紫草染めウールマフラー染め直し

紫根の草木染めマフラー

薄手のウールマフラーを紫根で染め直しました。ワークショップに向けてウールの草木染めを練習中です。

紫根は、ムラサキ(紫草)という植物の根っこで、草木染めでは紫色が染まる貴重な染料です。

2年前に紫染めにチャレンジして、変なニオイが生地に残り大失敗。1年くらい保管後にニオイは取れていたので、染め直すことにしました。

今でも、ニオイの出ない条件がわからなくて苦戦中ですが、今回染めたものは今のところ大丈夫そうです。使ってみて経過を観察します。

染めた日:2020年1月30日

ウール紫根染めの染まり具合

くすんだ感じの、あずき色っぽい赤紫色になりました。渋い感じもしますが、使いやすい色ではあります。

元々の銅媒染で染まっていた色よりは、赤みが出ました。お酢を入れたからかな?

紫根は温度を上げると色が飛ぶと言われていますが、ウール染めなので80~85℃まで加熱しました。

ウールの場合でも、加熱は60℃までにする染め方もあるようです。ウールは80℃まで加熱しなければ絶対に染まらないという訳ではなさそうです。

ウール紫根染めの材料

  • ウール薄手のマフラー 75g(誠和で購入した染色用。一度染めたもの)
  • 硬紫根(アルコール抽出済の根。もらったもの) 75g
  • 焼きみょうばん 大さじ2(6g)
  • お酢 40ml
  • クエン酸(色抜き用)小さじ2弱(8g)
  • 酒石英 3g(みょうばんの半量)・・・入れ忘れた

ウール紫根染めの手順

  1. 硬紫根をステンレスのバットに入れて、酢を入れた熱湯でもむ。何度か繰り返して、こし布でこして染液にする。
  2. (色抜き処理)クエン酸小さじ2弱をお湯4リットルに溶かして、マフラーを入れて中火で5分加熱
  3. ぬるま湯でかるく洗う(湯をくぐらせる程度)
  4. 酒石英を熱湯に溶かす(入れ忘れた)
  5. 焼きみょうばん大さじ2を追加して溶かしてから、水を追加して合計5リットルにする。
  6. 媒染液を40℃に加熱。マフラーを入れて弱火~中火(IH3~6)で加熱しつつ徐々に温度を80~85℃まで上げた後、10分放冷(計90分)10分置きに混ぜる。
  7. ザルで水を切って、ぬるま湯でかるく洗う(湯をくぐらせる程度)ザルで水を切る。
  8. 染液を40℃に加熱。マフラーを入れて弱火~中火(IH4~6)で加熱しつつ徐々に温度を80~85℃まで上げた後、2時間放冷(計3時間10分)加熱中は10分置きに混ぜる。
  9. ぬるま湯でかるく洗う(湯をくぐらせる程度)。お湯を変えて3回。
  10. バスタオルに包んで洗濯機でかるく脱水
  11. 夜、ベランダに干す(風が強かったので、2時間程度で回収)

ウール紫根染めの写真と説明

冬にしては暖かい日で、室温は17℃でした。(気温はニオイに関係しそうなポイントです)

重ね染め前のマフラーの色

染める前のマフラーは、薄めの地味なあずき色でした。2年前に銅媒染で紫根染めをして失敗したものです。

紫根染め重ね染め前

※染めた時の話はこちら→ 紫根染め・ウール薄手マフラーでも臭いで失敗

ウールはフェルト化しやすいため、ごしごし洗ったり、ギュッと絞ったり、急冷はしないほうがよいのですが、このマフラーの場合、つるっとしていて、傷まなそうな感じがします。

重ね染め前の抜染

色を抜いてから染めようと思い、クエン酸を入れたお湯で色抜きを試しました。

クエン酸小さじ2弱(8g)を水4リットルに溶かして、マフラーを入れて中火で5分加熱しました。44℃くらいから入れて、62℃になりました。

クエン酸水

あまり色は抜けず、逆にマフラーに赤みが出ました。酸によって赤みが増したのだと思います。

赤みが出たマフラー

ザルで水けを切って、ぬるま湯でかるく洗いました。

硬紫根の色素をもみ出す

紫根には、硬紫根(コウシコン)と軟紫根(ナンシコン)があって、根っこみたいなのは硬紫根のほうです。あまり売ってません。既に1度アルコール抽出したことのある、余り物の硬紫根をもらってきました。

