ハンドメイド出店用のディスプレイ台を作った話

ディスプレイ台の骨組み

先日フリマに出店して、ひさびさに手作りディスプレイ台を使ったので、その台を作った時の話を書きたいと思います。

「作ることが好きなのだから、台も自分で作ろう」と思ってしまったのが間違いの元でした。

作ったディスプレイ台の構造

テーブルの脚となる部分を2つ、目的の幅に並べます。脚の下を紐で結んで高さを固定します。紐が短ければ台は高くなり、長いと低くなります。

ディスプレイ台の脚部分を配置

テーブル幅120cmの棒を2本、台脚の両端に置きます。脚と棒を紐で固定。

木材2本を設置

30センチ幅のカラーボードを3枚半、渡した木材の上に並べます。両面テープで軽く固定。

テーブル面のボード設置

テーブルクロス布をかけて、できあがり。左右の両端が少しデコボコしています。

テーブルクロスを設置

商品を配置してしまえばデコボコも別に気になりません。

ディスプレイ台に商品を配置

構造的には、結構シンプルです。棒の長さやボードの数を変えれば、テーブル幅を変えることができます。

棒を短めにして棒を60センチ幅にした時。

ディスプレイ台

ディスプレイ台のアイデア

アイデア1:ソーホースブランケット

ネットでいろいろ検索して、初めに思いついたのは、「ソーホースを2つ配置して、その上に板を置いてディスプレイ棚にする」というやり方。

ソーホース(馬脚)は、ソーホースブラケットという接続金具に、サイズのあう木材(2×4材)を差し込めば、簡単に作れます。シンプルな作りがいいと思いました。

違う幅の板を載せれば、棚の横幅を変えられます。「出店するイベントごとに横幅は違うから、横幅を変えられるものがいい!」と思ったんです。

ソーホースブランケットを買おうと思って、さっそくホームセンターへ行きました。できあがったソーホースが展示してあったので、それを持ちあげてみて、その重さに愕然。

ネット画像では感じなかった重量感。とても自分が運搬できるとは思えませんでした。しかも棚にするなら2個必要。1個でも重いのに2個も持てません。

アイデア2:脚の軽量化

うーん、どうしたものか。と悩んで、ホームセンターをうろうろ。縦横30センチ程度の小さな飾り棚が目に入りました。

横から見るとアルファベットのAのような形の棚です。その真ん中の横棒に板が載っています。

それを見て、「細い棒でも脚になるのでは」と思いました。基本的な原理はソーホースの棚と同じ。でも、脚の木材は細くして軽量化しよう。と決めました。ソーホースブランケットのような専用金具はないから、自分で形を考えて組み立てることになりました。

軽ければ運びやすいですが、安定性は重いほうがいいです。屋外イベントの場合、風が吹いて倒れるのが心配です。布小物が載せられて、風に飛ばされない強度。多少脚が細くても大丈夫と判断しました。

選んだ木材の太さは1.4cm×3cm。ソーホースブランケットの2×4材は、3.8cm×8.9cmです。断面積で比べると8倍以上違います。

ディスプレイ台の高さ

とある方に「地べたに置くより、台があった方がいい。むき出しの棚より、布をひいたほうがいい」というアドバイスをもらいました。

手づくり市をいくつか見物したところ、ほとんどの作家さんは地べたではなく、台を持参してディスプレイしていました。

手作り市のディスプレイ

確かに、地面にビニールシートをひいただけでも、商品は並べられます。フリーマーケット形式。安い雰囲気が出るので、フリマの場合はその方が逆にいいかもしれません。扱う商品によっては違うかもしれませんが、基本は台で高さを出すべきかと思いました。

台の高さは、自分が手に取りやすいと思う高さに決めました。背が高い男性には少し低いかもしれません。

ディスプレイ台の材料と作成

見本にした飾り棚を見ながら、必要な木材の長さと数、それをつなぐ金具の数を決めたつもりが、なぜか足りなくて、何度もホームセンターに買い足しに行きました。予想以上に部品がいっぱい必要だった(=お金がかかった)と後から思いました。

木材

木材の太さは1.4cm×3cm。軽いと思って杉材を選択。(でも、木材は木材。台脚になればそれなりに重さが出ました)

以下のことをあれこれ検討してサイズを決めて、ホームセンターで182cmの棒を何本か購入して必要な長さにカットしてもらいました。

・決めた高さになる、台脚の長さ

・売っている木材サイズを無駄なく使う

・最低限の木材カット数(ワンカットごとにお金がかかるから)

木材をつなぐ金具

接着剤で木材をつけて、それを補強するための金具です。でも、ほぼ金具の力でつながっていると思います。

台脚2個分の、横につなぐ棒は合計8本。その両端を金具でつなぐので、金具は16個も必要でした。

L字平折れ金具。上端の横棒をつなぐのに使用。

T字金具。下側の横棒をつなぐのに使用。

折り畳む部分には、ちょうつがいの金具。合計4個。

蝶番の金具

木枠を配置して、ガムテープで仮止めしながら、金具で留めました。

木枠を配置する

金具は、ネジをドライバーでねじ込んで留めます。1つの補強金具に5個もネジがあるので、金具16個なら80回ねじ回しをするということ。地味に大変でした。

テーブル天板

上に載せる天板は、軽くて、たわまない程度に硬いものを探しました。売る商品は布小物なので、積載重量は問題ありません。布を掛ける予定なので見ためも何でも構いません。

ホームセンターでは高いので100均へ。ダイソーで見つけたペーパーボードを使うことにしました。大きい物は持ち運びにくいので、何枚か並べて使うことにしました。

100均のパネル

行くまでは発泡スチロールやコルクボードを想定してましたが、店頭で見てボードの硬さが気に入りました。

これを買ったことで、奥行きは45センチに確定。

後から考えると、布物を並べる場合は45センチでは狭すぎました。倍ぐらい欲しいです。「商品が少なすぎるように見えたらどうしよう」という気持ちがあって、無意識に狭くなってしまった気もします。

ディスプレイ台を作って思ったこと

私のDIY経験値が低いこともあり、予想以上の労力とお金がかかってしまいました。キャンプ用のアルミ製テーブルを買ったほうがよかったと反省。特に脚に関しては、市販の物を使うのがいいかと思いました。

手づくり市の時、キャリーカートも使わずに、公共交通機関で台と商品を一人で運びました。サイズ的に持ち込みできなかったらどうしよう、と不安になりながら乗り込んだ覚えがあります。

60センチ幅にすれば、自転車で運べることもわかりました。また使いたいです。作るのに使ったお金をいつの日か回収できるように、がんばって売れるものを作らなくては。

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