2025年9月10日(水)五倍子染めワークショップ開催報告(岡山)

9月の草木染めワークショップ1回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。
五倍子(ごばいし)を煮出して、布や糸、ストール、洋服などを紫がかったグレーに染めました。シルクだけでなく木綿や麻もよく染まりました。写真中央は、かなり前に五倍子染めした布看板です。
今回の参加者は、リピーター5名と初参加1名。初参加の方はインスタグラムを見て来てくださいました。今回も手芸好きな方が多かったです。
目次
五倍子のこと
今回の染料は乾燥の五倍子。ヌルデの木の虫コブです。昔から使われる伝統的な染料です。

岡山だと山のほうにあります。去年の秋、鬼ノ城に行った時にも五倍子を見ました。この緑色の実みたいなのが五倍子です。

地味といえば地味だけれど味のある、素敵なグレーに染まるので、好きな染料です。
ワークショップの雰囲気
まずは染料を煮出すところから。2つのステンレス鍋を使って煮出しました。沸騰したところ。

とれた染液はこんな感じ。この液からグレーが染められるのが不思議です。少し手を加えて染めていきます。

染液で染めている写真を撮り忘れました!
媒染しているところ。青みがかったグレーに発色していきます。

絹糸の水洗い。この糸だけ違う色合いを目指して染めています。

染液で染めているところ。手紡ぎ綿糸はかなり濃い色になっていました。

麻布を水洗いしているところ。きれいな色が出ています。

模様入れした木綿布。染め途中。

綿のトップスを染めているところ。

染め上がり。左上から時計回りに、綿布、シルクストール、模様を入れた綿布、綿糸、麻布、手紡ぎ絹糸、綿トップス、手紡ぎ綿糸。絹糸は赤みのある紫グレーに、他は青みがかったグレー濃色に染まりました。

濡れた状態なので乾くともう少し薄い色になります。参加した方はよければお時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
煮残った五倍子は何度か煮出せるので、参加した方に持ち帰ってもらいました。お家でも気軽に草木染めをお楽しみください。
最後バタバタしてしまって説明不足な気もするので、お手入れ注意点など、資料をお読みいただけたらと思います。不明点はお気軽にお知らせください。
ムシムシした日でしたが、冷房で部屋の中は過ごしやすかったです。
でも帰り道、雨が土砂降りになった瞬間があって運転が怖かったです。長引かずに雨が弱まってホッとしました。
次回のワークショップ
五倍子染めは9月21日にもう一度します。参加者募集締切済です。
10月も何度かワークショップを開催予定です。10月はクサギの実を採取できる時期なので、去年はできなかったクサギ染めを1回はするつもりです。(採取が難しいので染められる布の量は少なくなります)それとは別に他の染料でもできればと思います。
大人がひとりでも気軽に草木染めを体験できる場所になればと思います。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。