2025年9月21日(日)五倍子染めワークショップ開催報告(岡山)

五倍子の草木染め体験作品

9月の草木染めワークショップ2回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。

五倍子(ごばいし)を煮出して紫がかったグレーに染めました。同じ染液から染めても少しずつ違う色に。模様もたくさん入れました。

今回の参加者は、リピーター4名と初参加2名。草木染めをはじめてハマってきた!という人など、草木染め初心者の方が多い会でした。

染料の五倍子

今回の染料は乾燥の五倍子。ヌルデの木の虫コブです。昔から使われる伝統的な染料です。

染料の五倍子

岡山だと山のほうにあります。去年の秋、鬼ノ城に行った時にも五倍子を見ました。この緑色の実みたいなのが五倍子です。

乾燥染料を煮た後は、緑がかって柔らかくて、生の雰囲気に似ていました。(湯気で写真がぼやけてますが)

煮た後の染料

ワークショップの雰囲気

染めるものを決めて、自己紹介をしたり注意点を説明などしたら、さっそく開始。

染料を鍋で煮出して、染色液を作りました。煮出し終わった液は薄いベージュです。

五倍子染液

煮出している間に、木の棒やビー玉、輪ゴム、洗濯バサミなどを使って模様入れをしました。

染め始めたところ。

五倍子での染色

グラデーション濃淡をつけようとしているところ。

五倍子での染色

媒染という作業。媒染することでグレーに発色していきます。

今年から使い始めたステンレスの万力。木を挟んで模様入れに使っています。

媒染後に、染液に戻したところ。

染め上がり。ストール、さらし、巾着袋、布などが、紫がかったグレーに染まりました。模様を入れたり、濃淡グラデーションさせたり、色も少しずつ違って、バリエーション豊かでした。

五倍子の草木染め体験作品

模様の様子。

草木染め作品の模様
草木染め作品の模様

9月下旬、だんだん暑さがやわらいできましたが、冷房をつけた室内で作業して快適でした。

次回のワークショップ

10月はクサギの実を採取できる時期なので、去年はできなかったクサギ染めを1回やります。(採取が難しいので染められる布の量は少なくなります)たぶん場所は、久しぶりに中牧になりそうです。中牧は徒歩だとアクセスしにくいのですが、自然豊かなので染料観察ができます。

それとは別に、いつもの岡山東口で、雑草染め(黄色系)もする予定です。

どちらも参加者募集は9月末頃の予定です。

大人がひとりでも気軽に草木染めを体験できる場所になればと思います。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

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