麻生地のコチニール染め
自分で生地を染めて洋服を作ってみたくて、日暮里繊維街で買った生地を染めました。染め作業は、草木染めワークショップで出会った人に教えてもらった、自由度の高い染色教室で行いました。染料は植物ではなくコチニールというサボテンに付く貝殻虫(乾燥染料)です。思い描いていた色より、鮮やかすぎるピンク色になってしまったものの、自分で染められたことに感動しました。
染めた日:2017年10月23日
※その後、2年近く経ってから、生地が春コートになりました→ 春コートの手作りで苦労した点
目次
コチニール染めの材料
- 麻生地738g W幅(150cm)×2m・日暮里繊維街で購入→半分の幅75cmにカットして使用
- コチニール30g(誠和で買った乾燥染料。パッケージに入っていた全量)
- アルミ媒染液(誠和で買ったもの)
- ディスポン(木綿・麻を濃く染める濃染剤。成分:特殊カチオン性高分子)
コチニール染めの手順
- 事前の準備:買った生地を洗濯機で洗って乾かす(染め用の精錬された生地ではないため)
- 染料の準備:不織布袋にコチニール30gを入れて、2Lの水で10分沸騰。この1番液は不使用。
- 新しく2Lの水を加え10分沸騰。この2番液を使用。
- 生地を洗う
- ディスポン処理:水40L、温度90℃、濃度2%、時間30分 ※綿・麻はカチオン化が必要
- しっかり水洗い
- 薄めたコチニール染液で煮染め(水40Lに対して染液目分量で200~300ml程度、15分)
- アルミ媒染(布重量比10%、常温、15分)
- 水洗い
- 先ほどの染液で煮染め2回目(原液を50mL追加、40℃、15分)
- 水洗い
- 脱水して乾燥
- 余った染料は乾かして保存。余った原液は、ペットボトルに保存。
コチニール染めの写真と説明
染液作り
不織布袋にコチニール30gを入れて、ステンレスの鍋に水2Lを入れて10分沸騰します。この1番液は捨てて、新しく2Lの水を入れて10分沸騰させた、2番液を使用します。
1番液は雑味が入るため、贅沢にも色を優先して捨てました。後から考えると、かなり染料の色が出ていたので、もったいないことをしました。とっておいて別の機会に使ってもよかったかもしれません。
ディスポン処理
まず、木綿・麻を濃く染める濃染剤、ディスポン処理をします。
シンクに沸騰させたお湯を張り、ディスポンを目分量で投入。布をびょうぶだたみにしながら、静かにひたします。(ほぼ教室の先生にしてもらいました)75cm×2mの麻布が2枚入っています。むらにならないように、時々、箸でゆすります。やけど注意です。30分経過したら、ディスポンが残らないようにしっかり水洗いします。
染液で煮染め作業
65Lのステンレス鍋に水40Lをいれてガスを着火。40度ぐらいに沸かします。水の濃さを見ながら、染液を目分量で入れていきます。100mL位入れた後、布を投入。ゴム手袋をして、手で布をたぐるように動かし続けます。布の染まり具合を見ながら、15分以上染めます。
コチニールは染まりがよく、どんどん布に色が入るので、液の色が薄くなっていきます。
アルミの後媒染
水洗いして、余分な染料を洗い落とした後、アルミ媒染。こちらも混ぜながら15分行います。今回は、SEIWAのアルミ媒染液を使いました。液だとそのまま入れるだけなので簡単です。(みょうばんや粉を使う場合は、少量の熱湯で溶かして使います)
コチニールの鍋に原液を50mL位追加して、40度くらいに温めながら再度煮ぞめします。色は十分濃かったので、15分で終了。
日陰干し
よく水洗いして水を絞り、干します。
草木染めの基本は日陰げ干し。なのですが、色が鮮やかすぎたので退色することを期待してベランダに干しました。干す時は、金属に触れないように、物干し竿もきれいに拭いて干します。
コチニール染めで思ったこと
- アルミ媒染で鮮やかすぎるピンク色になった
- この色では服を作っても着られないので、別の媒染で染め直したり、重ね染めをしたい
- 初心者にしてはかなり大きい布を染めて体力的に疲れたけれど、達成できて楽しかった
- 自宅マンションでこの大きさを染めるのは、容器もないので難しい
追記:後から思うと、この大きい布(738g)を色むらなく染められたのは、染物教室の先生のおかげ。こんな大きい布を初心者に染めさせてくれた先生はすごいと思います。
その後、コート作りが進まず
染めた布で春コートを作る予定ですが、型紙の立体裁断が遅々として進みません。袖のパターンでつまづき、衿のパターンでつまづき。
染めてから1年半経っているので、早くコートの形にして、上から五倍子(ふし)の鉄媒染を重ね染めしたいです。
ハギレを重ね染めテストをした色はこんな感じです。左側が五倍子を重ねた色、右が黒豆を重ねた色です。
その後、コートになりました!
染めた布で春コートを作りました。春を過ぎて夏に突入したため、縫製作業中にどんどん退色して、派手だったピンクが、ちょうどよい薄ピンク色になりました。
※作った春コートの話はこちら→ 春コートの手作りで苦労した点
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