2024年11月21日特別企画「ウールを草木染め」ワークショップ開催報告(岡山)
ウールを草木染めするワークショップを開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。
今回の参加者は、初参加者1名と、リピーター1名。おふたりともウールだからではなく、ログウッド(マメ科の木)の色あいや草木染めにひかれて参加してくださいました。
染めたのは、これからの季節に活躍しそうなウールのショールストール。煮出した染液とはまた違った紫色に染まり始めた瞬間が一番の感動ポイントでした。
※11/23(土)に同じ内容のワークショップをします。予約締切間近です。→ 2024年11月特別企画「ウールを草木染め」ワークショップ参加者募集(岡山)
目次
ウールの草木染め
普段のワークショップではシルクや木綿、麻などを染めていますが、ウール素材のものを染める時は、手順が違ったり、注意する点もあるので、時々、ウール限定で染める特別企画の会を開催しています。
冬の準備シーズン、少し肌寒くなり始めた今、11月は気分的にちょうどよいかと思いました。この日はこの時期にしては暖かい日で、それもちょうどよかったです。
来月からはまた通常通りの、麻や木綿やシルクを染めるワークショップになります。
ワークショップの雰囲気
ウール染めの注意点や手順を説明してから作業開始。
染める前に、まずは染めるものの前準備。ウール入りはちょっと気を使います。
草木染めは色止めと発色の作用がある媒染という処理が必要なので、その準備をしているところ。媒染に使うのは焼きみょうばんです。ナスの漬物に入れたりするものです。
媒染しているところ。写真では伝わらないかと思いますが、ウールの場合はアツアツです。
今回の染料はログウッド。マメ科の木の芯材です。これが青紫色になるのが不思議です。
煮出すのに沸騰させたところ。
少量で濃い色の染液がとれます。1番液。
同じ水の量で煮出した2番液。
テーブルにこぼれた液をティッシュで拭き取ったら、こんな色でした。赤茶っぽい色。
まだまだ煮出せるので、煮て残った芯材は参加者に持ち帰ってもらいました。おうちでも草木染めをお楽しみください。
煮出した染液で染めているところ。写真では伝わらないと思いますが、これもアツアツです。
なかなか濃い色に染まりました。植物からこの色が染まるなんて本当に不思議です。洗う時もウールはやり方が少し変わります。
この場所は洗濯機がないので、最近メルカリで入手した小型脱水機を持参したのですが、大活躍でした!
きれいに染め上がったショールストール。左が持ち込みのもの、右がこちらで準備したもの。
同じように染めたのですが、微妙に違う色あいになりました。
乾燥するともう少し色が落ち着くかと思います。参加した方は参考のため、よかったら時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
※去年の冬に通常のワークショップで染めたログウッドの色はこちら参照↓
2023年11月24日(金)ログウッド染めワークショップ開催報告(岡山)
2023年12月10日(日)ログウッド染めワークショップ開催報告(岡山)
次回のワークショップ
11/23(土)にもう一度ウールの会をします。ご予約は11/22(金)13時に締め切ります→ 2024年11月特別企画「ウールを草木染め」ワークショップ参加者募集(岡山)
12月は普通のワークショップ内容で、近日中に参加者募集を開始する予定です。古くから伝統的に使われる染料の1つ、コチニール(カイガラムシ)染めにしようかと考えています。とてもきれいな色で、今まで草木染めした布や糸を持ってきて、さらに重ねるのにもオススメな染料です。
大人がひとりでも気軽に参加できる、草木染めを体験できる場所が作れたらと思っています。
乾燥後の色あい
乾燥後のお写真を送っていただきました。
持ち込みのショールストール。乾いてやや薄く落ち着いた色、多少染めムラはあるけれど全く気にならないとのことです。
残った染料を使ってお家で染めた中細の毛糸。藤色のような淡い色とのことです。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。