2023年1月15日(日)びわ染めワークショップ開催報告(岡山)
びわ染めワークショップ1回目を開催しました。染料を煮出すところからする、大人向けの草木染めワークショップです。場所は岡山駅東口からほど近い貸し施設です。
煮出して、布や糸の下処理もして、色止めもして、作業たくさん3時間。初参加の草木染め初心者さん2人で染めましたが、うまく染まってほっとしました。
びわ染めはあと2回、1月19日(木)と2月10日(金)に開催します。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染め体験ワークショップ
目次
染料のビワの木
今回使ったびわの葉は、岡山県備前市の和菓子KOUさんのお店の庭にある枇杷の木を伐採したもの。冬場に伐採すると聞いたので、切った枝葉をゆずってもらいました。
お花が咲いていましたが、お花は使わないので切り取ってしまい、ワークショップまでバケツに挿して保存。
ビワの葉は乾燥保存がきくので、使い勝手がいいです。今回は葉っぱだけ使いましたが、枝も染物に使えて、ピンク系に染まります。
和菓子KOUさんは、練り切りメインのかわいい和菓子のお店です。和菓子教室のレッスンもされています。
ワークショップの様子
まずは煮出して染液を作るところから。葉っぱを準備して、ぐつぐつ煮出しました。ステンレス鍋を使います。草木染めでは金属イオンが染め物に影響するので、ステンレスやホーロー鍋(さびてないもの)がおすすめです。
煮ている間に、濃染剤で下処理をしました。木綿や麻は染まりにくいので、下地染めをします。今回は濃染剤カラーアップZBを使いました。
※下地染めの話はこちら参照→ 草木染めを濃く染める方法
赤みのある、なかなかよい染液ができました。
さらし布を染めはじめたところ。
刺し子糸(生成色の木綿糸)を染めはじめたところ。
これはコットンシルクストール。ぐんぐん色を吸っている感じがしました。
染液で染めただけの糸や布。かなりピンク色でした。
色止めとして、アルミ媒染をします。今回は酢酸アルミを使いました。
※アルミ媒染についてはこちら参照→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
再び染液へ戻したところ。
ちょっと裏技もしてから、よく水洗いして作業終了。作業ごとに色が変化するので、その変化を見てもらいました。
染め上がり。左から、100均のネットバッグ(綿100%)、コットンシルクストール(こちらで用意したもの)、晒しと刺し子糸。同じ染液、同じ作業で染めているのですが、素材によって色が違いました。
写真は実際の色より明るく写っています。ネットバッグは、想定した色と少し違って、朱色っぽさがあり、乾いたらまた雰囲気が変わりそうな気がしました。
茶味を出さないように気をつけました。その時々で、うまくいかない時もありますが。
乾いて時間が経つと、また違った雰囲気の色になると思います。参加した方は、お時間がある時に乾燥後のお写真をぜひお送りください。このページに追記します。数日経って、色が落ち着いた頃だとありがたいです。
追記:乾燥後の色あい
参加した方に乾燥後のお写真を送っていただきました。
持ち込みのネットバッグ(綿100%)
コットンシルクストール(こちらで用意したもの)
木綿糸と晒し。かわいいサーモンピンクとのことです。
ご協力ありがとうございます。
次回のワークショップ
びわ染めはあと2回、1月19日(木)と2月10日(金)に開催します。
2月は2月26日(日)に、黄色系の草木染めをします。ザクロの果皮や栗のイガなどが手元にあるので、そういった身近な染料を使う予定です。初心者向けの説明が多い会にします。近日中にブログで募集予定です。今まで参加した方でメールOKの方には募集時メールでご案内します。インスタグラムでもお知らせします。
※追記:ザクロ染めに決めました。詳細・お申込みはこちら→ 2023年2月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。