オルファカッターマットの使い心地
手芸や洋裁をしていて便利だと感じているものに、カッティングマットがあります。
使っているのはオルファ(OLFA) のカッターマットで、A1サイズとA2サイズの両方を愛用しています。A2サイズを使い始めて4年以上、A1サイズを使い始めて2年以上です。サイズ感や臭い、収納方法などの使い心地と、選んだ時の重視点、おすすめポイントについて書きます。
わたしの主な使い道は洋裁。ロータリーカッターを使って布を裁断する時の下敷きとして使っています。
洋裁以外で手芸する時も、紙すきをする時も、型染めをする時も、下敷きや定規代わり、作業台代わりになって便利です。
裁ちばさみを使うのが苦手なので、布を切る時はロータリーカッターとカッターボードを使っています。
目次
オルファのカッターマットの臭い
「オルファはニオイが気になる」というネットの書き込みを見たので、まずニオイについて書きます。
材質はPVC(ポリ塩化ビニル)製です。
使い始めはカッターボード特有の臭いがしましたが、わたしはあまり気になりませんでした。使い続けた現在では、匂いはほとんどしません。
持っている折りたたみヨガマットがゴム臭いんですけど、顔を近づけるから気になるわけで、そこまでカッターマットに顔を近づけることはないから気にならないのかも。
洋裁のカッティングマットはA1かA2か?
初めて買う時、サイズをA1にするべきか、A2にするべきかサイズ選びに悩みました。
変に大きいものを買ってしまって、買った後に収納場所に困るのも嫌。かといって、サイズが足りなくて結局買い直すのも嫌、と思って悩みました。
カッターマットの大きさ
A1、A2、A3、A4のサイズはこんな感じです。
- カッターマット A1サイズ:62センチ×90センチ
- カッターマット A2サイズ:62センチ×45センチ
- カッターマット A3サイズ:32センチ×45センチ
- カッターマット A4サイズ:22.5センチ×32センチ
A4の倍の大きさがA3、A3の倍がA2、A2の倍がA1です。
A1(白っぽい面)の上にA2(黒面)を載せて、後ろ身頃のシーチングを載せると、こんなサイズ感です。
普通に売っていて自宅で使う家庭用のカッティングマットとしては、A1が最大だと思います。
ちょっとした工作や手芸、小さなポーチや巾着、A4サイズのトートバッグをお裁縫する程度ならA3サイズでもなんとかなりますが、洋裁で服作りをするのが目的なら、A3サイズは小さすぎます。検討するならA2サイズ以上です。
当初はA2サイズを購入
悩んだ末、はじめはA2サイズを1つ買いました。
洋裁をはじめた頃は、A2サイズがやっと載る大きさのローテーブル上で裁断をしていました。その頃は主にブラウスやトップスを作っていて、大きい布を型紙サイズにざっくり粗裁ちしてから裁断していたので、A2サイズでも大丈夫でした。
その後、2年くらいはA2サイズのカッティングマットだけで作業していました。(2年といっても、平日はフルタイムで働いていて週末に少し洋裁する程度の2年です)
時々、裁断する際に端っこが少しだけマットからはみ出すこともありましたが、布をずらしてから切ればいいだけなので、さほど困りませんでした。
ニット生地など特殊な生地は切り終わるまで動かしたくありませんが、洋裁初心者向けの、コットンや綿ポリエステルなど普通地の生地を使うなら、A2サイズで十分といえば十分です。
2年後にA1サイズを買い足し
その後、洋裁をはじめて2年以上経ってから、A1サイズを1個買い足しました。
長ズボンを作りたいと思い始めたからです。無理すればA2サイズでも裁断できなくはないですが、めんどくさいです。
型紙を描く作業としても、型紙サイズ以上のスペースが必要だと感じていました。
昔、おばあちゃんがお裁縫をする時に、大きなベニヤ板を畳の上に置いて作業していたことを思い出し、「大きい物を作るなら床で作業すればいい」と気がつきました。
買い足すにあたって「A2を2つ買って、並べてA1サイズにする」という選択肢もありましたが、やめました。その場限りならいいと思いますが、継続してA1サイズが必要な作業をするなら、A1サイズを買ったほうがいいと思います。
A1とA2が両方あると便利
A1サイズとA2サイズの両方持っていると便利です。
だから、はじめにA2を買って、後からA1を買い足したことは正解だったと思います。
A1は大きいので、なんとなく取り出すのがめんどくさく、簡単な作業をするならA2がさっと取り出せていいです。
たまに、A1だけでも長さが足りないことがあります。そんな時はA1の端っこにA2をぴったりつけて、裁断しています。
別にA1のカッターマットだけでも、途中までカットした後に生地を配置しなおして切れば裁断できなくはないです。でも、できれば一気に切ったほうがズレが少ないです。
