子が自動の「糸取物語」と、糸調子を手動で調節できる「衣縫人」。初めて買うロックミシンなら、その2つのどちらかになるのかと思いました。

どちらもヤフオクで検索すれば、たくさん中古品、いろいろな型番のものが売られています。

私は手動で調節できないものに不安を感じる性格なので、糸取物語よりも衣縫人があっていそうと思い、衣縫人を買うことに決めました。

ヤフオクで「衣縫人」を検索して、気になるものをウオッチリストに追加。いいと思ったものの落札価格を見ると、だいたい、3~5万円ぐらいでした。

落札価格が1万円~2万円程度のものは、だいたいジャンク品。メンテナンスがされてなくて、動作が保障できないタイプでした。開始価格が1円からで安く見えても、ジャンク品以外は、終了間際になると3~5万円ぐらいになって落札されていました。

オプション品がついたもの、美品と書いてあるものが人気があるようで、価格が上がっていました。付属品をあとから買うのは難しいため、必要なオプション品があればついているものを買ったほうがよいそうです。

その時の思っていた購入重視点はこんな感じです。

  • ブランドは、ベビーロックの衣縫人
  • 古い型落ちの中古。予算は3万円程度まで
  • メンテナンス、オーバーホール整備済で、動作確認がされている完動品
  • ロックミシンの糸通しは大変らしいので、エアスルー機能はあったほうがいいのかも(価格次第)

衣縫人の昔の型番と気になった商品

衣縫人と一言にいっても、型番が多く、連番になっていないため、それぞれの違いを把握するのが難しいと思いました。

オークションに出ている製品にどのような機能があるのかは、オークションの商品説明に書いてあるものの、型番による細かい違いまではよくわかりません。

新しい型番、現行モデルはベビーロックのホームページの製品一覧を見れば、詳しい情報が確認できます。でも、中古品の場合、古い型番を検索しても出てきません。

ベビーロックのオフィシャルサイトの「ベビーロックの歴史」ページをみると、BL4-838DFが古い、ということはよくわかります。

ヤフオクに出てくる衣縫人の型番を大きく分けると、こんな感じになるかと思います。

  • BL4-838DF 佐藤貴美枝ニットソーイングクラブの機種。エアースルー機能が無い、1990年モデル
  • それ以降のBL55型 エアスルー機能あり。BL-5で始まる型番(BL-550,BL-552,BL-56など)
  • 新しいモデルにはEXがつき、メスが針に近くてカーブが縫いやすい(BL-55EXなど)
  • さらに新しいモデルはEXSという名称がつく(BL-57EXSなど)
  • KM504 クライ・ムキモデル。BL-57EXSにクライ・ミキさんのこだわり機能が追加されたモデル。
  • BL501 ≒ BL55EXS

オークションの場合、出品されていなければ購入できないため、出品されたものを中心に違いを調べて、よさそうなものには予算の上限を決めて入札しました。

55と56なら55の方が古いのでしょうが、EXがついたらどうなのか、など、そのあたりがややこしく、その上、501という型番もあって、混乱しました。

ロックミシンをオークションで落札する

当初は、BL4-838DFが安くてよいかと思ったのですが、見た目が現行の衣縫人と違っていたので、エアスルーができる、BL-5で型番がはじまる商品を入札することにしました。

同じ出品者(会社)が、複数のロックミシンをメンテナンス済で出品していました。写真もきちんとして見えたし、取引実績の数も多く、評価も高かったので、信用できる気がしました。悪い評価は数えるほどでした。

何度か入札して、最終的に、メンテナンス・オーバーホール済の、とある機種を落札しました。

取引メッセージでやり取りをして入金すると、すぐに商品が届きました。

試し縫いできる状態で届く

糸が通った状態、試し縫い用の布が押さえの下にセットされている状態で、ロックミシンが届きました。フットコントローラーをつけて踏めば、すぐに試し縫いができる状態です。新品を買った際もそうだったので、ロックミシンを買うと、そういう状態で届くものなのかもしれません。

試し縫いすると、きちんと縫えました。でも、洋裁教室のミシンとは、動きのなめらかさ、音は違いました。中古の古いミシンはそういうものなのか、ロックミシン初心者なので判断がつきません。

試し縫いだけでなく、主要な機能が作動するのかを確認することにしました。使ったことがない機能を試すというのは、結構、めんどくさいです。

例えば、エアスルー機能を確認するには、既に糸を通してあるものを抜いて確認することになります。洋裁教室でやり方を習っていたものの、ちょっと戸惑ったので、いちからやる人は迷うと思います。

でも、後々のことを考えると、ミシンを購入したら初めに動作確認をしたほうがいいです。

不具合があって返品する

主要な機能を確認して、一部動かない機能があることを発見しました。何度か取引連絡で出品者と交渉して、返品させてもらうことになりました。その機能自体が動作しないことよりも、動作しない部分があるようなメンテナンスで大丈夫なのか?と不安になったためです。

ヤフオクでは、商品が届いて入札者が受け取り連絡をすると、出品者に入金される仕組みになっています。

不良品だった場合も受け取り連絡をすべきなのか、当初わからなかったのですが、返品扱いにするにしても、受け取り連絡をしないとできない(入金されていないお金は返金できない)ということだったので、受け取り連絡をした後、宅急便でロックミシンを返品して、その後指定の銀行口座に返金してもらいました。

不具合があった場合も、当事者間の話し合いで解決する必要があるため、返品できない可能性もありました。返品を受け付けるという返事を出品者からもらうまで、返品できるかが不安で、オークションで買ったことを後悔しました。

私が返品をした後、すぐにその商品がヤフオクに再出品されたことにも驚きました。実際のところはわかりませんが、不具合があったと指摘した箇所をその短期間に確認して修理したとは考えにくいです。

ネット通販で新品のベビーロックを買う

結局、ネット通販で新品の現行品(ベビーロック衣縫人BL-57EXS)を買いました。

家庭用ミシンと同じようにロックミシンの場合も、ネット上には販売価格が出ていないことが多いので、メールで複数のお店に見積もりを依頼しました。

以前、家庭用ミシン(JUKI エクシードドレスメイク HZL-F400JP)を買った時に見積もりをとったお店にメールして、結局、その時と同じお店で買うことにしました。

※家庭用ミシンを買ったときの話はこちら→ JUKIのHZL-F400JP ミシンを購入した時の話

オークションで買うよりも倍以上の価格になってしまい、当初考えていたの予算を完全にオーバーしたものの、何の問題もなく動く製品に安心しました。

オークションでの反省点

オークションで安く売っているのを見て購買意欲がわき、ロックミシンを買うことを決断したので、一概にオークションがよくないとは言えませんが、わたし自身の行動としては、オークションでロックミシンを買おうとしたことを反省しています。

あと、3万円前後という予算設定は安すぎたかもしれません。もう少し高く設定すれば、比較的新しい製品になって、不具合も無かったかもしれません。

ロックミシンに限らず、ミシンというものは、「それが正しい動きなのか?」「機械が悪いのか、それとも自分のやり方が悪いのか」が判断しにくいです。

新品を使っている今でさえ、使いこなせずに、どうしたらよいか迷う部分が多々あります。

それがメンテナンス状況に不安を抱えたまま、あの商品を返品せずにそのまま使っていたら、と思うと怖いです。返品に対応してもらえて、本当によかったです。

数万円違ってくるので悩むところですが、オークションでミシンを買う場合は、慎重に購入することをオススメします。