スダジイ染め(重ね染めストール)

スダジイ重ね染めコットンストール

剪定枝が落ちていたので、スダジイの葉っぱとその枝で草木染めをしました。

緑色だったコットンストールを重ね染めして、黒に近い色に染めました。グレーというか、深いこげ茶色というか、草木染めらしい、なんともいえない色になりました。

ストールはもともとエンジュで黄色に染めて、その後ログウッドを重ねてグリーンになっていたもの。黄色や緑などのイエローベースの色は自分に似合わないので、黒にしたかったんです。

そのストール重ね染めの詳細と、ついでにやったスダジイの色テストの結果について書きます。

染めた日:2019年12月24日

スダジイとは

普通にシイと言ったら、スダジイを指すそうです。別名、イタジイ。三角っぽい尖がった形のドングリの実が落ちている木です。

スダジイの木

染料としては、八丈島の黄八丈染めでスダジイの樹皮が黒染めに使われることが有名です。泥に含まれる鉄イオンを活用して泥染めをするやり方で、何度も何度も繰り返して深い黒色が染まります。

以前、手創り市でも、TORITOIROさんが沖縄やんばる植物の草木染としてイタジイ染めの布を出品されていました。※その時の話はこちら。たぶん紺色がイタジイ染め→ 千駄木の手作り市andsceneを見物

スダジイが、東京都内にもたくさんある植物であることに最近気がつきました。何も考えずに公園で拾ってきたドングリも、スダジイだったので、ご縁を感じます。どんぐり染めの話はこちら→ どんぐり染めの方法

ちなみに、同じ泥染めの大島紬で黒に使われるのはシャリンバイ(テーチ木)です。シャリンバイもよく低めの街路樹として見かけるので、いつか手に入れて染めたい植物の1つです。染料にしてみたい街路樹はこちら→ 剪定枝の処分と有効活用

スダジイ枝葉の色テスト

染色にあたり、枝と葉っぱを分けて煮出した染液で、色の具合をテストしました。サラシを染めています。

枝が左、葉っぱが右。赤みを出そうとして空気を含ませた後の染液です。

色テスト染液

濡れた状態ですが、テストで染まった色です。乾いた色はもう少し薄かったです。

上段:少し赤みが出た枝染め 下段:あまり赤みが出なかった葉染め
左2個:アルミ媒染 右2個:鉄媒染(濃染剤ありと濃染なしの2つ)

スダジイ染めの晒し生地

赤みが出なかった葉っぱの染液の方が、自分好みの青みグレーになったので、今回は葉っぱで染めることにしました。

染液の雰囲気は似ていたので、次に染める時は、枝と葉を一緒に煮てもいいかなと思いました。

ストールの色変遷

このストールは、生まれて初めて草木染めをしたものです。蔵前にある草木染め雑貨屋さん「マイト」の体験で染めました。その時はえんじゅイエローでした。(実際はこの写真より落ち着いた色でした)

えんじゅ染めコットンストール

※その時の話はこちら→ MAITOの草木染めワークショップ体験

その後、ログウッドを重ねてダークグリーンでした。黒っぽくしたかったのですが、そこまで染まらなかったんです。

染め直した草木染めストール

※その時の話はこちら→ 草木染めストールの染め直し

この度、やっとスダジイで黒っぽく使いやすい色になりました。黄色や緑などのイエローベースの色は自分に似合わないので、黒にしたかったんです。使い心地がよいので、まだまだ使いたいです。

スダジイ染めコットンストール

※パーソナルカラーについてはこちら→ パーソナルカラーのこと

スダジイ重ね染めの材料

  • オーガニックコットンストール 69g
  • スダジイの葉 56g
  • 染料店の鉄原液(とても古いもの)大さじ2

※ここでは古い鉄媒染液を使ってますが、鉄媒染は酸化するので、新しいものを使うのがおすすめです。

スダジイ重ね染めの手順

  1. ストールをお湯(お風呂ぐらいの温度)につけておく
  2. 鍋に、スダジイの葉56gと水6リットルを入れて強火。沸騰後20分煮出す。
  3. 葉っぱをこし布でこして、バケツに染液を入れる
  4. ストールを染液に入れて、20分。時々動かす
  5. 水洗い
  6. 水6リットルに鉄原液大さじ2を入れて混ぜる。
  7. 鉄媒染液にストールを入れて、時々動かす。色を見て10分で終了。
  8. 水洗い
  9. 染液に再度入れて、20分。時々動かす
  10. よく水洗い(鉄媒染の時は特によく洗う)
  11. 脱水してお風呂場に干して乾燥(アイロン省略)

※草木染めの基本手順はこちらを見てください→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
※重ね染めの場合は、以前の染料や媒染の影響があるので、様子を見ながら染めます

スダジイ重ね染めの写真や詳細

スダジイの枝から葉っぱだけ取りました。

スダジイの葉

ステンレス製の寸胴鍋に水6リットルと葉っぱを入れて、フタをして強火で煮出します。沸騰後20分煮ました。

葉を鍋に入れる

とれた染液は薄い色でした。

スダジイの葉染液の色

とりあえず空気を含めてみたら、赤くはならずに黒ずみました。

スダジイ酸化後染液

熱い状態の染液をバケツに入れて、布を入れています。

スダジイ染液で染色

染めていたら、なぜか染液が赤くなりました。前に染めた何かの影響でしょうか?

赤くなった染液

とても古い鉄原液を大さじ2を水6リットルに溶かして鉄媒染液にしました。水洗いしたストールを入れます。(古いものを使ってますが、鉄媒染は酸化するので新しいものを使うのがおすすめです)

鉄媒染液

黒くなってきたので、10分くらいで終了して、水洗いして染液へ戻しました。いい色になってきた感じがします。

スダジイ染液で再染色

染色後の染液は黒色。鉄と反応したのだと思います。すごく古い鉄原液でしたが、とりあえず反応したことはわかりました。

染色後の残液

鉄が残らないように、よく水洗いします。

水洗い

濡れている状態での色。なかなか黒に近づいた感じがしました。

濡れた状態でのストール

お風呂場に干して乾燥して、できあがり。くしゃくしゃが好きなのでアイロンは省略しました。

スダジイ重ね染めコットンストール

スダジイ重ね染めで思ったこと

  • 使いやすい色になって、ひと安心
  • このコットンストールが好き。使い続けたい
  • スダジイという存在を覚えたけれど、植物を見分ける自信はまだない

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。