ポロシャツをドクダミで染める
ユニクロの白いポロシャツを、どくだみ染めで黄色に染めました。濡れた状態ではパッと明るい黄色でしたが、乾くと辛子色っぽさもある、味のある黄色です。
素材は綿ポリ。濃染剤で下地染めして、煮出した染液に重曹を少し入れて、染めています。
染めた日:2020年6月18日
※追記:どくだみ染めなど精油も出る草木染めは、特によく換気をして行ったほうがよいそうです
目次
染める前のポロシャツ
ユニクロのポロシャツは、元々は2019年8月にリサイクルショップで100円で購入したもの。
男性用Mサイズ、半袖、重さ207g。本体:綿74%、ポリエステル26%。リブ部分:綿57%、ポリエステル43%。
2019年8月に、アボカド染めでピンクに染めていました。
その後、家族が一年中着用して、洗濯を繰り返し、だんだんと色が薄くなりました。(薄くなった写真は撮り忘れ)
ポロシャツどくだみ染めの材料
- ポロシャツ(綿ポリ) 207g
- どくだみの茎と葉(花部分は除外) 208g
- 重曹 小さじ1
- みょうばん 10g
- 濃染剤カラーアップZB 大さじ1
※葉っぱの量が少ないと薄いので多め(ドクダミは精油成分を含むのでよく換気する)葉だけにするべきかは未検証。花を入れると赤っぽくなる。
ポロシャツどくだみ染めの手順
染め方は、草木染めの基本手順と同じ。浸し染めで染めました。みょうばんアルミ媒染です。
通常と違う部分は、染める前に、染液に重曹を少し(染液4リットル弱に対して、小さじ1)入れて、ペーハー8くらいにしたこと。何もしないと、あまり染まりませんでした。(ペーハーをさらに上げたり、煮出す時から重曹を入れると赤みが入る感じでした)
- 50~60℃のお湯5リットルに濃染剤カラーアップZBを大さじ1入れて、シャツを入れて濃染15分。
- 濃染後は、よく水洗い。
- ドクダミ採取。茎と葉を切る。花は取り除いた(他の染物に使用)
- ステンレス鍋で水4リットル、ドクダミ208gを入れて強火。フタをする。沸騰後20分加熱。<換気重要>
- こし布で茎と葉っぱをこして、染液はバケツへ。
- 染液に重曹小さじ1を入れて混ぜる。
- 染液にシャツを10分浸す。時々動かす。
- 水洗い
- みょうばん液を5リットル作って、媒染20分。時々動かす。
- 水洗い
- 再度、染液へ。20分浸す。時々動かす。
- よく水洗い
- 洗濯機で脱水、ベランダに干す
※草木染めの基本手順はこちら→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
※みょうばんアルミ媒染の詳細はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
※濃染剤の詳細はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて
ポロシャツのどくだみ染めの写真や詳細
濃染処理
濃染剤で濃染しているところ。アボカドピンクを染めた際は下処理無しで染めていたのですが、今回は、濃染剤で濃染しました。濃染しないと染まりにくい感じがします。
染液
重曹入りの染液にポロシャツを入れてよく動かす。無媒染だと色が入っていかない感じになると思うけれど、このポロシャツは既に一度アルミ媒染で染めているので、どんどん色が入る。特にリブ部分が濃い黄色になる。
みょうばんでアルミ媒染
みょうばんでアルミ媒染をした後の媒染液。かなり黄色が流れ出ていました。
こういう時、色素の無駄になる気がして、先媒染にすべきなのか悩みます。悩みますが、とりあえず後媒染(中媒染)で染めています。
※先媒染にすべきなのかの悩み詳細はこちら→ 先媒染か後媒染か
再度染液へ
再度、染液へ。いろいろテストした際、重曹の分量が多いと染液がしだいに赤黒くなってしまうこともあったけれど、今回は緑色のまま。
染液は緑色だけれど、染まる色は黄色。
ちょっとシミ
濡れた状態で確認した際は、シミが少しありました。乾くと目立たなくなりました。
着ていた服を染め直す場合、こういうことが多いです。前準備として、染める前に漂白剤で見えない汚れも落としたほうがいいかもしれません。
できあがり
濡れている時は明るすぎる黄色かな?と思いましたが、乾くとちょうどよい黄色になりました。
とりあえず今回はこれで染物完了。
完全に乾かした後に再度同じ手順で染めたり、使わずに少し寝かせておいたほうが色持ちがよくなるかと思います。(シミがすぐ洗うと落ちやすく、すぐ洗わないと落ちにくくなるのと同じ感じ)
ポロシャツのどくだみ染めで思ったこと
- 思ったより濃く染まった。
- ユニクロ製品は染めやすいと思う
- つるっとした生地よりも、鹿の子生地のようにデコボコした生地の方が草木染めに合う気がする
- 自分の服を染めるとしたら、もっと薄くてクリアな色に染めたい。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。