2022年6月19日(日)アカメガシワ染めワークショップ開催報告(岡山)

草木染め体験風景

6月の草木染め体験ワークショップ(アカメガシワで染める会)の2回目は岡山市北区中牧の民家で開催しました。1回目とはまた違ったラテカラー?に染まりました。

今回の参加者はリピーター2名と初参加2名。初参加の方はこのブログを見ての参加。一人はかなり遠方から旅行がてら来てくださった方で、ありがたかったです。(私も以前、ブログを読んで染物体験旅行に行ったことがあります)

ウッドデッキで作業していたら思ったよりも暑くなり、申し訳ありません。染める場所を見誤りました。反省して、来月はエアコンを効かせた室内で染めます。

あと、いつもより車の量が多いと思ったら、御津方面への通行止めが解除されていました。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

アカメガシワ

6月のテーマはアカメガシワ。先の葉っぱが少し赤い、道端でよく見かける木です。

アカメガシワ

前回5月のワークショップ用にクサギの木を探していて、「クサギだと思ったらアカメガシワだった」ということがよくあり、その後インスタグラムで黒染めしている投稿を見て、染めてみようと思いました。

黒染めにも使われる昔ながらの染料で、木綿や麻が濃染しなくても染まるタンニン系。今まで全然認識してなかったのですが、染め続けたい染料の1つになりました。いつか黒染めの会もやってみたいです。

ワークショップの雰囲気

今回はちょっとバタバタしつつ、お会計や自己紹介などを済ませ、煮出す準備へ。

アカメガシワは1回目と同じ場所で、当日の朝に私が採取したもの。適当にカットしていきます。

アカメガシワ葉っぱの下処理

葉っぱに虫が付いているから外、外ならウッドデッキ、と思いましたが、屋根のある水場に近い場所でやればよかったです。反省。あと屋外で気になるのは虫ですが、虫よけをお家の人がしてくれて大丈夫でした。私もささっとできるようにならねば。

ステンレスの寸胴鍋を使って、台所で煮出しているところ。柏の葉に似た雰囲気です。

アカメガシワ煮出し

煮出す間に模様入れの準備もしました。(写真無し)

※模様の入れ方はこちら参照→ 布に絵を描く、模様を入れる

煮出し終わったら、染めていきます。今回も重曹を少し入れました。

アカメガシワ染液で染色
アカメガシワ染液で染色

木酢酸鉄を使って、鉄媒染をしているところ。媒染することで色止めの効果と、発色の効果があって、鉄媒染をすると暗い色になります。

草木染め体験風景

媒染後の水洗い。左側の紺色の布は元々染まっていたもの。手前はブラウスを結んでいるもの。グレーな感じに発色しています。

媒染後、染液に戻したところ。アクのようなものが浮いていました。今までなかったので、なんだろう?

アカメガシワの染色

シボの入ったブラウス。色あいを見て、途中で絞りを外して染めることにしました。

いい感じです。はやりのラテカラーでは?と言われて、おお、そうなのかと思いました。

絞りをとって染めた後

最後に色味をちょっと調整。

薄手の木綿のハンカチ。(こちらで用意したもの)なかなか濃く染まっています。

国産の繭の毛羽で作っている絹から手織りしたストール。 濃く染まっていきました。

このストールは、群馬県桐生市の工房風花さんに特別に織ってもらったもの。厚めの染色用ストールが見当たらない、という気持ちから始まって、特別に織ってもらったものです。元々数量がなかったのですが、これで完売。

素材や染め方の違いで、ざまざまな色に染まりました。全体的な方向性としては、流行りのラテカラー?

ご参加ありがとうございました。暑くなってしまった点、とても反省しております。気をつけますので、こりずにまた参加していただけたら幸いです。

看板設置

道からも見える場所に看板を置いたらわかりやすいよ、と知人が置くタイプのA型看板を作ってくれました。それを入口に設置。

板自体を染めて看板にする予定ですが、まだ染めてないので、今まで使っていた布を板に挟んでみました。

つぎいろ看板

これは五倍子(ごばいし)染めの型染めで、数年使って色が薄くなっています。アカメガシワ染めは五倍子染めに似ていると感じたので、色の変化も同じなのか気になります。

乾燥後の色合い

参加した方に乾燥後のお写真を送ってもらいました。

シボの入ったコットンブラウス。

アカメガシワ染めブラウス

ご協力ありがとうございます。

次回のワークショップ

7月は藍の生葉染めをします。生の葉っぱからシルクが鮮やかな水色に染まります。他の草木染めや、普通の藍染とは全然違う、スペシャルな染め物です。

シルクがおすすめですが、ウールも染まるので持ち込み可能です。木綿や麻は薬品を使わないと色がとても薄いので今回は染めません。葉っぱだけで鮮やかな色が染まる不思議を味わってもらえたらと思います。詳細・募集はこちら→ 2022年7月草木染め体験ワークショップ参加者募集

あと、今週末2022年6月25日(土)、26日(日)に簡単玉ねぎ染め体験を、ひなせ「五味の市」の駐車場(テントの下)でやります。お気軽にお立ち寄りください。(雨天中止。売り切れ御免)詳細はこちら→ ひなせ・五味の市で簡単玉ねぎ染め体験をやります

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。