アボカドの皮・種・葉でシルクを染める

アボカド染め3色

アボカド染めは、ピンクに布を染めることができると最近聞いて、染色してみたいと思っていた植物の1つ。アボカドは栄養もあって、おいしくて、それを食べた後に出る皮や種が染料になるなんて、すばらしいです。

山梨に住む猫舟さんを訪ねて、一緒にアボカドの草木染めにチャレンジしました。猫舟さんが育てているアボカドの木から少し葉っぱをいただいて、葉っぱ染めも一緒にやりました。なかなかできない貴重な体験です。

上の写真は、左からアボガドの皮、種、葉で染めたシルクです。

3種類を連なりに染めていったので、だんだん何が何だっけ?という混乱はあったものの、それぞれさまざまな色に染まりました。草木染めをする時は、自宅のキッチンでひとりで黙々と作業することが多いので、二人でああだこうだ言いながら染めるのが楽しかったです。

染めた日:2019年4月上旬

※追記:簡単にできるアボカド染めの方法はこちら→ 簡単アボカド食べ染めレシピ

アボカド染めの材料

  • アボカドの皮 4個分 111g
  • アボカドの種 6個分 205g
  • アボカドの葉 70g
  • シルク生地 それぞれ小さい生地2~3枚(50~80g程度?)× アボカドの皮・種・葉の3種類分
  • 焼みょうばん 6g × アボカドの皮・種・葉の3種類分

※おおよその量です。染液の一部は使わずに保存しました。

アボカド染めの手順

  1. アボカドの皮をちぎる、種は包丁でスライス、葉っぱもちぎる
  2. アボカドの皮・種・葉それぞれ、鍋に4~5リットルの水を入れて、鍋で20分以上煮出して染液にする
  3. それぞれ、染液で布を煮る(20分以上)
  4. 水洗い
  5. みょうばん媒染につける(常温)20分~1時間くらい
  6. 水洗い
  7. 再度、染液で煮て、そのまま一晩放置
  8. しっかり水洗い
  9. ちょっと干して、アイロンがけ

※染液、媒染ともに20分ずつのつもりが、並行して作業したので時間が延びたりしました

アボカド染めの写真と説明

染料1:アボカドの皮

皮についている販売用のシールははがして、少しちぎって使いました。できるだけ緑色の実の部分を取り除きましたが、熟し切れてない部分などには実が残ります。

アボカドの皮

染料2:アボカドの種

アボカドの種も冷凍庫で保存していたもの。包丁でスライスします。

アボカドの種のスライス

スライスした後時間が経つと、種の中身の白い部分が、アクのように赤く変色してきます。猫舟さんは以前、種をまるごとではうまく染まらなかったそう。表面の茶色の薄皮よりも、中の白い部分が色に関係していそうな気がなんとなくしました。

アボカドの種の酸化

染料3:アボカドの葉

アボカドの木から葉をいただきました。猫舟さんが食べたアボカドの種から植木鉢で育てたものです。

アボカドの木の葉っぱ

葉っぱ1枚は手のひらより大きいサイズ。こうやって見ると、細長い感じがビワの葉にも似ています。ちぎって使いました。効能もあって、煎じてお茶にする人もいるらしいです。

アボカドの葉

アボカドの染液作り

アボカドの皮、種、葉から、それぞれ別々に染液を抽出しました。水4~5リットルで20分以上煮こみました。

アボカドの皮を煮ているところ。

アボカドの皮の染液抽出

アボカドの種を煮ているところ。なお、2番液をとろうとしたら、白濁してしまいました。

アボカドの実から染液抽出

アボカドの葉っぱを煮ているところ。

アボカドの葉っぱから染液抽出

これはアボカドの皮の染液。染液の色は、黄色がかったオレンジっぽい色。空気を含ませると赤味が増しました。今回の量では、皮が一番、染液が濃い色になり、シルクの染まり具合も一番濃い色になりました。

