セージで染物。ハーブ染め・お花染め
ハーブはお料理にも使うので、身近な存在。お庭やベランダで育てている方も多いと思います。
育ちすぎて使いきれない時や、剪定した時は、お家にある布を染めても楽しいです。台所でちょこちょこ作業できます。
アメジストセージを使って草木染めをしました。お花から染めたシルクは紫色、葉や茎から染めたコットンガーゼはやさしい黄色になりました。
染めた日:2020年6月22日~2020年6月24日
※ハーブを煮出す時は、よく換気してください(精油成分に注意。大量に煮出す時は屋外で)
目次
染料のハーブ:アメジストセージ
アメジストセージ(シソ科)をもらったので、試しに染めてみることにしました。シソみたいな葉っぱに、青紫のお花、ミントみたいな芳香がします。
セージのお花で染める
お花染めの材料
- シルク端切れ 15cm角 1g
- アメジストセージのお花 6g
- クエン酸 ほんの少し(15粒くらい)
シルクのハギレ
お花で染める場合は、シルク。お花染めは媒染無し(直接染色)でシルクを染めます。木綿や麻はとても染まりにくいです。
花びらは量が取れないので、薄くて小さいハギレを染めました。15cm角。重さは1g。着物の裏地ハギレ。縫い目もあるような古布です。
お花の染液作り
お花の花びら部分だけ、ビンに入れます。重さ6gでした。
お花が浸るくらい、水100mlを入れて、クエン酸をほんの少し(15粒くらい)入れて、放置。酸性で抽出します。翌日には色水になっていました。
そのまま放置して、翌々日。染めることにしました。花びらを取り出すと、まだ色が残っていそうでした。
花びらをこし布でこして、絞りました。
染液は紫色。なかなか見かけない色です。お花染めの場合、このくらい濃いほうがいいと思います。
お花の染液で染色
シルクはお湯につけて濡れた状態にして、軽く絞ります。それを、染液へ。30分位、時々動かしながらつけて置きました。色素が加熱に弱いので、そのまま常温です。
色が入ったと思ったら終了。水を変えて3回洗いました。濡れた状態で見ると、なかなか濃い紫色です。
よく絞って、ベランダに干しました。陰干しにしたほうがよいです。
できあがり
古布がよみがえりました。紫色です。小さいハギレなので、くるみボタンなど小さな物を作ろうと思います。
※花びら染めはアントシアニン色素なので、シルクを染めたとしても、他の草木染めに比べて退色しやすいです。アントシアニン色素についてはこちら→ アントシアニン色素で染めたい
セージの茎と葉で染める
お花を取って残った茎と葉っぱは、通常の草木染めの手順で染めました。基本手順はこちら→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
セージ染めの材料
- ハンカチ大のコットンガーゼ(以前草木染めしたもの) 36g
- セージの葉と茎 159g
- 焼きみょうばん 4g(大さじ1強くらい)
※セージは十分すぎる量です。半分でもいいかもしれません。
染める前の布
以前、ヨモギ染めをした際に染まりが薄かった生地です。重ね染めしてもう少し濃くすることにしました。
葉物で染める場合、アルミ媒染では黄緑色になることが多く、ヨモギもセージも似た色かと思います。
※以前染めた布なので今回は濃染しませんでしたが、木綿や麻を染める場合は濃染したほうがいいです。濃染方法はこちら→ 草木染めを濃く染める方法
茎と葉の染液作り
お花をとって残った部分をすべて使いました。鍋に入るようにハサミで茎を切って、バケツ半分くらい。切ってから3日経っているので、しおれ気味です。
ステンレス鍋に水3リットルを入れて、葉っぱを入れました。ひたひたくらいでした。
フタをして強火。沸騰したら、中火にして20分煮込みました。
フタを開けた中はこんな感じです。
煮終わったら、液をこし布でこして、バケツで受けます。熱いので注意。
染液の色はくすんだ黄緑色でした。
茎と葉の染液で染色
布をお湯につけておいて濡れた状態にして、軽く絞ってから、染液に入れました。ハシで動かしながら染めます。
20分染めたら、水洗いしてから、みょうばんで作ったアルミ媒染液へ。みょうばん4g、水2リットルを使いました。時々ハシで動かしながら媒染します。
20分媒染したら、水洗いしてから、再び染液へ。再度20分、時々ハシで動かしながら染めました。
最後はよく水洗い。3回ほど水を変えて、よく洗いました。
よく絞って、ベランダに干しました。陰干しにしたほうがよいです。
できあがり
黄色の強い黄緑色に染まりました。あずま袋とか作ってみようかな?
セージ染め、ハーブ染めで思ったこと
- 茎、葉で染まる色はよくある感じ。材料が不足する場合はいろんな植物をミックスして使えそう。
- シルクの花染めは簡単でいい(色落ちなく染めようとか、木綿や麻を染めようと思うと困難)
- ハーブ染めは、身近で手軽に染められる点がいいと思う
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