2025年10月26日(日)クサギ染めワークショップ開催報告(岡山)

久々に岡山市北区中牧の民家で、2年ぶりにクサギ染めワークショップを開催しました。
クサギの実から、緑がかった水色が染まりました。今年は採取がうまくいき、予定より多い布や糸を染めることができました。
草木染めの染料になる植物を観察したり、クサギの実の採取も少ししました。自然の植物からきれいな色がとれることを体感してもらえてよかったです。
今回の参加者は、リピータ4名と初参加2名。初参加の方はインスタグラムを見てきてくださいました。県外遠方からの方もいて、ご参加ありがとうございます。
目次
クサギの実採取
クサギの実は、青が染まるのは藍とクサギ(臭木)だけ、と言われている貴重な染料です。岡山だと探せば結構身近にあります。
私が事前採取した実にプラスして、参加者にも当日、少し採取してもらいました。
自然豊かな場所は多いけれど、こんなふうに、汚れずに、車にひかれずに、染料植物に近寄れる場所は少なくて、素敵な場所です。

クサギの木がどんな木で、どんなふうに見えて、どんな感じに実を取るのか。ころっと外れるとか、実によって色が違うとか。味わってもらえたかと思います。

高枝切りバサミの使い方も伝授。

実だけ外して使います。

当日採取分。時期的に熟した実が採れました。

事前採取分とミックスして使いました。事前採取は色が薄い実も混じってます。

歩きながら道端の草木染めの染料になる植物の観察もしました。
ウメノキゴケかな?他の苔と識別したり、量を集めるのが難しいけれど、赤紫色が染まる染料です。

アカメガシワ。よく見かけますが、グレーや黒染めのよい染料です。

写真取り忘れちゃいましたが、他にも秋の雑草や木の実がありました。
クサギを勘違いしていたという方もいて、実際に見ないとわからないですよね。私自身はカリヤスがわからなくて、カリヤスを教わりたいです。
染物風景
ステンレス寸胴鍋2個で煮出しました。今回は2番液までとりました。

臭木と書くけれど、実を煮ている時の匂いは、豆煮みたいでおいしそうでした。
取れた染液はこんな色。

布や糸の下処理をしているところ。黄色のは、前回の雑草染めワークショップで染めた糸。どんな色になるかな?

これは刺し子糸と手紡ぎの糸と晒し。

煮出し時間を使って、お昼を食べたり、布に模様を入れたりしました。模様の入れ方はこちら参照→ 布に絵を描く、模様を入れる
染め始めたところ。布や糸によって入っていく色が違いました。



晒しが水色に染まってました。

2番液を追加した染液は、くすんだ青緑の液色でした。

グラデーションに挑戦。

これは水色っぽいです。

染め上がり。いっぱい染まりました。この写真、青みが強く出ています。実際はもっと緑みのある、青磁色っぽい水色でとてもよい色でした。

下2個の写真のほうが実際の色に近いかも。


秋の雑草染めワークショップで染めた糸の重ね染めは緑色になりました。左から、秋の雑草染め×クサギ染め、クサギ染め、秋の雑草染め(乾いた状態)。

前に草木染めした布や糸の持ち込みもできますので、お気軽にどうぞ。
冷房も暖房もいらない、ここちよい季節。素敵な場所での草木染めを楽しんでいただけたかと思います。朝降っていた雨もやんで、予定通りにいってよかったです。
次回のワークショップ
29日に予定していた秋の雑草染めワークショップは中止しました。
11月はたぶん、ログウッド(青紫~紺)をやります。参加者募集は10月末頃の予定です。
大人がひとりでも気軽に草木染めを体験できる場所になればと思います。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。