2021年7月3日(土)~4日(日) 藍の葉で草木染め体験会開催報告

藍の生葉染め体験風景

岡山市の市民農園(牧山クラインガルテン)を一区画借りて、藍を育てています。その藍の生葉を使った草木染め体験の会を、農園内で開催させてもらいました。

畑から藍を収穫して、屋外で染物の会。都会ではできない憧れていたことが実現しました。

たたき染めの音にひかれて、何してるのかな?と立ち寄った農作業中の男の人。近くの畑の小さいお子さま達やご家族。今までにない客層の方にも参加してもらい、なんだか新鮮でした。

岡山に来てはじめてワークショップ活動ができて、そして、もりもり育った藍を活用できて、よかったです。

藍畑

岡山市に4月後半に移住して、ゴールデンウィークに市民農園の畑に定植した藍の苗。2ヶ月でもりもり育ち、今が一番刈りの時期。使わないとまずい状況になりました。

藍畑

藍畑の場所がわかるように作った園芸ラベル的な看板。薬品を使って畑の生葉から染めた水色です。子どもでも読めるようにと悩んだ結果、隠し文字アイを入れたのですが、お子様に気がついてもらえず。

藍の看板

いつでも気兼ねなく生葉染めができるといいな、という安易な気持ちで育て始めたのですが、どうやら畑が広すぎたようです。今回、体験会で有効活用できてよかったのですが、使ったのはほんの一部。

本当は、どんどん生葉染めワークショップを開催して、どんどん使いたいのですが、場所探しをさぼっていて進まず。これからがんばります。(使いきれない分は、藍染を本格的にされてる方に収穫に来てもらうことになりました)

体験会は、畑から近いアズマヤ?で開催しました。室内でできる場所もあるのですが、屋外での草木染めに憧れていたので。

シルク染め体験

空気にさらす作業

通常「生葉染め」と読んでいるものを「シルク染め」と名付けて募集をしました。

草木染めをしない人が聞いても、「ナマバ?何それ?」と聞き取れないと感じたのと。藍と言えば、普通の藍染のイメージが強く、「生葉では木綿や麻が染まらない」ということが、なかなか伝わらないためです。

薬品を使ったり、ワザを駆使すれば、木綿や麻も染まるのですが、そこまでの技術をわたしが持ってません。シルクを染めると、きれいな水色になり、緑色の葉っぱだけで青が染まる不思議を体感できます。

土曜日は6名、日曜日は5名の方が参加してくれました。

みんなで畑から藍を収穫。根本の脇芽の上で茎をカットします。

藍の生葉の収穫

時間勝負なので、みんなで協力して手早く葉っぱをミキサーがけ。新高円寺の民家から貰い受けた大きいミキサーが大活躍。

藍の生葉ミキサー作業

シルクを浸して。

だんだんと青く染まっていきます。徐々に青く発色していく様子に、近くで見ていた染物に興味がなさそうな男の人も驚いてました。

土曜日は、すずしげなストールが人気でした。

ビー玉で模様を入れたハンカチもいい感じに。

日曜日は、絞り染めが得意な方がご家族で参加してくださって、模様がたくさん。

ご持参いただいた、模様入れに使ったこの洗濯バサミ、秀逸!と思いました。ほしいです。

※お家で染めてみたい方はこちら参照→ 藍の生葉染めのやり方 

たたき染め体験

たたき染めは、農作業の合間に気軽に立ち寄ってもらう形にしました。

インスタグラムで教えてもらった、クリアファイルを使うというワザが大活躍。情報ありがとうございます。

ハンマーで叩いて染めたり。

木の棒でこすって染めたり。

Tシャツを持ち込みして染めたり。葉っぱの量が多いと、けっこう大変です。

まるで職人さんのように美しい出来栄えの方がいたり。

大人にも子どもにも、楽しんでもらえたと思います。どれだけ人が集まるか不安でしたが、ほどよい人数で、無事に終わってほっとしました。

自分でやってみるまでは、「たたくだけだから簡単」と思っていたのですが、きれいに染めようと思うと、意外にむずかしいです。お家に藍の葉がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

※お家でたたき染めしてみたい方はこちら参照→ 布に葉っぱの形を染める、たたき染め

その他補足

車を買ったことをブログに書いてなかったのですが、6月上旬に中古車を買いました。荷物はそれで運搬。電車の時間を気にせず自宅から市民農園に行けるようになりました。車って便利。

雨予報が出てたものの、結局雨は土日とも降らず。さすが、晴れの国おかやま。

ちなみに、私は郊外の住宅地(しかも集合住宅)に住んでるだけで、里山には住んでません。(インスタグラムに市民農園の風景ばかり載せていたので、誤解している方もいそうです)

藍の葉を持って、街なかで生葉染めワークショップが開催できるように、場所探しをがんばらなくては。岡山駅の近くか岡山市中区近郊でできそうな場所を探してますので、いい場所があれば教えてください。

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。
※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次