マリーゴールドで草木染め。よく染まる。
マリーゴールドの花は染めやすい草木染めの染料です。濃い染液がとれて、ぱっと明るい黄金色に染まります。
花が咲いたら摘み取ると、また次々と花が咲き、乾燥して保管することもできるので、量も集めやすいです。
マリーゴールド染めのやり方を書きます。
染めた日:2023年9月
目次
マリーゴールド染めの材料と道具
材料
- 染める布(今回はシルク布1枚)
- 乾燥したマリーゴールドの花。染める布と同じ重さ
- みょうばん(スーパーで購入できる漬物用の焼みょうばん)布100gなら大さじ2位
※焼みょうばんはスーパーの乾物コーナーのあたりに売っています。
※今回はシルク(動物繊維)を染めています。木綿や麻など植物繊維を染める場合は、濃染しなくてもある程度染まりますが、濃染するとより濃く染まります。濃染方法はこちら参照→ 草木染めを濃く染める方法
※量について:結構濃い染液が取れるので、お花の量はもっと減らしても染まるような感じがします。
道具
- ナベ
- バケツやタライ 3個
- ボール(みょうばんを溶かす容器)
- 計量スプーン
- ザル
- こし布(フキンや晒し布などでもOK)
- ゴム手袋(染色中はゴム手袋をする)
- 割りばし(かき混ぜる用)
マリーゴールド染めの流れ
マリーゴールドの花を煮て染液にして、布をつける
↓
色止め用にみょうばん液も作って、布をつける
↓
もう一度染液につける
↓
洗って乾かす
※草木染めの基本手順と同じです→ 草木染めで布を染める方法:綿・麻・絹
マリーゴールド染めの具体的な手順
花を採取して保存
採取直後の生の花はこんな感じ。
生のままでも染まると思いますが、お花部分をちょこちょこ採取して、乾燥して保存して集めたものを使いました。
※マリーゴールドを育てた話はこちら→ コンパニオンプランツのマリーゴールド栽培
花を煮出す
ステンレス鍋に水とマリーゴールドの花を入れて、フタをして強火。沸騰後20分煮出しました。
液をこして、バケツで受けます。
布をお湯につける
煮ている間に、バケツにお湯(お風呂ぐらいの温度。40℃)を入れて、布を広げてつけておきます。新品の場合は、洗剤で洗ってから行います。
※今回はシルク(動物繊維)を染めています。木綿や麻など植物繊維を染める場合は、濃染しなくてもある程度染まりますが、濃染するとより濃く染まります。濃染方法はこちら参照→ 草木染めを濃く染める方法
布を染液につける
布の水けを軽くしぼって、広げてから染液に入れます。ゴム手袋をした手やワリバシで布を動かしながら20分。布が水面に浮かないようにします。布と液体の間に空気が入らないようにします。
※布が水面から出る、動かしずらい場合は、染液にお湯を追加して水量を増やします。
※染液に重曹を少し入れると、オレンジ玉子っぽい色になって濃くなる感じがします。今回は入れていません。
水洗い
布を取り出して水けをしぼる。別のバケツに水をためて軽く水洗い。水気をしぼる。※染液は再度使うので捨てないこと
みょうばんを溶かす
みょうばん大さじ2を500mlの熱湯にまぜて溶かす。少し時間を置くと液が透明になる。透明にならない場合は熱湯を足して溶かす。
みょうばん液を作る
バケツに水2.5リットルを入れ、透明になったみょうばん液を入れ、まぜる。
布をみょうばん液につける
布を広げてから薄めたミョウバン液に入れます。時々、ゴム手袋をした手で動かしつつ20分。布が水面に浮かないようにします。布の場合は、布と液体の間に空気が入らないようにします。
アルミ媒染で、黄色に発色します。
水洗い
20分経ったら、布を取り出して水けをしぼる。別のバケツに水をためて、布を軽く水洗い。水気をしぼる。
再び染液につける
再度、布を広げてから染液に入れる。ゴム手袋をした手で時々まぜながら20分つける。染まりが薄すぎる場合は、つける時間をのばす。
水洗い
20分経ったら、布を取り出して水けをしぼる。別のバケツに水をためて、水洗い。最後の水洗いはしっかりやって、水気をしぼります。
乾かす
水気をよく絞って、日陰に干します。乾くまで金属に触れないようにします。ステンレスは大丈夫です。
できあがり
今回のできあがりは、黄金色でした。自然なものなので、その時々で微妙に違う色あいに染まります。
しっかり染めたい時は、完全に乾いてから同じ作業を繰り返します。
マリーゴールド染めの色
2023年9月のプライベートワークショップでマリーゴールド染めをした時の色はこんな感じの黄金色。素材や染め方によっても雰囲気が変わります。
※つぎいろワークショップ(場所は岡山)の最新情報はこちら→ 草木染め体験ワークショップ
家庭菜園をはじめて、マリーゴールドがとても馴染み深いお花なのだと知りました。夏から秋野菜への切り替え時期にすき込みをする時、お花だけ採って草木染めを試してもらえたらと思います。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。