2024年8月4日(日)五倍子染めワークショップ開催報告(岡山)

五倍子染め鉄媒染

五倍子染め(ごばいし・ふしぞめ)のワークショップを開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。

暑い日でしたが、冷房の効いた室内でゆっくり草木染めを楽しめました。参加者は初参加の1名。インスタグラムを見て、来岡ついでに県外から来てくださいました。

五倍子のワークショップは一昨年ぶり。好きな染料なので開催できてうれしかったです。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

染料の五倍子

五倍子は昔から使わている植物染料。ヌルデという木の虫コブです。今回は乾燥を使いました。

五倍子

こんなものから素敵な色が取れるのが不思議。これで染めようと思った昔の人がすごいです。

岡山の場合は山の方に行くとヌルデの木があるので、がんばれば自力で見つけることもできます。がんばらないと見つからないです。

※五倍子は素敵な染料で、その気持ちはこちら参照→ I love 五倍子(ごばいし)

ワークショップの雰囲気

ひさしぶりにマンツーマンで、ゆっくり進めました。草木染めは初体験とのことで、草木染めの基本的な説明をしながら進めました。

簡単な説明をしてから、染料を煮出しました。ステンレスの寸胴鍋です。

五倍子染液作り

煮出す間に布の準備をしたり模様入れをしました。

煮出した染液で染めているところ。五倍子染めは染液がとても薄い色なのが不思議です。

五倍子染め染液

涼しい室内だったので、熱い染液がここちよくて足湯ならぬ手湯のようでした。

鉄媒染しているところ。媒染して、色を定着させたり発色させる効果があります。

五倍子染め鉄媒染

再び染液で染めているところ。色がついてきて、巾着のウッドビーズ部分も染まっています。染液の色は薄い色です。

五倍子染め染液作業

何度か行き来して、染め終わりは媒染液ではなくて染液にしています。

染め上がり。絹の巾着と、コットンのポケットティッシュケース。どちらもこちらで用意したもの。色あいが微妙に違いました。

五倍子染め体験作品

濡れた状態なので、乾くともう少し色は薄まります。

五倍子染めだけでなく草木染めについての説明もして、草木染め講習のようになりました。

草木染めを調べていたのではなく、偶然インスタグラムを見たことをきっかけに草木染めに興味を持ったとのこと。自分が発信したものが、草木染めを始めるきっかけになったのならうれしいなと思いました。

次回のワークショップ

同じ内容を8/7(水)にもう一度やります。

9月以降は、春に中止した初心者向けワークショップと、ウール染めワークショップをやりたいと思っています。他にもご要望があればお気軽にお知らせください。

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を送っていただきました。シルクの巾着と木綿のポケットティッシュケース。

五倍子染め作品

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。