2020年3月14日(土)桜染め体験ワークショップ開催報告
桜染め体験ワークショップの2回目を開催しました。同じ八重桜を使っています。
生地の素材によって、染まった色がかなり違いました。染液の色からはオレンジピンクに染まるかな?と思ったら、青みのあるピンクに染まった人もいて、不思議でした。
今回の参加者はリピーター5人とはじめての方1人、計6人でした。初めての方は、インスタグラムつながりの方です。
リピーター同士が実は知り合いだった!ことが判明したり、桜の形の木型をたくさん持参した方がいて、みんなで桜の模様入れにチャレンジしたり。ほのぼのした会になりました。
ちょうど桜の開花日でしたが、染めていたら雪が降り始めてびっくり。早めに終了しました。
※ワークショップ最新情報はこちら→ 草木染めワークショップについて
目次
桜染めワークショップの雰囲気
お会計などを済ませたら、取り急ぎ、桜の枝を入れて鍋を着火。
煮出しと染液作り
沸騰したところ。IHコンロで鍋2個、卓上ガスコンロで鍋1個を煮出しました。
玄関の土間にガスコンロを置いて、煮出し終わったところ。こし布(テトロンメッシュ紗#80)で枝をこしました。
染液の色を見ているところ。空気を入れると赤みが増えます。今回は予定よりも赤みが薄かったです。
下準備
参加者の1人が板締めの型作りにチャレンジ中で、桜の花の木型を沢山持ってきてくれました。やってみたい人は模様入れにチャレンジ。
一人が板を押さえて、一人が輪ゴムでとめる、として板締め準備。前に鉄媒染に使った板は、念のためラップで包みました。
生地をお湯にひたしているところ。
桜の花の木型はこんな形でした。
染める作業
染液に入れているところ。バケツで染めました。
今回は、地の色が濃かった麻糸だけ濃染剤で下処理したのですが、ぐっと色が入っていく感じがしました。(使った濃染剤はカラーアップZBです)桜色ではないけれど、深みのあるよい色です。
水洗いした後。同じ染液でも、生地によって色が違ってました。
媒染には、酢酸アルミを使いました。媒染すると色止めと発色の効果があります。(写真は撮り忘れ)
再び染液へ戻して、液が色を吸って薄くなっていくところ。
板締めの板を外そうとしているところ。ここがドキドキします。
木型の部分が白くなるはずが、オレンジ色に染まったストールがありました。木の素材は桐だそうなので、桐染めになるのかな?他の生地は大丈夫でした。
木型にもラップをすればよかったと反省。木型が作りたてだからかな?製品化前に何かしらの処理が必要ですね。
木型にレジンを塗ったらどうかという案が出てましたが、調べたら80度以上で軟化すると見かけたのでダメかも。水に沈む素材で、煮染めにも使えるぐらい耐熱だとありがたいです。
桜染めの色
できあがり。濡れた状態なので、乾くと色はもう少し薄くなります。
生地によっていろいろな色になりました。主に、オレンジピンク系で、かわいい色です。なぜか青みのピンクになった木綿もありました。
左の麻糸がかなり濃い色になりました。いい色でした。革細工のステッチに使ったら素敵かも?
右2個が麻。ヘンプラミーとラミーリネン?地の色によっても違う感じでした。
インドシルクストールと、青みのピンクの出た持ち込みの木綿の色を比べたところ。インドシルクには地の色があるのでもう少し暗めかと思ったのですが、かわいい色に染まっていました。
完璧な染液にはならなかったのですが、かわいく染まってよかったです。持ち帰った桜の枝で、お家でもチャレンジしてください。
参加した方は、お時間のある時に、乾燥後の写真をお送りください。このページに追記させていただきます。特に、板締めした模様の部分を確認したいです。
次回のワークショップ
来週は、民家の中庭にあるツバキの枝と葉っぱで、椿染めをします。募集締切済です。
来月4月は、新しい場所で、コチニール染めをします。(カイガラムシなので動物染料です)募集画像がショッキングピンクっぽくなってしまったのですが、濃さや色味は各自調整して染めますので、よかったら来てください。
乾燥後の桜染めの色あい
乾燥後の写真を送ってもらいました。
左の2個は同じ綿の布ですが、微妙に色が違います。右は無印良品のふきん。
持込みの麻生地。ストールにするそうです。左が桜染めで、イメージ通りの淡いピンクとのこと。右は同じ生地の1月のビワ染め。
こちらで用意しているインドシルクのストール。
木綿のハンカチ。お花の模様も出てますね。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。