アボカド染液の色

アボカドでの煮染め染色

アボカドの皮、種、葉で、それぞれ煮染め。中媒染にして、染まりの薄かった布は一晩そのまま放置しました。

アボカドの皮の煮染め1回目の終わりのころ。

アボカド染めの途中

アボカドの皮の煮染め2回目では、濃い色になりました。赤味が出てきています。この時、茶色くならないか心配しましたが、結果、大丈夫でした。

アボカドの皮の煮染め2回目

アボカドの種で2回目に染色しているところ。皮よりも種の方が薄い液となりましたが、種の方がクリアな感じです。

アボカドの実の2回目の染色

葉っぱの染液に入れたところ。少し緑がかったような、変わった色の染液でした。葉っぱの量が多かったのかもしれません。

アボカドの葉での煮ぞめ

※追記:葉っぱの量が多すぎました。後日、残った葉っぱを少なめで出したらよい感じになりました。

焼きみょうばん媒染

漬物用の焼きミョウバン6gを500mlの熱湯に溶かして、水2~3リットルを加えて、常温で媒染。20分~1時間くらい。ケンエーの焼きミョウバンは粉のツブが小さくて、大さじ1が6gくらいです。

ケンエー焼きみょうばん

染液に一晩放置

色が薄い布は、一晩そのまま染液の中で放置しました。皮がしっかり染まっている感じになりました。

アボカドの皮

アボカドの皮の染液に一晩放置

アボカドの種

アボカドの実の染液に一晩放置

アボカドの葉っぱ

アボカドの葉の染液に一晩放置

アボカド染めのできあがりの色

少し乾かした後、アイロンをかけました。少し濡れている状態のほうがアイロン時にシワになりにくいようです。

アボカドの皮で染めたシルクのハギレ。ピンクでした。

アボカドの皮で染めたシルク

左が濡れた状態、右が乾いた状態。この写真は色が出過ぎている気もしますが、染めたてはピンクが強い感じでした。

アボカド染め

数日後に撮影した写真です。若干色がとんでしまっているかも。左から皮、種、葉で染めたシルクです。皮が落ち着いた濃いピンク、種が薄いピンク、葉が黄色の入ったピンクです。染めたての時は種が薄いかなと思ったものの、落ち着いてくるとちょうどよい薄ピンクです。

アボカド染め3色

色の違いが、染液の濃さの影響なのか、部位の違いなのかは、いろいろやってみないとわからなそうです。

※追記:染液の濃さの影響が大きいと感じています。

アボカド染めのヒント

Botanical Colour at Your Fingertipsという英語の本に、アボカド染めのやり方が載っているようです。本は読んでないので正しい手順はわかりませんが、著者Rebecca Desnosさんのサイトの、AVOCADO DYEのFAQSにヒントが載っていました。

とぼしい英語力で適当に読んだところ、こんなことかなと思いました。間違っていたらごめんなさい。

  • 緑色の部分をよく取り除くと、鮮やかな色になる
  • 弱火、とろ火で煮出す。強火だと茶色くなる
  • 染液の色がどう変わるかを、よく見て、染め時を判断する(その時々で違うから、時間で考えない)
  • 染めるときは急がない。濃くしたかったら長くつけておく
  • 水のペーハーをみてみて、ピンクにしたかったら、重曹などでアルカリにするとよい
  • うまくいかなかったら、違うアボカドも試してみる
  • 生がいちばんよい。次に冷凍保存、次に乾燥保存。
  • 皮は乾かしてもよさそう。種を乾かす時は、数ヶ月にとどめる。
  • 瓶に密封するとかびる。
  • 日に干したりして乾かす。
  • さまざまな条件で色は変わる。
  • 水でも変わるので、水道水だけでなく、ミネラルウォーター、雨水、海水とか試してみるのもよいかも

なお、今回の染色では、強火で普通に煮出しましたが、茶色にはなりませんでした。

基本手順はわからないので、著者のインスタグラムのストーリーズをみながら、もう少し研究してみようと思います。

アボカド染めで思ったこと

  • 染液のとりかたをもっと研究したい。コトコト煮込んだほうがよいとか、時間を置いたほうがよいとか、いろいろなヒントをみかけたので、試してみたい。
  • コットンのハギレのテストでは色がつかなかった。木綿もアボカドで染めたい
  • そのために、アボカドを食べたい
  • 鉄媒染で紫色のものをインスタグラムで見かけたので、鉄媒染もやってみたい