綿生地コチニール銅媒染に染め直し
コチニールのみょうばん媒染で染めたコットン生地の色が鮮やかすぎる派手なピンクになってしまったので、媒染を変えてみようと思い、銅の媒染で染め直ししました。
少し紫がかった落ち着いたピンクに変わりました。まずまずな色あいになって、よかったです。
草木染めでは青みが出る染料が少ないのですが、銅媒染を使うと少し青みが入り、好きな感じのピンクになります。
染めた日:2017年11月04日
目次
綿生地のコチニール染め直しの材料
- みょうばんアルミ媒染で染めたガーゼっぽい綿生地151g位 W幅(150cm)×1m(日暮里繊維街の岩瀬商店で買ったハギレ)
- コチニール染液(麻生地染めで余ったもの)100mL
- 銅媒染液(誠和で購入)15mL 布重量比10%
綿生地のコチニール染め直しの手順
- 生地を湯で洗う 53℃
- 媒染液に漬ける (水6L、銅媒染液15mL、布重量比10%、常温22℃、15分)
- 水洗い
- 薄めたコチニール染液に漬ける(水6Lに対して原液100mL位、10分、65℃)
- 水洗い
- 脱水して陰干し
綿生地のコチニール染め直しの写真と説明
染物前の下処理
生地が木綿・麻の場合、ディスポン(濃染剤)の前処理が必要ですが、はじめの染色で1度していれば、染め直しでは必要ありません。
まず、生地を湯洗い。台所シンクの排水溝を小皿でふさぎ、お湯をためて洗いました。台所では蛇口から60℃まではお湯が出るので、沸かす必要はありません。
今回は先媒染
媒染は先媒染にしました。前回、なぜか後媒染の際に色が抜けてしまったからです。
銅媒染剤は、誠和(高田馬場にある染料店)で購入したものです。染める布の重さに対して、濃色20% 中色10% 淡色5%と記載があります。今回は布重量比10%の15mL(小さじ3杯)を入れました。
媒染液は、水6Lに銅媒染液を15mL入れて、かき混ぜます。入れ物はポリプロピレン容器を使いました。お湯で洗った生地を絞って、ゆっくり銅媒染の溶液につけます。ゴム手袋をして、手で動かしながら15分。
水で洗ってから、薄めたコチニール染液につけます。生地を動かしながら10分間つけました。
シンクで布を洗う
台所のシンクで水洗いします。みょうばん媒染よりも銅媒染では、少し紫がかった色になっています。
【参考画像】下の画像は、みょうばん媒染時の水洗いの時のものです。鮮やかなピンクでした。
よく水洗いしたら、水を絞り、干します。
陰干し
草木染めは日光に影響されるため陰干しにするので、お風呂場の物干しざおに干しました。
乾くまで、金属に触れないように気をつけます。物干し竿はステンレス製です。ステンレスであれば大丈夫です。
染まり具合
小さいバケツで染めたからか、たたんだ部分に染めムラが少しあります。
アルミ媒染から銅媒染に変更したことで、鮮やかすぎるショッキングピンクから、紫がかったおとなしいピンクに変わりました。
残った染液と媒染液は、次のミシン糸染めに再利用しました。その後、染液と媒染液を混ぜてから、お風呂場の排水溝に流しました。
染めた生地の使い道
その後、フレンチスリーブのトップスに縫製しました。
綿生地のコチニール染め直しで思ったこと
- 媒染を変えることで、色を変えることができた
- みょうばん(アルミ媒染)よりも銅媒染の色は、青みがかった、落ち着いた色になってよかった
- 銅媒染に限らないけれど、媒染液には金属イオンが含まれているので廃水方法と安全性について研究したい
- 生地の量が多くないので、フレンチスリーブを作る予定
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