ヤシャブシ染め鉄媒染
ヤシャブシ染め。2番液を使っています。木綿の生地を鉄媒染で染めたら、紫がかった暗い色になりました。
草木染めエプロンのポケットを増設するため、ポケット用の生地を染めました。
タンニンを含むので下地染めは不要ですが、今回は黒にはなりませんでした。木綿の濃染処理をしたり、染液の作り方を変えたら、また違うかもしれません。
今回使った染料はもらい物ですが、ヤシャブシは染料店にも売っているので比較的入手しやすいかと思います。
染めた日:2019年10月28日
目次
ヤシャブシ染め木綿の色
木綿(オックスフォード生地)をヤシャブシで染めたら、黒ではなくて、五倍子で染めたような色になりました。濃染はしていません。
※ワークショップで染めた際はもっと濃いグレーになりました→ ヤシャブシ染めワークショップ開催報告
ヤシャブシ染料とは
黒染めに使われます。タンニンを含むので下処理しなくても木綿や麻などの植物繊維が染まる染料の1つです。ハンノキ科の実の部分です。
近所の植物としては見たことはありませんが、乾燥染料として染料店に売っているので比較的手に入りやすいものだと思います。
ヤシャブシ染め鉄媒染の材料
- 木綿100%オックスフォード生地 18g
- 乾燥ヤシャブシ(2回目の使用) 30g
- 木酢酸鉄液 2.5㏄(小さじ2分の1)
ヤシャブシ染め鉄媒染の手順
- 事前の準備:お湯(お風呂くらいの温度、40℃)に生地をつけておく
- ヤシャブシ30gと水4リットルをステンレス鍋に入れて、強火。沸騰後20分煮る。
- ヤシャブシの実をこして、バケツに入れて染液にする。
- 染液に生地を入れて浸し染め20分
- 水洗い
- 水3リットルに木酢酸鉄液を小さじ1/2を入れて混ぜる。生地を入れて20分媒染
- 水洗い
- 染液に生地を入れて浸し染め20分
- しっかり水洗い
- 生地をタオルドライしてベランダに干す
※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
ヤシャブシ染め鉄媒染のやり方と説明
お湯に布をつける
染める前にお風呂位の温度(40℃くらい)のお湯に布をつけておきます。
ヤシャブシ2回目の使用
染色に1度使ったヤシャブシ。まだまだ色が出ると思うので、紙の上で室内で乾かしていました。
※1回目はエプロン全体の黒染めに使いました→ 黒エプロンにリメイク(藍染ヤシャブシ)
ヤシャブシの染液を煮出す
5リットル容量のステンレス製の計量カップ(水マス)を鍋代わりにして、ヤシャブシ30gと水4リットルを入れて強火。沸騰後20分煮出しました。
2回目に使う染料は、1回目に比べて水の量を減らして煮出します。ちょっと染料が多すぎたかもしれません。
バケツにザルとこし布を置いて、染液をこします。
1番液と同じような色の染液が取れました。鍋をのぞき込んだ液色は赤茶色ですが、ガラス瓶に取ると黄土色です。
ヤシャブシで浸し染め
染液をバケツ(ダイソーの8リットルバケツ)に入れて、布を入れて動かしながら20分つけます。
水洗いした後の布。染液だけ(無媒染の状態)では、布は薄いベージュ色でした。
鉄媒染
水3リットルに木酢酸鉄液を小さじ1/2を入れて、かきまぜて、鉄媒染液にしました。布を入れて動かしながら20分。
鉄媒染液に入れ始め。生地がうすく灰色になりました。割りばしで動かしています。
鉄媒染5分後。灰色っぽさが増しています。青っぽい灰色です。
鉄媒染20分後。だいぶ灰色が濃くなりました。鉄媒染は他に付くとめんどくさいので、使い捨てビニール手袋をしています。
ヤシャブシ浸し染め2回目
水洗いして水けをきったら、再び染液に戻して浸し染めを20分しました。
20分経過した後の生地の色。赤みがついています。染液も鉄媒染と反応したのか、黒みを増しています。
よく水洗い
鉄媒染で草木染めした際は、鉄が残っていると生地が傷むため、念入りに水洗いします。
今回は、ポケットを付けた後にエプロンを重ね染めする予定なので、ある程度で終了しました。
タオルドライ、自然乾燥
水洗いしたのち、小さい生地なのでタオルドライしてからベランダに干して乾かしました。
ヤシャブシ染め鉄媒染で思ったこと
- 濃染してから染めたらどのような色になるのかやってみたい
- 染めた色が思ったより好きな色(五倍子染めに近い色)になったので、不思議
- いつも鉄媒染の濃度調整に気を使うので、黒くなってもいい場合は気がラク
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