2020年9月13日(日)アボカド染めワークショップ開催報告
9月の草木染め体験ワークショップはアボカド染めの会。1回目を開催しました。場所は東京の新高円寺です。
アボカドの種と皮から、ピンク~紫み、エンジ色っぽさもあるような、奥行きのある素敵な色に染まりました。
今回の参加者は、初参加の方4名(お友達同士)と、リピーターの2名。種や皮をカットして、煮出して、染めて、媒染して。作業も結構あって重労働でしたが、アボカドからピンクが染まる不思議さを楽しんでもらえたと思います。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
アボカドの種と皮
染料は、アボカドの種と皮です。
神保町にあるアボカド料理の専門店、avocafe(アボカフェ)で、先日もらってきたものです。ありがとうございます。ワークショップ参加者の中にも、アボカフェに行ったことがある人がいました。
どんなアボカドを使うかによって、結構、染液の色の出方が変わります。自宅でテストした方法をワークショップで再現するのに、同じ銘柄のアボカドの種と皮がたくさん使えて、助かりました。
自宅で冷凍保管していたので、ワークショップでは種を水で戻してから使いました。保存状態によっても、染まる色が変わったりします。
ワークショップの流れ
お会計の後、簡単な注意点などをお伝えしたら、さっそく作業へ。
まず、濃染剤カラーアップZBを使って、布の下処理をしました。
今回は全員、染めるものは持ち込みで、綿素材でした。木綿や麻などの植物繊維の場合、濃染したほうが濃く染まります。
※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて
昨年開催したアボカド染めのワークショップでは濃染処理はしませんでした。やり方次第で、アボカド染めは濃染しなくても木綿にも色が入ります。
※ちなみに去年はこんな色に染めました→ 2019年8月18日(日)開催報告 2019年8月31日(土)開催報告
今回は、方法を変えて違う色あいに染めることにしたため、濃染しないと色が付きにくいので濃染剤を使いました。
濃染の処理をしつつ、煮出す準備を進めます。アボカドの種を切って、お料理のよう。アボカドの緑の実(食べる部分)をよく洗い流すと色がよくなるらしいので、ブラシでこすり洗いもしました。
寸胴鍋を2個使って煮出します。台所のIHコンロにぎりぎり乗る大きさです。今回は2番液までとったのですが、1番液のできがよく、1番液だけで十分染まる量でした。
なかなかよい感じの染液ができて、染め始めたところ。
水洗い。なかなか濃い色に染まっていると思いました。
アボカド染めは媒染をしなくてもいいのかも?という迷いもあるのですが、今回はミョウバンを使って媒染をしました。今回の染め方の場合、ミョウバン媒染をしてもしなくても、最終的に染まる色はあまり変わりません。シルクだとオレンジっぽくなります。
初参加の方に、漬物用の焼きみょうばんで、ミョウバン液を作ってもらいました。
みょうばん媒染をしているところ。媒染液に入れると布の色が変わりますが、その後に染液に戻すと色も戻ります。
途中、お菓子休憩を取りつつ、再び染液で布を染めたり、作業を続けます。立ち仕事が多いので、重労働といえば重労働です。
染め終わったら脱水して、お部屋に干しました。こんな感じで写真を撮ってみては?というアドバイスをもらって、撮影。
同じ染液でも、素材によって染まる色が変わります。もともとキナリ色だった生地はエンジ色も入ったような色に染まったり、なかなか味のある色に染まりました。
乾くともっと色は薄まります。参加した方は、染めたものが乾きましたら、ぜひ写真をお送りください。このページに追記します。どんな色あいに見えるのかも教えてください。
7月の藍の茎その後
7月に藍の生葉染めワークショップをした際、葉っぱを使って残った茎を2本、お庭の土に差して帰ったのですが、かなり育っていました。晩秋には種が採れますように。
次回のワークショップ
9月21日に、今回と同じ内容のアボカド染めのワークショップを開催します。
10月も同じ場所で開催するつもりですが、まだ何も決めていません。決まり次第、ブログで募集をします。
乾燥後のアボカド染めの色あい
乾燥後の写真を参加者に送ってもらいました。
サラシと綿糸。糸の方がこっくりした色で、どちらもよい色とのことです。
ご協力ありがとうございます。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。
※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次