いつのまにかカッティングマット同士を合わせた部分がずれていて、ガタつく時はあるので、注意は必要です。
私の作業としては、サイズ違いでA1とA2の2枚あってよかったと思うことが多く、両方のサイズを持つのがおすすめです。
どちらか1個ということであれば、A1が欲しいです。(この辺りは、その人ごとの使用環境によると思います)
自宅での許容サイズ
四畳半サイズの部屋で作業をしています。その部屋にミシンもロックミシンも置いています。その床で作業をするとなると、A1とA2を並べた長さが我が家の限界です。
実際に裁断するとなると、4方向に自分自身が立つスペースも必要なので、あまり大きいと作業ができません。
A1を使い慣れると、A1でも小さい気がして、その倍のサイズ(A0)があればいいのにと思うことがありますが、自宅では収納が難しいし、売ってないです。
作業台自体がカッティングマットになっているテーブルにもあこがれますが、価格も高いし、わたしの場合、置く場所がありません。
床での作業をし続けると頭に血がのぼるし、フローリングなのでヒザが痛いし、身体的には無理があるので、洋裁教室に行った時など「テーブルでの作業はラクだ」と感じます。
オルファのカッターボードの色
オルファ(OLFA) の場合、片面が白っぽいグレー、もう片面が黒で、両面が使えるようになっています。
お裁縫と言えばクロバーですが、クロバーのカッティングマットの色は緑。いかにも工作マットといった緑色なのが苦手です。
オルファのカッティングマットの場合、主張の少ないグレーと黒でシンプルな感じが好きです。
可視性としても、置く物の色によってベージュの面と黒い面を使い分けできるので、見やすいと思います。紙を透かす際、白っぽいグレーの面を使うと方眼がよく見えるのがいいです。
オルファのカッターマットの方眼メモリ
10ミリの方眼線が入っています。
洋裁用の型紙を作る時にも、カッターボードが役に立っています。
型紙をひく際、縦の線と横の線を直角90度にする場面が多いのですが、定規だけで線をひこうとすると、徐々にズレます。
それが、型紙用の紙(ハトロン紙やトレーシングペーパー)をカッターボードに置けば、メモリ線が透けて見えるので、簡単に直角線が引けます。
直角線だけでなく、普通に直線を引く時も方眼線が見えると引きやすいです。
工作用のタミヤのカッティングマットだと、角度まで書いてあるものもあるので、それは型紙を書くのに便利そうな気もしますが、大判サイズがありません。
A1とA2のカッターマットの収納
収納場所は、壁際です。
下の写真の左側黒が、A2を横向きに立てかけたところ。右側グレー面がA1を縦向きに立てかけたところです。
オルファ(OLFA) の場合、カッターマットの厚みは2ミリ。厚みがあってしっかりしているものの、立てかけようとすると、少したわみます。厚みがあるので、丸めて収納はできません。
A2サイズは、さほど大きくないので、横向きに壁に立てかけられます。A1は大きいので、壁にカッターボードを立てかけただけではたわみます。倒れそうになるし、たわんだ形のクセがつきそうな感じが気になります。
実際は、買った時に包まれていた段ボールを捨てずに取っておいて、壁とその段ボールで挟んで保管しています。画像ではA2を左の壁に立てかけてみましたが、実際はA1と一緒に段ボールと壁で挟んで収納しています。
厚みは2mmしかないので、そのA1面積分の壁があれば、収納は可能です。
もし見えない場所に収納するとしたら、我が家の場合、ベッドの下になるかと思います。大きい棚があれば棚と壁の間に収納できると思うのですが、うちにはありません。うちのクローゼットの場合、A2なら入ります。A1は奥行きが足りず、ギリギリ入りません。
オルファ(OLFA)を選んだ理由
大判のものが欲しくて、できたら白っぽいカッターマットがよかったのでオルファになりました。
カッター台、カッティングマットの選択の幅としては、けっこうありそうです。
100 均(ダイソー、セリアなど)にもカッター マットはあります。わたしは長く愛用するきちんとしたマットが欲しかったので、選択肢に入れませんでした。
わたしの重視点はやっぱり色で、緑色だったら買わなかったと思います。
ロータリーカッターもオルファが手軽だと思い、ネット通販で買おうと思っていたので、どちらも販売している楽天のホームセンター系のネットショップでカッターとカッターマットを一緒に買いました。
※カッターについてはこちらに書いています→ 裁ちばさみよりロータリーカッターが便利
カッティングマットを使っていますか?
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