2019年9月22日(日)蘇芳染めワークショップ開催報告

蘇芳染め草木染め体験ワークショップ

9月2回目の草木染め体験ワークショップ(みんなで一緒にスオウで染物をする会)を開催しました。その開催報告を書きます。

今回は、初参加の方が3名、リピーター2名の計5名でした。初参加の方は、私の知り合い1名と、インスタから知って、仕事の参考のために来られた方1名。そして、洋裁の型紙を調べていてこのブログにたどり着いた男性1名。

ご家族連れのお父さんの参加は以前ありましたが、単独での男性参加は初めて。思いがけない方向から、いろいろな方が参加してくれて、面白いです。

時間が押してお茶タイムは短めになりましたが、染物しながら、ランチしながら、染物関連の情報交換したり、話が弾んで、おだやかな会になりました。

※ワークショップ最新情報はこちら→ 草木染めワークショップについて

染めた日:2019年9月22日

草木染めワークショップの雰囲気

初心者が多かったので、基本的なことを重点的にお伝えしてから、作業開始。

まず、濃染剤で木綿や麻の下処理をしました。※濃染剤についてはこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて

染料を煮出しながら、お昼ご飯を食べて、午後から染色をはじめました。

ソーダ灰の水溶液を作って、染液のペーハーを調整。pH試験紙で確認しているところ。

染液ペーハー調整

1回目の染色。原液を水でうすめたので染液の温度が低めで、少し薄めの色づきとなりました。お湯をうっかり沸かし忘れたせいです。ごめんなさい。

蘇芳染め染液で染色

鉄とアルミで染め分けをしよう、ということになり、ぎゅっとヒモで生地をしばって、さらにビニールをかけてから、ヒモで縛りました。縛ることで、液の吸い上げを防いでクッキリ染め分けできるそうです。

ビニール紐でしばる

ビニールの上から紐でしばる

生みょうばんを使ってアルミ媒染。スオウは、媒染すると色が媒染液に流れ出てきて、もったいない感じがします。

生みょうばん媒染

※みょうばんの使い方はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方

媒染の間に、染液を温め直しました。原液を少し追加して、再び染液に布をつけたところ。

蘇芳2回目の染色

温めたおかげか、媒染の後だからか、ぐっと色が入っていきます。

蘇芳染め

綿60%、残りは化繊でできている腹巻。化繊部分の糸が染まってない様子。

はらまき染色

アルミ媒染が終わってから、鉄媒染をしました。下の写真の左側が、アルミ媒染後に鉄媒染に入れた生地で、ピンクが紫色になっていきます。右側は鉄媒染だけで、青っぽい色をしています。

鉄媒染

梅酒作りに凝っている方が、手作りの梅シロップの炭酸割りを作ってくれました。甘すぎず、おいしかったです。早めに帰らなくてはならない人がいたため、急きょ、染物中に作成。

梅シロップドリンク

ひと段落ついて、お茶タイム。この近所のパン屋さんで買ったパンもありました。

お茶タイム

今回はめずらしく、麻好きの参加者が重なったので、麻について話したりもしました。ヘンプが大麻。手に入りにくいです。ラミーが苧麻(ちょま)。涼しいので夏素材によいそう。よくあるリネンは亜麻(あま)です。麻=リネンだと思ってしまいがちですが、いろいろあるのですね。

ワークショップの内容自体は、前回9月1回目と同じでしたが、参加する方が変わるとまた違った感じになります。一期一会だなあと思いました。

蘇芳染めの色

濡れている状態なので濃い色ですが、乾くと色が薄まります。

アルミ媒染と鉄媒染を両方した腹巻。まさしく紫、という感じの色になりました。木綿60%であとはでできた素材ですが、結構染まりました。蘇芳は薬効もあるので、気持ち的に腹巻よさそうです。

蘇芳染めの腹巻

鉄媒染のポケットティッシュケース。こちらで準備している布小物です。

蘇芳染め鉄媒染ポケットティッシュケース

こちらはアルミ媒染。持込みのラミーです。

蘇芳染めの苧麻

左側:持込みの麻生地(麻の種類は不明)
中央:持込みの木綿ストール。他の染料で薄い水色だったものを重ね染め
右側:横ストライプ入りコットンストール(こちらで準備した布小物)。ペーハーを変えずに染めたもの。さほど色に違いがでなかった様子。

アルミ媒染の蘇芳染め生地

素材不明。たぶんコットン素材の市販のハンカチ。

蘇芳染めハンカチ

乾くとまた色が変わると思うので、参加した方は、乾いた状態の写真をお送りいただけると助かります。

蘇芳染めについて

蘇芳染めは、日光でも水洗いでも、色が抜けやすい染料です。

スオウは鉄媒染で紫色にして、昔は「にせ紫」として使われていたとか。でも、紫に染めると色落ちしやすいため、きれいな色を短期間楽しむ感じになるかもしれません。

草木染めでは、別の染料で重ね染めしたり、一度乾かしてからもう一度染めたりして、色落ちしにくくします。

五倍子やヤマモモなどタンニン系の染料で下地染めすると色が抜けにくくなるそう。ワークショップでは時間的にできなかったのですが、お家で時間をかけて染める時は、ぜひやってみてください。

蘇芳は、ハナズオウとは別の植物です。(ハナズオウの花の色と、蘇芳染めの色が似ていることから名前がついたらしいです)

今後のワークショップ

10月は柿の枝葉で染める会を開催します(満席です)

満席になったので、日程を増やすべきか悩みます。増やすとしたら別の染料になりますが、もし10月に草木染め体験をしてみたい方がいましたら、増枠を検討しますのでお知らせください。

追記:乾燥後の色あい

追記:その後、参加した方に送ってもらった乾燥後の写真です。

横ストライプのコットンストール(アルミ媒染)と、ポケットティッシュケース(鉄媒染)。きれいなかわいい色とのことです。

蘇芳染めのコットンストールとポケットティッシュケース

麻生地(アルミ媒染)。所々ムラがあるものの、きれいな色とのことです。

蘇芳染めの麻生地

素材不明。たぶんコットン素材の市販のハンカチ(アルミ媒染)。写真より実物のほうが濃い色とのこと。

蘇芳染めハンカチ

木綿60%の腹巻。アルミ媒染と鉄媒染を両方したもの。写真より実物のほうが濃い色とのこと。

蘇芳染め腹巻

ラミー生地。アルミ媒染。

蘇芳染め苧麻

ラミー生地。アルミ媒染と、鉄媒染の染め分け。

蘇芳染め苧麻でアルミ媒染と鉄媒染の二色染め

時間経過とともに、色の変化や退色がありましたら、またお知らせいただけるとありがたいです。


不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次