東京・浅草で型染め教室
浅草にある藍熊染料という染料屋さんの講習会で、草木染に特化した型染めのやり方を時々習っています。今月も習ってきたので、その感想を書きます。
型染めに興味があります。
藍染や草木染めで布に模様をつける場合、絞り染めが有名ですが、抽象的な模様ではなく絵柄を布に染めるなら、型染めが簡単なのかと思います。
型染というと沖縄の紅型などが有名ですが、その技法とも少し違う感じです。
※講習会中の写真は載せていません。細かい技法は書いていません。
染めた日:2019年6月14日
目次
グラデーションみたいにする
教室でどんなものをどんな風に型染めするのかは、人それぞれ。各自自分がやりたいことを選べます。服など物理的に大きいものは無理ですが、けっこう自由です。
私は一つずつ基本的な技法を覚えたいと思っていて、今回は、色と色が濃淡でつながっていくグラデーションみたいに描く方法をやりました。
以前も一度、別の型紙で似たことをしたのですが、型紙の選択をあやまって、イマイチ雰囲気が出ませんでした。なので、今回は見本で使われている型紙を選んで、再挑戦しました。
※はじめてやった時の話はこちら→ 草木染の型染めを習っています
赤紫っぽいところがラックで、黒っぽいところが墨、深緑っぽい部分が藍とヤマモモを刷り込んだ色です。型紙は先生の型紙です。
色を置いて、後からのばしていくのですが、どこに色をおいていいのか悩みます。本当はできあがりを想定しながらやるべきだと思うのですが、それができなくて、適当になります。
使う布で雰囲気が変わる
同じ型紙を使って、木綿の帆布と麻生地の2枚を作りました。
左が帆布で、右が麻です。目の詰まった生地の帆布と、それよりやわらかく織られた麻布では、雰囲気が違いました。麻の方が型紙の雰囲気にあっていました。
つなぎあわせる
型がつなげられるものだと、同じ柄をつないでいくことができます。布の長さが、使った型紙より長かったので、つなぐ方法も初めて挑戦しました。
1回つないだだけなのですが、体験できてよかったです。糊を置いた時はズレた気もしましたが、できあがった結果としては、どこが切れ目かわかりませんでした。グラデーションしていたこともあって、ごまかせたのかもしれません。
小花柄の型紙を彫って、テキスタイルみたいに服地を染めて服が作れたら素敵だなあ、という妄想がふくらみます。膨らむものの、もっとやるべきことがありすぎて、生きている間にできる気がしません。
失敗したところ:にじむ
型紙は2個使って、似たような図柄を重ねています。ぼかした感じだと、失敗もごまかされていい感じです。
水分をつけすぎてにじんだところ。時間も限られるので、あせってやろうとして付けすぎてしまいます。
染物をやりはじめて、「にじまない」ということが、結構むずかしいと感じています。
神楽坂で友禅染の体験をした時も、にじまないように、ていねいに作業をするのが難しかったです。自分の性格にあわないと思いました。
※友禅染め体験の話はこちら→ 紺屋めぐりで友禅染め体験
失敗したところ2:点々
色の刷り込みが不足だと、ざらざらした感じ、生地の出っ張った部分だけに色が載って、点々になります。
これはこれでかわいい気もします。こうなっている既製品の帆布があるような気もします。麻の方はなってなかったので、キャンバス地だとなりやすい失敗なのかもしれないです。
染物体験できる場所
藍熊染料の講習会の場合は、いくつか型染めの講座があります。
わたしは丸一日かけて習うタイプの講座に出ていますが、簡単に2時間で紙を染める型染め教室もあって、観光がてらに立ち寄って体験するなら、それがおすすめです。
藍熊染料のホームページの「講習会」のページに詳細が出ています。
浅草は観光地なので、そういう体験系の染物がもっとたくさんあればいいなあと思います。私が知っているのは、藍染と機織りができる「和なり屋」と、藍染の手ぬぐい屋さんの「染工房1907」です。
「和なり屋」には行ったことはありませんが、「染工房1907」は草木染めをしたくて一度行ったことがあります。
※「染工房1907」で蘇芳染めをした話はこちら→ 浅草の藍染屋さんで蘇芳染め体験
型染めで思ったこと
- 自分で型紙を作ってファブリックパネルを作ってみたいものの、図案作りが進まない
- 目標は手作り年賀状。まだ先と思っていたら一年が半分過ぎてしまった
- 工程が多いので、ミス無く作ることがむずかしいと思う