2021年12月12日(日)初心者向け草木染め体験ワークショップ開催報告(岡山)
初心者向けをテーマにして草木染め体験ワークショップを開催しました。場所は岡山市中区平井です。
参加者は初参加の1名。おひさまアートバザール出店時にお会いした人が来てくれました。草木染めの基本的な説明をしながら、綿のカーディガンをザクロの皮でカーキ色に染めました。マンツーマンのワークショップは初めてでしたが、草木染めに限らず、いろいろお話ができて楽しかったです。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
草木染め初心者の会
いままで、草木染めのベテランさんも初心者さんも一緒に草木染めを楽しむ、というワークショップをしてきました。(たぶん、これからもそういう会をしていきます)
今月ははじめて、初心者向けを意識した会をすることにしました。
草木染めと一言でいっても、細かく言うと、植物の1つ1つで染め方が違います。毎月違う染料で染めているので、草木染めの説明というよりは、その染料で染める場合はどう染めるか?みたいな話になりがちです。
そこが、私自身、とてもおもしろいと感じている部分だし、ベテランさんにとっても、気になる話だと思います。ちょっと条件を変えるだけで染まる色が変わる、奥深い部分です。
でも、初めて草木染めをする人からすると、むずかしいと感じてしまうかもしれない、といまさら気がつきました。
なので、初心者向けの草木染めの説明をきちんとする会をすることにしました。
ザクロの果皮
選んだ染料はザクロの皮。ザクロのシーズンは10月。人からもらった皮と、自分で食べて残った皮と、染料店で購入した皮を使うことにしました。
左側が食べたもの、右側が染料店で買ったものです。
東京でもザクロはたまに神社などで見かけますが、岡山だともっと身近にある感じがします。
煮出して染めれば、黄色やカーキが染まります。これはサンプルで染めた布です。この写真は色がうすく見えるかも。
ザクロも細かく言えば、染め方によって染まる色は変わりますが、さほど気にしなくても染まるので簡単です。
ワークショップ風景
ザクロの果皮を寸胴鍋で煮出しました。今回のザクロの皮の使用量は多めです。
写真を取り忘れましたが、木綿だったので濃染剤で下地染めもしました。ザクロは下地しなくても染まる染料ですが、下地染めをしたほうが濃く染まります。
※濃染剤の話はこちら→ 濃染剤カラーアップZBとディスポンについて
染めはじめたところ。染液が熱いのでハシで動かしています。
媒染をすると、色止めになります。発色させる作用もあります。
焼きみょうばんを溶かしてアルミ媒染液を作って、媒染。黄色っぽい発色になるはずですが、黄金色っぽい雰囲気になりました。
その後、カーキを目指して鉄媒染もしました。使ったのは、市販の木酢酸鉄液です。
なんとかカーキっぽくなりました。濡れた状態の色です。
乾燥後の写真を参加者さんに送ってもらったもの。乾燥後の色。
光加減でカーキに見えない感じもします。草木染めの色はなぜか、肉眼で見えた色と同じ色になかなか写りません。
もともとオフホワイトだったカーディガンが全然違う雰囲気に生まれ変わりました。
ついでに靴紐も染めたのですが、化学繊維だったらしく、染まりませんでした。草木染めでは天然繊維しか染まりません。
身近な植物から色が染まる不思議と、草木染めの基本的な手順が伝わったらいいなと思います。
自転車運搬
今回は都合により駐車場が確保できなかったので、自転車で荷物を運ぶことにしました。1人分なら余裕です。定員6名分でも、まあ、なんとかなります。交通費もかからないし、道さえ選べば快適です。
東京でワークショップを始めた頃を思い出しました。今も同じ自転車を使っていて、後ろの荷台は、寸胴鍋を載せようと思って取り付けたもの。荷張りもその頃よりうまくなりました。
この袋は、自作の寸胴鍋専用バッグです。淡いピンク色に染めて、何度か染め直してますが今は白っぽいです。薄汚れてきたので、そろそろ濃い色に染め直したいです。
※このバッグを作った話はこちら→ 寸胴鍋専用バッグの作り方
今後のワークショップ
同じ初心者向けワークショップを12/14(火)にします。
まだ決めてませんが、1月も何度かワークショップをできればと思います。ビワ染めとか茜染めをやりたいです。駐車場を確保できるようにがんばります。ご要望があればお知らせください。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。