和紙の型染めを習う
月1回、草木染めの型染めを習いに浅草に行っています。
今まで布を染めていたのですが、今回は、和紙の染め方を習いました。
そして、2つ以上の型紙を使って複数の色をつけていく方法にしました。それはちょっとむずかしくて、3枚やったうち、1枚は失敗でした。でも、原理がわかったので、紙染めの作品作りに活用したいです。
いつもより生徒数が多かったこともあって、ちょっとあわただしく、時間内に終わるのかドキドキしました。
※講習会中の写真は載せていません。細かい技法は書いていません。参加した感想を書いています。
染めた日:2019年4月11日
目次
和紙を染める
和紙も布も同じようなものだと考えていたのですが、和紙は使う糊が違いました。
ノリというのは、防染糊のことです。糊を紙の上に置いて乾かすと、その部分だけ色が染まらないようになります。最後に糊を落とします。
別の生徒さんに作り方を習いながら和紙用の糊を作成。でも、自宅で自分で糊を作れる気がしません。余ったノリを少しもらって帰ったものの、保存があまりきかないそう。
色をハケで刷り込み、乾かして、2枚目の型紙で糊を置いて、乾かして、ハケで色を引いて、乾かして、3枚目の型紙で糊を置いて、最後に全体を浸し染めしました。
色を置いた上に糊を重ねてから染色すると、糊を置いた部分だけ、最初の色になります。
型紙は先生の型紙。左がヤマモモ(渋木)で、右がアカネです。どちらも派手な色になりましたが、かすれていて手作り感があります。
2枚以上の型紙を使って、染め分けていくやり方をしてみたくて、それができたので満足です。
和紙の型染めの失敗ポイント
私の失敗ポイントは、糊を重ねすぎたことと、最後によく糊をふやかすことを待てずに、糊を落とそうとこすり始めてしまったこと。せいてはことをしそんじる、という感じです。
あと、糊を落とす際にこするのに使ったハケも、硬めのものを間違って使ってしまってました。
紙はこすれたら傷むので、何の絵だかわからない、抽象画のようになってしまいました。
型紙は先生の型紙です。型紙はすてきなヤマボウシだったのに、残念。でも、とてもいい勉強になりました。同じような型紙を自分で作って、リベンジしたいです。
自分の準備不足
自分の型紙を彫って持ってきている人がいました。持ってきた型紙で紗張りを教わっていました。シャバリというのは、洋型紙にメッシュを貼りつけて、型紙を補強することです。
わたしも、教室の日までに自分の型を作って、紗張りを習いたいと思っていたのに全然できてなくて、しょぼくれました。
習った後
自宅で、簡単な型紙を彫って、牛乳パックを紙すきして作った紙を染めてみました。手作り市に出品するために、いろいろ作成中なんです。
和紙を染める方法を習いたいと思ったのは、それに活用したかったからです。活用できて、うれしいです。
布用の防染糊も、使っていないものが残っている上に、さらに今回ももらってきたので、なんとか作品作りにつなげたいです。
「草木染 型染の色」という、山崎青樹さんの本を図書館で借りました。デザインを考えたり型を彫ったりするのは時間がかかるので、自宅でやったほうがいいので、本を見ながら考えています。図案を作るのも、彫るのも、むずかしいです。
型染め教室のこと
わたしが草木染の型染めを習っているのは、東京・浅草にある染料屋さん、藍熊染料の講習会です。
型染め講座の概要は1回目に書きました→ 藍熊染料で染物体験(型染め)
2回目は色抜きをしました→ 草木染の型染めを習う:刷り込みと色抜き
3回目はグラデーションっぽく染めました→ 草木染の型染めを習っています
藍熊染料のホームページの、トップページにある「お知らせ」のところに、2019年の講習会情報へのリンクがあります。
※追記:藍熊染料のホームページの「講習会」のページにも情報がアップされています。
草木染めに特化しているので、一般的な型染めとはちょっと違うと思われます。普通の型染めは、もっと派手な感じがするし、手法もたぶん違うと思います。
紺屋めぐりで、紅型染め教室のおかめ工房を見学した話はこちら→ 紺屋めぐりツアー参加、染物工房で体験