はじめて紗張り型紙を作る
藍熊染料の講習会で型紙を作りました。はじめて紗張りというものをして、自分の考えたイラストで型紙ができあがって、うれしいです。
草木染めで型染めをするための型紙です。図柄部分の大きさが17cm×17cmという小さめサイズ。型紙が2枚あるのは、1つの図を2色で染めるためです。
絵は架空の植物です。本当はミモザを書きたいのですが、上手く書けません。
作った日:2019年5月16日 染めた日:2019年7月20日
目次
飛び模様入りの型紙
基本的な型紙では、部品と部品がどこかでつながっています。切り絵みたいな感じです。
以前、自分で作ったアルパカの型紙は、手前に柵を描いてつながるようにしました。顔の輪郭線も、途切れ途切れに描いています。
猫の型紙では、目が描けませんでした。これは猫なの?と思われることが多いです。
※猫の型染めの話はこちら→ 自宅で型染めするやり方
今回習った型紙作りは、つながらなくてもいい作り方でした。テトロン紗(しゃ)という薄くて細かいメッシュを貼り付けて部品がとまっています。
下の写真の白い四角部分がメッシュです。
このやり方を習ったので、これからは飛び柄も描けるということです。うれしいです。猫に目をつける事もできます。
紗張りをした型紙でも、ここまで図柄が離れているものは、普通は作らないのだと思います。
メッシュの部分が多く、紙の部分が少ないので、型紙自体は弱いです。取り扱い注意です。平らな板に置いて、両手で持たないと壊れそう。
ちょっと細かすぎた
どんな図柄にしようか悩んだ末、やけに細かい、小さいパーツがある図になりました。
型紙は、洋型紙という紙みたいなプラスチックをデザインカッターで切り取って彫ります。時間内に彫り終わるかドキドキしましたが、なんとかなりました。
実の中に3つ線を描いたのですが、1つだけ、線が2つのものがあります。部品紛失です。
もう1枚の型紙にも同じパーツがあるので、なにかしら模様ができると思うのですが、できあがりが想像できません。
型染めでしたいこと
この型紙を使った染め方は、7月に別途教室があってそこで習う予定です。まだ申し込みをしていなかったので、しなくては。
それより、型紙の作り方がわかったので、別途自作の型紙を作って、自宅で布に図柄を描いてみたいです。
そういうのは普通、シルクスクリーンという版画の技法が使われていて、Tシャツやトレーナーの生地に手作りプリントなどをする場合は、シルクスクリーンなんだと思います。
わたしの場合は、化学染料ではなく草木染がいいので、型染めしてみたいです。幾何学的な模様を連続して入れるだけなら、板締め絞りでもできそうですが、連続でないものなら型染めのほうがよさそうです。
あと、ショップカードの型紙もバージョンアップしたいです。
型染めショップカードにURLを入れたのですが、tsugiiroのgとoの部分が丸なので、どこかに継ぎを入れないと中の丸が無くなり、単なる黒丸になるんです。それをバージョンアップしたいです。
今まで、世の中にあるロゴで、オーが丸になっているものを見たことがあるのですが、型染めを作りはじめて、そういう理由だったのね、と思いました。
追記:藍染と柿渋で2色刷り
7月になり、作った型紙2枚を使って染める方法を藍熊染料の講習会で習ってきました。白地を入れると3色の染め分けです。
全体の色がインド藍(化学建て)の藍染め、白い部分が抜染、茶色の部分が柿渋染めです。デコボコした部分は、糊置きの失敗です。
2つの型紙が重なる部分は少しズレましたが、それも手作り感があっていいと思いました。
染めてみてはじめて、型紙の改善点がわかりました。
1つは、三本線。柿渋と藍が重なると黒っぽくなるので、2枚目の柿渋用の型紙に三本線を入れなければ、ズレもなく、黒い三本線を入れることができたはず。色あいとしては、それで十分でした。
もう1つは、葉っぱの色。葉っぱの部分は、柿渋の色も重ねて黒っぽくしたほうがメリハリが出たはず。2枚目の型紙にも葉っぱを入れるべきでした。
型紙を作って型染めする方法がよくわかりました。いろんな技法が詰め込まれていて、すごくためになりました。行ってよかった。
インド藍の化学建ての方法も詳しく教えてもらいました。ニオイの問題はあるので、家では作りにくそう。
でも、使える状態に調整した残液をもらえたので、自宅のベランダで藍染めをしてみたいです。
とりあえず藍染で生地を染めておけば、他の植物染料と重ね染めしてカラーバリエーションが一気に広がります。
以前、同じ先生に紅花染めを習った時、紅花の色が入った脱脂綿をおみやげにもらいました。それをまだ使ってなかったので、それを掛け合わせて、紫にしてみたいです。
※紅花染めを習った話はこちら→ 染物体験で糸を紅花染め