2025年10月13日(月・祝)秋の雑草染めワークショップ開催報告(岡山)

秋の雑草染め体験作品

10月のテーマは秋の雑草染め。1回目はセンダングサ属の雑草を煮出して、辛子色っぽい黄色やカーキの秋色に染まりました。

刺し子糸2個と綿布1枚以外は濃染無しで染めました。

今回の参加者はリピーター2名と初参加2名。初参加の方は、1年前からインスタグラムを見てくださっていた方と、リピーターのご家族でした。ご参加ありがとうございます。

秋の雑草染め

センダングサ属の雑草は、種になると、服にひっつくやつです。まだお花の時期です。今回はスーパー脇の道端のアスファルトで前日に採取しました。

センダングサ属には種類がいくつかあって、近場でよく見かけるものは、コセンダングサやアメリカセンダングサなのかな?

今回のはたぶん、アメリカセンダングサ。黄色い花の近くに緑色のヒラヒラが付いていて、水が近い場所に生えやすく、茎が赤紫色。

勝手に生えちゃうやっかいものが、よい染料になるなんて素敵です。

ワークショップの雰囲気

簡単な説明と自己紹介など済ませたら、作業開始。

軽く水洗いして、煮出すために茎をカットしました。同時期の雑草であるセイタカアワダチソウに比べると虫が少なかったです。

煮出す準備

ステンレス寸胴鍋2個を使って煮出しました。

染液抽出

煮出している間に、布や糸の前準備。これは刺し子糸。

これは手紡ぎ綿糸。

黄金色の染液がとれて、染め始めたところ。これは木綿の布。

これはコットンシルクストール。

焼きみょうばんで媒染液を作って、アルミ媒染しているところ。発色が変化します。

もう一度染液に戻して染めて、辛子色っぽい雰囲気に。経糸と横糸で素材が違って、色の入りも違います。

濃く染めるため染液を工夫して、糸がオレンジがかった色になったところ。でも染めたかった黄色とは違ったので、あとでリカバリしました。戻ってよかったです。

刺し子糸に鉄媒染を重ねているところ。媒染によって発色が変化します。

半分だけ鉄媒染を重ねた綿麻布。

媒染で染め分けた布

染めあがり。左から、手紡ぎ綿糸、刺し子糸2個、木綿布、コットンシルクストール、綿麻布。

秋の雑草染め体験作品

刺し子糸と木綿布以外は濃染無しで染めました。濡れた状態なので、乾くともう少し薄い色になります。

だんだん暑さがやわらいできて、草木染めによい時期になってきました。外や車の中は暑かったけれど、室内はそうでもなくて、冷房をつけずに過ごせました。

お花のテスト

お家で染める用に残液を持ち帰った方はいましたが、染料の草はその辺にある、ということで、私が持ち帰りました。

今回、事前テストよりもオレンジみが出やすかったので、お花が多かったからかと思って、持ち帰った草からお花だけ使ってテスト染めをしました。

センダングサ属の花

濃い染液がとれて、オレンジ味を再現できました。左からシルク、濃染あり晒し、濃染なし晒しです。下段が染液を工夫したもの。

センダングサ属お花染めテストの色

オオキンケイギク染めにも似てる気がしました。キク科だからかな?その話はこちら→ 外来種の黄色い花で草木染め(取扱注意)

次回のワークショップ

秋の雑草染めは、10月29日にもう一度やります。時期的にセイタカアワダチソウにしようと考えていますが、変わることもあります。まだまだ参加者募集中です→ 2025年10月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)

あと、10月26日にクサギの実で水色を染めるクサギ染めを中牧でします。染料植物の観察もして、できたらクサギ採取も少しします。募集締切済です。

11月はたぶん、ログウッド(青紫~紺)をやります。参加者募集は10月末頃の予定です。

大人がひとりでも気軽に草木染めを体験できる場所になればと思います。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。