2019年8月18日(日)アボカド食べ染めワークショップ開催報告

アボカド染めワークショップ

草木染めワークショップ(みんなで一緒にアボカド染めをする会)を開催しました。その開催報告を書きます。

今回の参加者は、先月の参加者4名と、そのお友達1名の計5名でした。場所は前回までに引き続き、東京の新高円寺の民家です。

食べて染める、食べ染めのワークショップをやってみたいと思っていて、それが実現しました。お料理教室のようで、楽しかったです。色も目指したピンク系に染まったし、染めるコツも伝えられたし、なかなか有意義な会になったと思います。

※ワークショップ最新情報はこちら→ 草木染めワークショップについて

染めた日:2019年8月18日

アボカド食べ染め

アボカドディップ

アボカドをディップにして、トルティーヤチップスにつけて食べました。マヨネーズとレモン汁のシンプルな味です。

お皿に移すのも面倒なので、ボールのまま、テーブルへ。ランチやお茶タイムのおともになりました。

予定ではグワカモレを作ろうと思っていたのですが、お盆明けで、どのスーパーにも八百屋にもコリアンダーが入荷していなくて、断念しました。

参加者から、「チャンツアイは苦手な人も多いから、これの方がいいかも」と言われて、確かにそうかもと思いました。わたしはパクチー大好きです。

台所でみんなでカットしたり、皮から実をこそいだり、種をスライスしたりしました。アボカドから種をはずす方法を参加者のひとりが教えてくれて、他の人が実践したり。お料理教室のようでした。

アボカド調理

アボカドの実は食べて、皮と種を染物に使いました。いままで捨てていた部分を活用できるというのが、ステキだと思います。

ワークショップの雰囲気

布は染める前にお湯につけておきます。お風呂ぐらいの温度にするのですが、お湯を入れすぎて熱すぎるかも?と水を追加して調整しているところ。

湯通し用のお湯

今回のポイントは、染液の色を見てもらうこと。なかなかよい赤い色になりました。皮と種を別々にして染液を煮出したのですが、写真の液は、たぶん、アボカドの皮からとったほうです。

染め液の色

※アボカド染液の色についてはこちら→ アボカド染め。染液の色

みょうばん(漬物用の食品添加物)から媒染液を作って、布や糸をつけているところ。

みょうばん媒染

液の色や染まり具合をあーだこーだ言いあいながら、みんなで作業するのを楽しんでもらえたと思います。

干したいという要望があったので、少しの間、室内にロープを張って干しました。

アボカド染めストールを干す

終わったら、作品の記念撮影。室内に平置きしたものは、こんな感じ。「つぎいろ」の看板(五倍子染め)も真ん中に置きました。参加した方々が、ささっときれいに並べてくれて、すごいなあと思いました。

アボカド染めの服や布や糸

写真を撮り忘れましたが、染物が終わった後に、お茶タイムもとりました。アボカドディップと持ち寄ったお菓子を食べつつ、お味噌作りの話とか、インスタグラムの話とか、おしゃべりしました。最近、暑すぎたり天候が悪かったりして、家にひきこもっていたので、久々に人と話をした気がします。

夏場に煮出して染めるのは、少し暑かったかも。エアコンを複数つけていたので、そこまで暑いわけではなかったのですが、煮出した時は、少し暑かったです。

アボカド染めで染まった色

晴れていたので、屋外の自然光で撮影しました。濡れた状態なので、乾くともう少し色が薄くなるかと思います。

左側が、持込みの桜柄の薄手の木綿ハンカチ、刺し子糸。濃染していません。右側は、こちらで準備したシルクストール。

アボカド染めのハンカチと刺し子糸とストール

持込みの刺し子糸と晒し。事前に豆乳濃染したもの。それぞれ微妙に色あいが違います。

アボカド染めの刺し子糸と晒し

持込みのシルクストールと、桜柄の薄手の木綿ハンカチ。こちらもそれぞれ微妙に色あいが違います。

アボカド染めのシルクストールとハンカチ

持込みのユニクロのTシャツ。ピンクに染まりました。

ユニクロのTシャツ

参考:染める前のTシャツ。ユニクロの服は染まりやすい、といろんな人から聞いたけれど、本当だなあと最近思います。

ユニクロTシャツ

シルクとコットンでは、シルクの方が濃く染まります。濃染していないコットンのほうが、クリアな色になりやすいです。同じアボカド染めでしたが、少しずつ色が違って、そこも草木染めの魅力のひとつだと思います。

アボカド染めについて

今回のワークショップでのアボカド染めの方法は、桜染めの染め方を応用しました。全然違う植物なのに、同じような感じがして、不思議だなと思います。

アボカド染めにしても、桜染めにしても、他の草木染めにしても、コレ!という正しい方法があるのではなく、いろいろな方法があるのだと思います。

先月、アボカド1個で染める簡易的な方法を考えてブログに書きました。→簡単アボカド食べ染めレシピ

基本的な手順は似た感じですが、このレシピの場合、「アボカド1個で」「家の台所にあるサイズの鍋でできる」「計量をしなくてよい」を重視してやり方を設定しました。

ワークショップでは、「時間内に染める」「人数分の染液を作る」「ピンクを目指す」ことを重視して、やり方を設定しています。

媒染を変えて、鉄媒染にすると紫っぽい感じになって、また違う色が楽しめます。いろいろご自宅でも試してみてください。

追記:乾燥後の色あい

追記:その後、参加した方に送ってもらった乾燥後の写真です。

刺し子糸と晒し。事前に豆乳濃染したもの。

アボカド染めの刺し子と晒し

刺し子糸と薄手の木綿ハンカチ。濃染していないもの。かわいいピンクです。

アボカド染めの刺し子糸とハンカチ


8月2回目のアボカド食べ染めワークショップは満席です。

9月は未定です。決まり次第、ブログでお知らせします。不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次