2024年1月24日(水)ノグルミ染めワークショップ開催報告(岡山)
ノグルミ染めの草木染めワークショップ2回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。 寒い日だったのでガスストーブをつけて暖を取りながら染めました。
今回の参加者は初参加1名。織物好きな方が来てくれて、染めたのは織物に使う絹糸。前回1回目のコットン糸とはまた微妙に違う、濃いこげ茶色に染まりました。
草木染めで疑問だったことにお答えしたり、棒で回すやり方を練習したり。お家で染める時にも活かしてもらえたらと思います。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
染料のノグルミ
ノグルミ(野胡桃)の実を染料として使いました。小さな松ぼっくりのような形ですがトゲトゲしていて、「猿のクシ」とも呼ばれます。西日本に多い植物です。
今回も、瀬戸内海で採れたものを使いました。
ワークショップの風景
ノグルミの実を煮出して染液を作ったところ。まずは染液を作るところから開始します。
液をこしているところ。煮出した液の色は黄土色でした。
今回染めるのは、シルクのとても細い糸。布を織るのに使う織物用の糸です。寒い日だったのでストーブを近くにおいて暖まりながら染めました。
染めているところ。参加者が持参したステンレス棒と、私が用意した竹の棒(ホウキの柄リサイクル品)を活用して、糸をくるくる回したり、絞ったり、糸の扱いを実践しました。
鉄媒染しているところ。木酢酸鉄を使いました。暗い色に発色していきます。想定より早く暗く発色していきました。
媒染には、色素を定着させる効果と発色させる効果があります。
※鉄媒染についてはこちら参照→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)
媒染が終わったら、再び染液に戻して染めました。カセ糸をくるくる回したり絞ったりしていると、結構時間がかかります。
よく水洗いして染め上がり。棒を活用してよく絞った後、バスタオルでも水分をとりました。きれいな焦げ茶色に染まりました。
濡れた状態なので乾くとまた雰囲気が変わると思います。参考のため、参加した方はよければお時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追加します。
糸が細くて切れないか心配でしたが大丈夫でした。なんだか今回も糸染め教室のようになりましたが、これからお家で草木染めする時に今回のやり方も活かしていただけたらと思います。
いろいろな繊維の糸を染める話にもなったのですが、以前、東京でのワークショップで紙の糸や和紙、紙の原料であるコウゾを持ち込んで染めた方がいました。ご参考まで。
紙の糸→ 2021年3月21日(日)桜染め体験ワークショップ開催報告
和紙やコウゾ→ 2020年11月29日(日)茜染めワークショップ開催報告
次回のワークショップ
2月はびわ染めをします。枇杷の枝葉を煮出してオレンジピンク系を染めます。場所は同じ場所です。詳細・ご予約はこちら→ 2024年2月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)
※追記:2月は急きょ桜の枝が手に入ったため、ビワ染めではなく桜染めに変更になりました。
大人がひとりでも気軽に参加できる、草木染めを体験できる場所を目指しています。一緒に草木染めを楽しみましょう。
「岡山旅行ついでに草木染めをしてみたい」など個別の依頼もお受けしています。お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にご相談ください。
乾燥後の色あい
次のワークショップ参加時に、乾燥後の絹糸を見せてもらいました。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
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