ブラウスをリメイクした話
スキッパーブラウスをリメイクした話を書きます。
ブラウスの襟ぐりの形を変えて、ウエストにシャーリングテープを入れたら、だいぶ雰囲気が変わりました。色も草木染め(五倍子)で濃く染め直したので、かなり別物です。
目次
元のブラウス
当初のブラウスはこんな感じ。立体裁断でパターンから自作したものです。
肩にタックを左右に3つずつ入れています。襟ぐりはVネックで、中心はタックを1つ重ねて縫い留めています。襟ぐりの広さは、着る時、頭がぎりぎり入るサイズです。
色は五倍子(ごばいし)という染料で草木染めをしています。以前は濃く染める方法を知らず、淡い色でした。でもいい色です。
リメイクまでの経緯
草木染めはだんだん色が落ちてきます。そこで、色抜きした後に別の染料で染め直したのですが失敗。逆に薄汚れた雰囲気になりました。
汚れを隠すため、襟ぐりを一回り大きくして、衿とヨークを余り布で作り直しました。その話はこちら→ 衿汚れリメイク
汚れは消えたものの、色の組み合わせが変なので、再度染め直し。五倍子で全体を染め直しをしました。かなり濃色に染まり、衿と身頃の色の差はほとんどなくなりました。
なのですが、濃く染めたことで、シミが目立つ部分が出現。首回りの濃い色は皮脂汚れかと思います。それ以外にも所々、水滴が飛んだような点々がありました。
さらにシミを隠すためにリメイクをすることにしました。
襟ぐりの形の変更
ボディに着せて、いかにすればシミが隠れるかを考えました。
襟ぐりの処理は、見返し処理です。裏側に細めの見返しがついています。見返しは衿を留めている部分以外をほどきました。
衿もとにタックを寄せて、待ち針で留めてみました。さらに、首回りの汚れが隠れる程度に、襟ぐりを広げてみました。
シミは左右対称ではないので、バランスがなかなかとれません。この写真の案は、実際に仮縫いしてみると、肩にあるタックとのバランスが悪く、やめました。
前中心の襟ぐりを広げようとハサミで切り込みを入れたら切りすぎてしまいました。縫い合わせたら縫い目ができてしまったので、それを隠すべく、タックは裏から縫い合わせる形、中縫いのタックに変更することにしました。
とりあえず左右対称にタックを寄せて、裏側から縫い留めました。
なかなかうまくいったので、襟周りの形を検討。タックを入れると、縫い代も変わります。シミを隠しつつ、縫い代が足りる形を考えたらUネックになりました。曲線定規を使って、左右対称に黒いテープで襟ぐりを書いてみました。
襟ぐりが変わると、裏側の見返しの形も変えねばなりません。元々スキッパーブラウスだったので、前中心の見返しが短くなっていて、そのままでは使えません。途中までは使い回し、前中心近くはハギレ生地で追加することにしました。
既についている見返しは、途中まで。黒いテープを外しつつ、縫う部分を待ち針で留めました。待ち針で留めたところが縫い線です。とりあえず、縫い留めました。
襟ぐりの形を参考に、不足部分を補う見返しを検討。型紙を作成。
生地のハギレ(薄い色)に接着芯を貼って裁断。端ミシンをしてから、ついている見返しにつなぎ合わせました。
裏側からアイロンで整えます。色が薄いから表側に見えちゃうとよくないのですが、見えてしまうかも。
襟ぐりの変更、完了。よく見ると、左右でタックの幅が違う気もします。
きっちり作ってないので、多少見返しが浮きますが、自分で着るならいいかと思います。シミは隠れました。
シャーリングテープ
ちょっとギャザーを寄せたい時に便利なのが、シャーリングテープです。
下側にも、少し点々なシミがあって、ごまかすにはギャザーだと思ったので、シャーリングテープを付けることにしました。
裏側にテープを置いて、待ち針をして、ゴムを伸ばして生地をまっすぐにしながらミシンで縫います。
表から見ると、ひだがよって、白い線が2本。なぜ糸が白なのかというと、再度染め直した時に染まるようにです。ちょっと目立つけど、自分的には許容範囲です。
リメイク後のブラウス
襟元のタックと、開きの形が変わり、ウエストにギャザーが寄りました。普段着として、普通に着る予定です。
自分で服を変えられるというのは、楽しいです。洋裁をする前は、少し襟ぐりが広いとか、ウエストがキツイとか多少の不具合があると、結局着なくなってしまって、捨てていました。
安い生地で作った服だし、ここまで変えるのには推考時間がかかったので、新しい生地で一から作った方が早いような気もします。
でも、結構染まった色がいい色だったのと、途中までやったら最後までやろうという気持ちになって、リメイクしてみました。
染め直す前のシミ抜き、汚れ落としが上手くできるようになりたいです。
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