2024年2月21日(水)桜染めワークショップ開催報告(岡山)

桜染め体験ワークショップ作品

2~3月のワークショップは桜の小枝を煮出して染める、桜染めを開催しています。第1回目を開催しました。

参加者はリピーター2名。染液や染め方、繊維の違いで様々な色あいになりました。2つの鍋で同じように煮出しましたが鍋によって染まる色も違ったりして、桜染めの奥深さを体感してもらえたかと思います。

岡山にはめずらしく雨の多い日でした。ご参加ありがとうございます。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

染料の桜の枝

染料にした桜の枝は、岡山県内の公園で剪定された枝です。

桜の剪定枝

太い部分からまるごともらってきたのですが、やり方がわかるのは小枝なので、ワークショップでは小枝を使います。残りの太い枝は、どう染めればよいか今いろいろ自分で試しているところです。

桜染めは思うような色にするのが結構むずかしく、奥が深いです。こちら参照→ 桜染めの方法について

その奥深さも含めて体験してもらえたらと思っています。

ワークショップ風景

バケツで水に挿して保管していた小枝を使いました。花芽がついているものもあります。この中から使う枝を参加者に選んでもらいました。

桜の小枝

煮出して染液を作るところから体験できるワークショップなので、まずは枝の処理をしました。

枝を煮出している間に、布の前処理。先媒染するために、木綿や麻は濃染もしました。

酢酸アルミで先媒染しているところ。今年は初めて先媒染も取り入れることにしました。

※アルミ媒染についてはこちら参照→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

※媒染の順番についてはこちら参照→ 先媒染か後媒染か

ステンレスの寸胴鍋で染液が煮出し終わったところ。

桜染めの染液作り

2つの鍋を使いましたが、液色が鍋ごとに違いました。写真の左側のバケツの液のほうが赤みが出ています。

キャンセルが重なって参加者が2名となったので予定よりも染液が多くなり、好きな液を選んでもらって染めることにしました。

これはコットンを染め始めたところ。

麻はオレンジピンクに、木綿は紫っぽさのあるピンクになりました。

シルク絹糸を1つ目の染液で染めた後。

さらにもう1つの染液で絹糸を染めているところ。

絹糸はオレンジベージュに。絹糸は持参いただいたステンレス棒で絞って水分をとりました。

絹糸

麻布と木綿布はバスタオルで水分を取りました。木綿布はお洋服にする身頃の形で染めました。

麻と木綿

染め上がり。染液や染め方、繊維の違いで様々な色あいになりました。

桜染め体験ワークショップ作品

濡れた状態なので、乾くともう少し薄い色になります。参加した方はお時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。

桜染めなど枝などから赤みを出していく草木染め。奥が深くておもしろいのですが、普通の草木染めと違う部分が多く、説明がややこしかったかもしれません。伝わっていますように。

煮出した後に残った枝からもまだまだ色が出るので、参加者に持ち帰ってもらいました。2回目以降に煮出したほうが澄んだ色になりやすいので、ご自宅でぜひお試しください。

次回のワークショップ

2~3月は、残り4回、桜染めの会をする予定です。詳細・予約はこちら→ 2024年2~3月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を送っていただきました。

麻布と木綿布。

桜染め麻布と綿布

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。