2022年11月26日(土)五倍子染めワークショップ開催報告(岡山)
ヌルデの木の虫こぶ、五倍子(ごばいし)を煮出して染める会を開催しました。場所は岡山駅の市街地からほど近い貸し施設です。
木綿のきんちゃく袋、ハンカチ、刺繍ガーゼストールが味のあるグレー、紫鼠色に染まりました。
今回の参加者は、大人の母娘1グループ2名様。先日フリマの簡単体験にも来てくださった方で、遠くからのご参加ありがとうございます。
煮出すところからの草木染めも、模様入れも、五倍子ならではの面白さも、楽しんでもらえたかと思います。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染め体験ワークショップ
目次
五倍子とは
五倍子は、ヌルデの木にできた虫こぶです。昔から使われているメジャーな植物染料の1つで、岡山だと、がんばれば山の方で見つけることもできます。
自然にできたものはこんな感じ。緑色の丸い部分が虫こぶ。虫こぶだけをとって、生で使うか、蒸して乾燥して保管して使います。
虫こぶの部分を乾燥したものは、こんな感じ。これで染めます。
木綿や麻など植物繊維の場合、染まりにくいので下処理することが多いですが、五倍子の場合はそのまま染まります。
草木染めワークショップの雰囲気
染める布小物を決めて、お会計と簡単な説明。染めるものは持ち込みOKなのですが、今回は全部こちらで用意した布小物になりました。
虫こぶは細かく砕いて煮出します。ステンレスの寸胴鍋1個で煮出しました。煮出す写真を取り忘れました。
煮出している間に、模様入れの準備をしました。思ったような模様になるかな?写真右側の青や白の洗濯バサミは模様入れによいのですが、なかなか売ってないです。
※お家でできる模様入れはこちら参照→ 布に絵を描く、模様を入れる
できあがった染液を使って染め始めたところ。染液は薄い色なので、きちんと染まるのかな?という感じがします。
媒染液の準備をして、次は布を媒染します。五倍子は鉄媒染で発色します。媒染することによって、色止めにもなります。
だんだんと発色してきます。なかなかよい色になってきた、と刺繍ガーゼストールを見ているところ。一番濃く色が入りました。
できあがり!と模様を確認しているところ。
洗濯ばさみで入れた花模様。
作品の集合写真。すべてコットンで、左側から、生成りきんちゃく袋、生成りハンカチ、白い刺繍ガーゼストール、白いハンカチです。
濡れた状態なので、乾くともう少し薄い色になります。参加した方はぜひ乾燥後のお写真をお送りください。
少人数だったのと、下処理が必要ない分、時間に余裕を持って染められたのですが、草木染めや糸紡ぎ関連のお話をしたりして、あっという間の3時間でした。
持ち帰った残液や染料などで、ぜひお家でも草木染めをお楽しみください。
小さいものを染める分には家にある道具でなんとかなります。道具の話はこちら参照→ 草木染めの道具
次回のワークショップ
12月の草木染めワークショップはお休みすることにしたので、染料も日程も未定ですが、次回は1月です。できたらビワなど、冬の剪定枝で染めてみたいと思っています。岡山市近辺で剪定する方はご一報ください。
※追記:平日開催の要望があったので12/15(木)にもう一度、五倍子染めワークショップをすることになりました。詳細・お申込みはこちら→ 2022年11-12月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)【再募集】
乾燥後の色あい
乾燥後のお写真を送っていただきました。とても素敵な色とのことです。
木綿の刺繍ガーゼストール。
木綿のハンカチ。こちらは写真が綺麗にとれなかった、とのことです。
ご協力ありがとうございます。
五倍子のあいまいな色あい、写真になかなかうつりません。見ているモニターによっても違う雰囲気に見えるかと思います。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。