藍の生葉染めシルクを服に。色落ちと染め直し。

藍の生葉染めシルク服

草木染めが楽しくて、とりあえず染めた布や糸があるものの、なかなか形にすることができてなくて、在庫になっています。

藍の生葉染めではシルクが染まるので、シルクの布や糸が手元にあります。ぱぱっと使えるものにするのにはシルクはハードルが高いのですが、少しずつ形にしていく予定です。時間がかかるので少しずつ。

まずは大きめの着物の裏地をチュニックにしました。

初めて染めた時

着物の裏地シルク(胴裏)をもらって、生葉染めしたのは2020年。気がついたら4年も在庫していました。

生葉染めした胴裏

古い着物の裏地1枚分87g。結構濃いターコイズブルーです。一番刈りの葉50g+使用済の絞りカス200g分を煮た液(冷ましてから混合)で染めました。

形が着物なので、服にしやすいのでは?と思っていたものの、布幅に合う型紙を考えるのがハードルで放置。

※初めに染めた時の話はこちらに少し書いています→ 藍の生葉染めで染まる色と、どう染めるか

チュニック作成

いつか服にしようと思っていたので、春にやっとフレンチスリーブのチュニックになりました。生葉染めは弱い色なので普段着の服には向いてないと思いますが。

藍の生葉染めシルクチュニック

暗い場所にしまっていましたが、4年ぶりに改めてみると、少し色が薄まった感じがしました。

着てみて思ったのは、中古なのでところどころ傷みがあって、裏地は裏地にすべきだったかも、と思いました。とはいえ着てみようと思い、作業着の下に着ることにしました。日は当たらないけれど汗だく。

日々作業をして日々洗濯するので、だんだんと退色。色の落ち方としては、全体的に色が薄まる感じでした。

色落ちしたチュニック

染め直し

8月に染め直しました。濃いめにしたいと思って、藍の生葉271gをミキサーして染めました。糸は木綿糸で縫ったので、白いままです。

藍の生葉染め直し作業

染め直し後。くすんだ水色です。4年経過して生葉染めの染め方にも慣れたこともありますが、岡山に引っ越して藍を地植え栽培できるようになって元気が藍の葉が手に入るようになり、4年前より濃く染めることができました。

色抜け

せっかく染め直したのですが、何度か普段着として着た後、洗濯に失敗しました。着た後に濡れたまま放置したのかも?

全体が暗い色になり、まだらに、変な感じに色抜けしました。一部だけ明るい色が残っていて、着たら明らかにおかしい雰囲気です。

色抜けしたチュニック全体。

色抜け近景。裏身頃の左肩が特に目立ちます。

再度染め直し

染めて寝かせなかったのが原因かもしれないと思ったので、夏の終わりに染めて来夏まで保管することにしました。

9月に染め直し。赤紫染めをした残りの葉っぱがあったのでそれを活用して、生葉染めをしました。

藍の生葉染め直し作業

ちょっと暗い色になりましたが、濃く染まりました。

再度染め直したチュニック

後ろ身頃の左肩の色ムラも直りました。

再度染め直し後の左肩

この状態のまま、暗い場所に1年保管しようと思います。

思ったこと

  • 裏地は裏地に。コートなどの裏にすればよかったかも
  • 草木染めはきちんと寝かせてから使わないといけない(なかなかできない)
  • 暗い色になる時に何が起きているのか知りたい
  • 小さい端切れ類はシュシュにしたい

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