牛乳パックの草木染めメッセージカードを作る方法
牛乳パックから作ったパルプを草木染めして、はがきサイズのメッセージカードに紙すきしました。
使った植物は、左からアカネの根、ブルーベリーの紅葉、五倍子(ヌルデの虫こぶ。おはぐろの原料)です。茜でピンクに染めた紙について作り方を説明します。
作りたては少し波打ちますが、本にはさんで重石をしておくとまっすぐになります。
気分は小学生の夏休みの工作や自由研究。イメージは昔好きだった画家のマークロスコ。実用ではなく、アートだと思ってはじめて草木染めした作品です。
※注意点:郵便ハガキとして使えるかは検証していません。
染めた日:2019年3月9日~2019年3月10日
目次
草木染めメッセージカード作りの手順
- 事前の準備:牛乳パックからパルプを作る ※パルプの作り方はこちら→ 紙すき用のパルプを作る
- パルプの6分の1を草木染めする ※染め方はこちら→ パルプを草木染めする方法
- 紙すきくんセットで紙すきする ※紙すきの基本手順はこちら→ 紙すきハガキを作る方法
このカードの紙漉きの特徴は、染色部分と白部分が2つに分かれているところです。そこを中心に説明します。パルプの作り方や染め方、紙漉きの基本手順はそれぞれの説明ページを見てください。
牛乳パックの草木染めカードの材料
- 牛乳パックから作ったパルプ 牛乳パック4枚分
- 草木染めで色を付けたパルプ 牛乳パック4枚分のうち、6分の1(水分を含めて150g程度)を色付け
- 道具:紙すきくん(紙すき用のキット)、目が細かいメッシュ(テトロン紗、オクラが入ったネットなど)、ダイソーの8Lバケツ
※紙すきくんについてはこちら→ 牛乳パックで紙すきハガキを作る方法
牛乳パックの草木染めカード作りの写真と説明
牛乳パックで作ったパルプ
10枚程度のハガキサイズの紙を作るには、牛乳パック4枚分が必要です。
作ったパルプの6分の1(水分を含めて150gくらい)を茜で染めました。メッセージカードの白い部分は、染めなかったパルプをそのまま紙すきに使います。
パルプを水に溶かす
ダイソーの8Lバケツに水2Lを入れ、アカネで染めたパルプを入れて、よくかき混ぜます。2Lが紙すきくんで紙すきできるぎりぎりの水量です。白パルプは牛乳パック4本分のパルプの半量(牛乳パック2本分)を水6Lに溶かしました。
メッシュをひく
紙すきの下枠に、白パルプにしたい部分にメッシュをひき、上枠を乗せてはさみます。
この状態で木枠をバケツに入れて、パルプをすくいます。
全体にピンクのパルプがのります。メッシュをひいた部分をはがしたいので、紙すきくん付属のネットをはがしたくない上の部分にかぶせて保護します。
はがしたくない部分を押さえながら、ゆっくりメッシュをはがします。アカネのパルプが上の部分だけになりました。はがしたパルプは、バケツに戻します。
アカネのパルプをネットで保護したまま、紙すき枠の上枠を上に置きます。そのまま白パルプを紙すきします。
全体に白いパルプが乗っています。
下のパルプの上にメッシュを置いて保護しながら、上のメッシュをはがします。はがしたパルプは、ピンクが入らないように気を付けてバケツに戻します。
押し板を押し当てて水気を絞り、枠をはずします。
バスタオルに押し当てて、あて布をしてアイロンをかけました。
できあがり
すこし波打ってますが、本にはさんでオモシをすると落ち着きます。
切れ目があることで強度が弱そうな場合は、さらに紙すきを重ねて補強するとよいかと考えています。厚みを増やすやり方はこちら→牛乳パック手作り紙の厚み補正方法
牛乳パックの草木染めカード作りで思ったこと
- 染色部分と白部分のさかいめを直線にするのがむずかしい
- 色の境目の強度が弱い感じがするので、もっとやり方を改善したい
- 紙すきした後に一部を後染めする方が簡単だけど、雰囲気が変わる
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。