硬紫根

アルコール抽出ではなく、酢水で色素をもみ出す方法です。これをやってみたかったんです。熱湯に酢を入れたものをかけて、もみます。

紫の色素のもみ出し

熱いので、軍手をして、さらにゴム手袋をはめて、熱さを防ぎます。

使う量を何等分かにして、何度か入れ替えてもみます。合計水4リットル、酢40mlにしました。水量が少ない感じがしたので、染色前に水1リットル追加して5リットルで染めました。

取れたのはこんな色の染液でした。染まった色と似ています。

紫根の染液

みょうばん先媒染

ウールは先媒染で1回で染めます。

熱湯にみょうばん大さじ2を溶かして、溶けたら寸胴鍋に入れて、水を追加して合計5リットルにしました。

ウールはフェルト化を防ぐために、あまり動かさない方がよいので、水量はゆったりめにします。

加熱する際は、40℃くらいからマフラーを入れます。急激な温度変化に弱いので、弱火~中火で徐々に温度を上げていきます。

みょうばん先媒染

10分置きに上下を入れ替える程度に、ちょっと箸で混ぜて、温度を確認して火加減を調整。それを何度か繰り返して、80℃以上になったら加熱を止めて、10分放冷しました。時間があれば、一晩放冷します。

ザルですくって、水けを切って粗熱を取ります。ウールなので手で絞りません。

ザルで水を切る

バケツにお湯(お風呂ぐらいの温度)をためて、くぐらせる程度に洗いました。冷水で急冷するのは一番ダメで、急激な温度変化をさせないように意識するのがよさそうです。

お湯洗い

媒染液に紫色が出ていました。前回染まった色が流れ出たようです。

酒石英

ウール染めをする場合は、媒染剤の沈殿を防ぐために酒石英(酒石酸水素カリウム)を一緒に溶かします。

酒石英

ワイン樽に結晶化するような物質で、食品添加物でもあるので、危険なものではないかと思います。みょうばんの半分の量を入れます。

今回、入れ忘れました。個人的な感覚では、入れなくてもいいのではないかと感じてますが、入れたほうがいいです。

紫根染液で染色

媒染中、もみ出した染液を放置していました。粉っぽいものが出ていたので、染色の前に再度こし布で液をこしました。

こし布に残った紫根の粉

冷めていたので、染液を40℃に加熱。マフラーを入れて、弱火~中火(IH4~6)で加熱しつつ徐々に温度を80~85℃まで上げて加熱を止めました。その後、外出したので2時間放冷(計3時間10分)

紫染液で染色

ザルに上げたら、シックなあずき色っぽい紫色でした。染料の色素の不足かなと思います。

ザルに上げたマフラー

貯めたお湯で3回ほどかるく洗いました。

紫根の染色後の湯洗い

タオルに包んで、洗濯機で脱水しました。

タオルドライ後の色

夜、ベランダに干したのですが、風がやけに強いので2時間で回収。

変なニオイの原因が染色後の乾かす段階にあるのではないか?とも思っているので、しっかり乾燥させようと思っていたのに、つい、くるっと丸めて室内に放置してしまいました。

もし、後日匂いが出てしまったらそれが原因かもしれないし、違うかもしれません。

残った紫根

もんだ後の紫根は、紙の上で乾燥させてから、冷蔵庫で保管する予定です。もうさすがに色が出ないかもしれませんが、アルコール抽出すればまだ色が出るのか、今度やってみたいです。

残りの紫根

ウール紫根染めで思ったこと

  • ウール染めも、シコンのもみ出しも練習できてよかった。
  • 染料不足だと思うけれど、そこは気にしない。
  • 私の最重要テーマはニオイなので、このマフラーを使って検証します。

※もみ出す方法を習ってきた話はこちら→ 紫根染め。もみ出す方法を習う

※ウールの染め方の注意点はこちら→ 毛糸を染める方法(ウールの草木染)

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