2024年にできたこと、振り返り

やっと、師走気分になってきました。と思っていたら、もう大晦日です。

今年は諸事情により春に少しお休みをして立ち止まり、改めて何をするのか、優先順位を考える機会がありました。

他の人にはできて、自分にはできないこと。自分にはできて、他の人にはできないこと。本人にはたいしたことではなくても、できない側からすると価値あることなのだと感じた年でした。

こうあるべき、こうあって当然、と若い時は思っていたものが、みんな欠点があって当たり前で、柔軟に折り合いをつけて生きている、と感じる出来事もありました。

田舎に来て自然が近くなって、その恩恵を味わって楽しい一方で、この時期までにやらなくてはいけないこと、という季節の締め切りがたくさんあって、気持ちが追われていました。あせって遠回りになってしまったり。自然が豊かすぎて、想定外のことが起きたりもしました。

それでも思い返すと、自分なりにできたことがいくつかあります。

今年できたこと。草木染めワークショップ。

草木染めワークショップでは、ノグルミ染め、桜染め、藍の生葉染め、五倍子(ごばいし)染め、初心者向けにザクロ染め、セイタカアワダチソウ染め、ウールでログウッド染め、コチニール染めをしました。

初チャレンジだったのはノグルミとコチニール。

ノグルミは、草木染ではよく使われるヤシャブシに似ている実で、鉄媒染で焦げ茶色に染めました。身近にある染料の1つとして、アカメガシワみたいに取り入れていきたい植物になりました。

ノグルミの実

コチニールは、藍にコチニールを掛けて紫色、というのをずっとやってみたくて、藍染シーズンが終わったらコチニール染めをしようと思っていたので、ワークショップにも使いました。よい色だと改めて思いました。

コチニール染め

あと、久々に桜染めもできました。ありがたいことに桜の枝をいただき、早春に桜染めワークショップをしました。自分でも太い枝を使ってどう染めるのかチャレンジをして、その後春にお休みして中途半端に終わってしまったのですが、チャレンジできてうれしかったです。

桜の太枝で桜染め染液作り

集客活動はあまりできず、リアルな活動としては、秋に岡山大学の近くのハンドメイド雑貨屋さんにショップカードを置いてもらいました。反響はまだないのですが今後に期待します。

今年できたこと。2回目の藍建てと、2回目のスクモ作り。

2023年に続いて2024年も藍建てをしました。少量のすくも作りは、2022年に初めてチャレンジして、今回が2回目。どちらも反省点はいろいろありますが、チャレンジできてよかったです。

今年作ったのスクモの写真です。前回作ったものと似た雰囲気になりました。

すくも

今年できたこと。古家裏の水路整備。

5月末に大雨で古家の裏の斜面が崩れて、表土が通路に落ちてしまいました。

落ちた後、通路に土が落ちている写真。

土が落ちた通路

夏の間は放置していたのですが、秋になってから少しずつ土を移動。埋まっていた水路も掘り起こして、グレーチング(金属メッシュの水路のフタ)を置きました。

整備後、逆側から通路を撮った写真。

グレーチング

整備が進んで、すっきりした気分になれました。敷いたグレーチングをみて、ひとりうれしくなっています。

年の瀬迫って、ふと見た漆喰の外壁に、前に古家を使っていた人が書いたであろう落書き短歌(川柳?)を発見して、いろいろDIYをしたかったんだろうなあ、という気持ちが伝わってきました。

私もボロボロなところを少しずつDIYしていこうと思っています。

みなさま、よいお年をお迎えください。